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【台本形式】【完結】仲間の美女3人と万能で最強のちからを手に入れました。神様にボクの「異世界アイデア」を採用された対価です。《書籍化》  作者: サアロフィア
第5章 監察官

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043 監察官(11)女に貢ぐ好色家とマインルーン

 応接室で。


モンテマニー侯爵

「メクバール。

 さらに金を持ってきてくれ。


 ルナ殿たちに御礼をしたい。


 今回は、そうだな。ひとり5万バーシルで、ゆるして欲しい。」


メクバール執事

「必要な対価だと分かってはおりますが、出費の名目はどうなさいますか?」


モンテマニー侯爵

「愛人にお金を使つかったことにしておけば問題なかろう。」


メクバール執事

「それはあくまで緊急時きんきゅうじ名目めいもくです。

 これからは、特殊任務費とくしゅにんむひなどと勘定科目かんじょうかもく設定せっていしてください。」


モンテマニー侯爵

「名前を変えても、出所でどころは同じではないか?」


メクバール執事

子孫しそんに女にみついだ好色家こうしょくかと思われてもいいのですか?」


モンテマニー侯爵

「わしを好きになってくれる女子おなごなど出てぬわ。

 それなのに、子孫にどう思われるかなんて、心配いらんわ。」


ルナ

「じゃあ、奥様をおむかえされたあとは、特殊任務費とくしゅにんむひにされてはいかがですか?」


 ふたりとも、ボクの提案ていあん採用さいようしてくれた。

 侯爵様、言質げんちは取ったからね。


 それにしても、侯爵様のとなりで笑っている女性はずいぶんわかいなあ。

 ときどき未来の風景ふうけいが見えるから、表情ひょうじょうに出さないようにすることが大変だ。





 【勝利の旗】の本拠地ほんきょち


 【黒い円月刀えんげつとう】と【黒い円盤えんばん】をながめながら、二人の男女が話している。


ワイダー

「まさか、負けてしまうとはな。」


フレグランス 

「信じたくないですが、ここに帰ってきたから、負けたのでしょうね。」


ワイダー

「わしにつちを付けるものがおるとはな、おどろきだ。」


フレグランス

直接ちょくせつたたったわけではないのですから、くやしがる必要はありませんわ。」





 ボクは夢の中で、シクペリア様とイウラに会っていた。


シクペリア

「ルナ?

 異世界での冒険ぼうけんは楽しんでいるか?」


ルナ

「はい、おかげさまで。

 イウラのガイドのおかげで、紅姫べにひめ黄花おうか青紫あおむらさきに出会えました。

 3人とも素敵すてきな女性です。」


シクペリア

「それは良かった。

 イウラ、あなたを指名した私の判断は正しかったと証明しょうめいされたな。

 とても、うれしいぞ。」


イウラ

「よろこんでもらえて、わたしもうれしいですわ。

 それで、あの」


 イウラはボクの方を見た。


ルナ

「シクペリア様、お願いがあります。」


シクペリア

「あらたな力が必要か?」


ルナ

「そうです。

 カミナリをあやつちから

 光線こうせんなどをかえちから

を頂けませんか?」


シクペリア

「アイデアが面白おもしろければな。」


ルナ

「では、1つ目は、【空を割るいかづちを呼ぶ呪文 キュワールサ】をお願いします。」


シクペリア

雷光らいこうの中のひと文字も入っていないところがいいな。

 キュワールサとは、どういう意味だ。」


ルナ

「9割る3は3だ。

 サンダーは、栄語えいごでカミナリの意味です。」


シクペリア

「ぶわははは、おもしろいな。

 採用だ。


 ルナは本当にかしこいな。」


ルナ

「子どものころに読んだ学習雑誌をヒントにしました。」


イウラ

「ルウナ、どんな話なの?」


ルナ

「日本の女の子: 9割る3は、えーっと、3x1=3、3x2=6


 ビカっと雷が落ちる。


 外国人の男の子: Thunderサンダー


 日本の女の子: 3x3=9だから、9割る3は3だ。 ありがとう。


という4コマ漫画だよ。」


シクペリア

「元ネタは長くて、つまらんな。」


ルナ

「絵で見れば、みじかく感じますよ。」


シクペリア

「どれどれ?」


 シクペリア様は、ボクの頭の中を見てくれた。


シクペリア

「ふむ、なるほどな。

 それでも、ルナのネーミングセンスは素晴すばらしい。」


ルナ

「ありがとうございます。

 それで、2つ目は、【反射呪文 ラミルタ】をお願いします。」


シクペリア

「なにを反射したいんだ?」


ルナ

のろい、光線こうせん、石ころ、弾丸などを発射した相手に反射して、お返ししたいです。」


シクペリア

のろい、光線こうせん、ボールなどは反射できるが、

 石ころ、弾丸などは食い込むものだから、反射は出来ない。

 それでいいか?」


ルナ

「はい、よろしくお願い致します。」


シクペリア

「で、ラミルタという名前の意味は?」


ルナ

かがみ、ミラーの反対で、ラミ。

 反射するの”る”

 お返しする、リターンから”リタ”


 ラミるリタは発音しにくいから、ラミルタ。」


シクペリア

「ふむ、かなり分かりにくいが、その方が解読かいどくされなくていいな。

 採用しよう。

 あと1つ、今回は3つ目までは渡せる。

 どうする?」


ルナ

「そうですね。

 【沸騰呪文ふっとうじゅもん シア】と【火炎呪文かえんじゅもん ユキャバ】のどちらにしようか考えてもいいですか?」


シクペリア

「【沸騰呪文ふっとうじゅもん シア】が面白そうだ。

 3つ目のマインルーンは、こちらを採用しよう。

 それで、沸騰ふっとうとシアがどういう関係でつながるのだ?」


 シクペリア様は、なぞなぞの答えを知りたがる子どものように純粋じゅんすいな目をしていた。


ルナ

「シアの反対はアシ。

 あしは、栄語で、footフットゥ.

 ふっとうは、沸騰ふっとうです。」


シクペリア

「はーっ、なるほどなあ。

 じつっているな。


 おっと、すまない。

 あと10分だな。


 まとめに入ってくれ。

 ほかに要望ようぼうはあるか?」


ルナ

「残り時間で、イウラと話をしてくれますか?」


シクペリア

「イウラに、なにか問題でもあるのか?」


ルナ

「いいえ、イウラは良く助けてくれています。

 しかも、ボクのことを友達とまで言ってくれることに非常に感謝しています。


 ただ、ボクのために、かなり無理をして、ほねってくれていると推測すいそくしています。

 だから、イウラの負担ふたんが軽くなるように、イウラの状況じょうきょうを聞いてご支援しえんをお願いしたいのです。」


シクペリア

「ふーむ、そう言えば、イウラが

   ”ルナの件で頼ってきたこと”

は初めてだったような気がする。


 そうか、イウラ、我慢がまんしないで言いたいことを言ってくれ。」


ルナ

「シクペリア様、ボクの前だと言いにくいことも有るかもしれませんから、シクペリア様とイウラのおふたりだけで話し合う時間にしてくれませんか?」


シクペリア

「そうか、じゃあ、お言葉にあまえよう。

 では、またな。 ルナ。」


ルナ

「また、会う日を楽しみにしています。」


 後日、イウラから聞いた話では、このあと10分ではなく、30分も時間をいてもらえたと、うれしそうだった。





 こうして、ボクの監察官としての仕事は、ひと区切りが付いたのだった。


【読者様へ】


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