042 監察官(10)黒い円月刀と黒い円盤
紅丸に、ブラックサーベルを抑えてもらう。
そして、
ボクが、【能力抑制呪文 ベルマイラ】で、ブラックディスクを発射前に抑える。
それしか勝つ手がないな。
*
よろいの騎士
「黒色円月刀。」
紅丸
「相殺波。」
紅丸は、見事に打ち消してくれた。
ルナ
「すごいよ。紅丸。」
紅丸
「当然です。」
衛兵たち
「おー、やったー。」
*
美しいドレスの女性
「黒色円盤光装飾。」
青兵衛
「買い取りできません。」
青兵衛は、【音色の算盤】に無価値の1バーシルを弾き入れた。
まばゆい光は、黒い円盤の中に戻された。
ルナ
「すごいよ。 青兵衛。」
青兵衛
「不用品はお持ち帰りいただきましょう。」
*
高い所にいる目立つ帽子をかぶった者が声を上げた。
聖職者だろうか?
聖職者
「静まりなさい。
神の御加護は私たちにあります。
空を見なさい。
あの雷雲を!
神を信じない者たちには、天罰が下ります。」
敵兵たち
「おー、そうだ。 そうだ。」
警備兵たちに動揺が走った。
聖職者
「さあ、天からカミナリが落ちる前に降伏すれば、神の慈悲がありますよ。」
メクバール執事
「だまされてはいけません。
カミナリをあやつることなど出来ません。」
モンテマニー侯爵
「宝くじが当たらないように、カミナリが落ちても当たるものではない。
惑わされてはいかんぞ。」
聖職者
「聖なる雷よ。
悪魔どもを、打ち砕け!」
ズドーン、ズドーン。
カミナリが2つ落ちた。
「よろいの騎士」と「美しいドレスの女性」の上に、雷が落ちた。
聖職者と敵兵たち
「えっ? なんで?」
警備員たち
「や、やったー。
俺たちが正義だったんだ。」
◇
雲の上では、二人の男女が話していた。
神々を作った創造神 シクペリア
「イウラ、これで良いか?」
愛と美の女神 イウラ・ノータ
「ありがとうございます。 シクペリア様。」
シクペリア
「しかし、いつから、雷というかカミナリが正義の聖なる光になったんだ?
ただの自然現象だろう。
わたしは、そんなルールを決めていないぞ。」
イウラ
「おっしゃるとおりです。
おかげで、ルウナたちが助かりました。
それでお願いですが、ルウナにマインルーンなるちからを御与え頂けませんか?
カミナリを操る力と、黒い円盤の光を跳ね返す力をお願いします。」
シクペリア
「ルナのアイデアが面白ければな。」
イウラ
「ありがとうございます。
わたしの友人であるルウナなら、きっとシクペリア様を満足させるアイデアを持っていますわ。」
◇
ふたたび地上。
【黒い円月刀】と【黒い円盤】は、空遠くに飛んで行った。
敵兵たち
「うわー、逃げろー。」
聖職者
「待ちなさい。
わたしを置いていくな。」
黄庵
「待つのはあなただ。」
黄庵は、聖職者を無力化した。
そして、後ろ手に縛ったうえで、足の親指を縛った紐を括りつけた。
黄庵
「これで逃げられない。
そして、あの世に逃げられても嫌だから、竹筒を噛んでもらう。
さあ、知っていることを洗いざらい話しなさい。」
聖職者
「ぶわはは、ほまえは、ほれで ほうやふ。」
黄庵
「馬鹿か お前は これで どうやって
ですか?
心配は要りません。」
黄庵は【聴診丸】を聖職者の額に当てた。
聖職者《聴診丸から聞こえる声》
「我らは選ばれし民なのだ。
【黒い円月刀】と【黒い円盤】は、正当なる所有者であるワイダー様とフレグランス様のもとに帰っていった。
おまえたちの寿命は少し延びただけだ。」
とつぜん、聖職者は息絶えた。
黄庵
「心臓が止まっている。
まさか、遠隔で心臓を操作できるというのか?」
モンテマニー侯爵
「まさか?
メクバール、尋問室に行くぞ。
ルナたちもついてきてくれ。」
尋問室では、錦野町長が”あの世”に脱走していた。
紅丸
「証拠を隠滅したのか?」
モンテマニー侯爵
「なんということだ。
まだまだ聞き出したいことがあったのに!」
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