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校内の有名人

 タマコの手から逃れようとするけどほっぺに指が食い込んで剥がれない。


「タマコさんや痛いんだけど。この手をどけてくれない。ミキミも腕を放して」

「ごめん、だけどヘルメスさんの話をするまで放さない」

「マヒルちゃんごめんね」


 手を放すように訴えるがヘルメスさんスキーなタマコは話すまで放さないと言う。その分ミキミは素直に手を放してくれた。


「もうすぐ学校だから、話はあと、昼休みに話してあげるから放して。遅刻するから」

「ムゥ、わかったお昼休みに必ず話してね」


 タマコから解放された俺はミキミから昨日学校の話を聞いた。


「昨日授業は無かったんだね。僕が誘拐されたか」

「そうなんだよ。学校にパトカーが来て先生が事情聴取を受けていたんだよ。それで午前の授業が潰れて、午後の授業は緊急で全校集会をやってすぐに帰ることになったんだよ」

「部活も一週間はやっちゃダメだって、寄り道もしないでまっすぐ家に帰るようにってここら辺の学校はそうなったみたい。小学校もお昼前に帰らせているみたいよ」


 俺が誘拐されたせいで部活動禁止令が発令て、近くの学校も同じようになったみたい。小学校も午前中に帰らせているみたいで広範囲で影響が出ている。

 たぶん俺は部活動に活力を注ぐスポーツマン達に恨まれているに違いない。俺は被害者のはずなのにな。


「みんなおはよう。マヒルちゃん今回は災難だったね」

「ルカちゃんおはよう」

「おはよう」

「おはよう。本当に災難だったよ。でも昨日は高級ホテルに泊まったよ」


 通りがかったルカも混ざっていつものメンバーで登校した。

 そして人の金で高級ホテルに泊まったことを話しているうちに学校に着くと同時にミキミ達と別れた。

 すぐさまハイドモードとテレポートの二段活用で無人島へ移動して男子の制服に着替えて学校に戻った。

 教室に着くと明らかにクラスメイトじゃない生徒が数名見られる。

 なんだあの人達は?上級生に見えるけどなんでうちのクラスにいるんだと疑問に思いながら自分の席につく。

 クラスメイトとクラスメイトじゃない上級生が話していたので視界で盗み聞きする。


「先輩たぶん今日は来ないと思いますよ」

「なんだよ。そいつが誘拐されたせいで部活ができないだぞ。大会が近いのに文句ぐらい言ったっていいだろう」

「そいつは好きで誘拐されたわけじゃないので文句を言うのはお門違いと思いますが、今日来るとは限らないですし」


 クラスメイトが必死に上級生を宥めている。来ている理由は部活動ができないから俺に文句を言いに来ているそうだ。そんな鬱憤をクラスメイトにぶつけているような感じだ。

 今の俺はハイドモード状態だから隣にいても気づかれないから文句は言えないし、時間になれば自分の教室に戻るだろうからそんなやり取りは放置でいいだろう。


 他も似たような理由で来ていると思いきや、俺に文句を言いに来ている上級生は一人だけで他の生徒は。


「今日は来ないのかな?」

「誘拐された子って滅茶苦茶美少女なんだろ?一目でも見たかったな」

「そうだな。隣のクラスのアキラっていうヤツが言っていたけど可愛いいって話しだが、疑わしいよな。誘拐されるほど美少女ってことか?」


 そんなことを言う人がほとんどだ。俺をただ見に来ているだけなのか?暇な人達だ。

 俺は言うほど美少女か?美少女って言うならタマコの方が美少女だと思うけど、タマコはヘルメスさんを連呼しなければ男子にモテるだろうな。あとアキラは気持ち悪いから嫌がらせをしよう。

 俺を見に来ている生徒を眺めながら先生が来るのを待ったが、先生方は職員会議や電話対応で忙しいようで来ないみたいでクラス委員が出席確認をした。昨日も似たような感じだったらしい。

 出席確認時に俺の名前が呼ばれた。返答しただけで凄く驚かれた。きっと来ているとは思わなかっただろう。


 その後の一時限目や二時限目は自習となり、三時限目はやらずに帰ることになった。

 職員室を視界で見ていたけど先生方はほぼ電話対応してやつれている感じだ。たぶんモンスターペアレントのクレームによる疲労で授業をする気力がないのだろう。ほとんど電話をかけてくるのは生徒の肉親とか何も関係ない人達だろうけど。

 俺が誘拐されたことですごく大事になっていた。俺は被害者のはずなのに職員室で項垂れている先生方を見ているとなんだか悪いことをした気持ちになる。誘拐されて逃げ出せばこんな状況になることはならかったはずだった。過ぎたことを悔やんでいてもしょうがないか。

 先生達の状況を知らない一部の生徒は早く帰れることを喜んでいた。


 学校に用事が無いのでそそくさと帰ろうとしたら、ピコンとミキミから「帰ろう」とメッセージが来た。

 ごねると後々面倒だから無人島で姿と制服を変えてミキミの下へ向かおうと思ったが、帰れって言われているのにゾロゾロと我が教室の前に人だかりができていた。クラスメイト達が帰るのに邪魔になっていたので責任を取る感じで人だかりにイタズラをしてクラスメイト達に帰るスペースを作ってやった。

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