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帰宅を伸ばすことはできる方法はないだろうか?

 誘拐犯の船から日本に戻ってこれた俺は時刻が深夜23時だったため最終の新幹線に乗ることができるが、乗り換えの電車には乗ることができないので能力を使わない方法で帰れなくなった。そんなわけで東京に一泊する羽目になった。

 現在の持ち合わせがない俺は西村達の前から消えて無人島へテレポートをしようとしたが、西村達から呼び止められた。


 西村達から帰る手段が無いと思われている俺は今東京湾を一望できるホテルに一泊することになった。それも西村の金で。

 泊まったホテルの部屋は広々として二つのツインベッドが置いてあり40インチサイズのテレビが壁に設置してある。東京湾が一望できる窓にリクライニングチェアが二つ置いているバルコニー。部屋はビジネスホテルではない高い感があふれていた。

 お腹がすいたらルームサービスが付いている。

 これらにかかる金は全部西村が払ってくれると言うので俺はお言葉に甘えて泊まった。

 てか、ベッドが二つことから俺と同じくこの部屋に泊っている人がいる。


「マヒルちゃんお風呂上がったわよ」

「うん、次入るよ」


 バスルームからできたのはバスローブ姿のアイちゃんだ。

 アイちゃんも俺と同じくこの部屋に泊っている。アイちゃんも時間が時間なだけに帰る手段がないそうだ。

 船の上でアイちゃんが使った能力については西村達に話すつもりはない。それをタテにアイちゃんを脅すつもりも、無暗に誰構わず喋り回るつもりもない。

 俺も能力については隠しているし、アイちゃんの気持ちは理解しているつもりだ。

 同じく誘拐された子達は俺達と同じホテルに泊まっているようで、明日西村達の方で責任をもって送るそうだ。


「そうだ。マヒルちゃん今からコインランドリーに行くだけど着ている洗う?」

「うんお願い」


 下着類はコンビニでコンビニ弁当と一緒に買った。もちろんその代金は西村が払った。だが、コンビニで下着は買えても服は買えなかった。時間的に服を買える店はもう閉まっている。服は今着ているのでよかった。でもアイちゃんが洗濯するという提案に乗っかった。誘拐犯達のおかげで服が汚れているし、綺麗にしてくれるならありがたい。

 俺はアイちゃんの前で下着姿なって、着ていた服をアイちゃんに渡した。

 アイちゃんは服を大きめのバックに入れてバスローブ姿から緩いパーカーとショートパンツに着替えて部屋を後にした。

 下着姿の俺はバスルームに入ってお風呂を楽しんだ。


 お風呂から上がり、髪に付いた水気をタオルでしっかりふき取ってドライヤーで乾かしている内にアイちゃんが戻ってきた。


「マヒルちゃん洗ってきたわよ」

「ありがとう」


 アイちゃんから服を受け取って部屋に備え付けているハンガーにかけた。


「あら着ないの?」

「うん?まあ、寝苦しいから僕はいつもこのカッコで寝ているよ?」

「そう、私もそうしようかな?」


 コンビニで買った飾り気のないブラとショーツ姿でそう言った。寝る時は薄着の方が寝やすい気がするし、着ていた服はゴワゴワして寝れないと思う。

 ちなみにアイちゃんが着ているパーカーなどは西村の仲間に頼んでスーパーアルティメット団の基地こと西村の家から持ってきてもらったみたいだ。

 なんでもスーパーアルティメット団のメンバーは西村の家に私物を置いているようで持ってきてもらった服はメンバーの私物らしい。

 あの家コスプレ衣装以外に服があったようだ。


 今日は誘拐されて疲れたのかアイちゃんはベッドにダイブして速攻で寝た。

 家のことで眠れない俺はスマホを弄っていた。

 家には警察の偉い人が説明してくれた。

 俺はその隣でどぎまぎしながら電話で両親と話す警察の偉い人を見ていた。そして警察の偉い人は何を勘違いしたのか「ご両親は君のことを心配していたぞ」と言って仕事に戻っていった。

 両親と話す内容は特に問題なかった。俺のことはお嬢さんとか娘さんとか言わずにマヒルさんと呼んでくれたおかげで安心した。後はミキミやヨルノが黙っていることを祈るように港に集まったパトカーの写メをヨルノに送った。

 一応少しは安心したが、家のことで眠れないのは確かだ。しかも家に帰りたくはない。帰るのを先伸ばす方法はないのだろうか。

 まあいい、そんなことは明日の自分に任せよう。

 アイちゃんを起こさないようにスマホを弄って都市伝説のウェブサイトを読んで時間を潰した。

 ヘルメスさんの記事を中心に読んでいたが、どれも同じような物ばかりで飽きて他の記事も呼んだ。目についたのは異世界に行く方法だ。

 興味深かったのは、高エネルギーを発生されば異世界へ行ける扉が開く記事だ。それを詳しく呼んでいる内に寝てしまった。

 気づいたらアイちゃんい起こされていた。

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