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姉妹でお出かけ3

 次の日の放課後学校帰りにヨルノから送られてきたメッセージに書かれていた場所で待ち合わせをしていた。

 俺は女の姿で制服を着ている。それがヨルノからのお達しだからだ。

 それとヨルノには言っていないことがある。てか俺も付いてくるとは思っていなかった。

 それは今日の昼時にいつものようにミキミ達と弁当を食べている時に世間話な感じで放課後にヨルノと出かけることを話したのだが、ミキミが一緒に行くと言い出したのである。それで今に至るわけで話したのが後悔した。

 相手はミキミだからヨルノのヤツは怒ることはないだろう。


「ヨルノちゃんか。町内会の集まりで友達と一緒にいるのをよく見かけりしたけどちゃんと話すのは久しぶりだよ」

「そうか。喜んでくれてよかったよ」


 ヨルノに会えるのがよほど嬉しいのかミキミは俺を置いて行きそうほど先に歩いている。ミキミを撒くのは簡単だけど、待ち合わせの場所を言ってしまったからミキミを撒いても先に待ち合わせ場所に行くだけだろう。

 半ば諦めて待ち合わせ場所に着いた。


「お姉ちゃん!それとミキミちゃん!?」

「だからお姉ちゃん言うな。ついてくるって聞かなくてな」

「久しぶりじゃないけどヨルノちゃんこんにちわ。マヒルちゃんにお願いしてついて来ちゃった。ごめんね二人きりじゃなくなっちゃった」

「ううん。ミキミちゃんと久しぶりにお出かけできて嬉しいから大丈夫」


 ミキミとヨルノが挨拶を交わしている間に気づいた妙な視線が気になった俺は視界を飛ばしてそいつを観察していた。

 男が三人?俺達を見ているのか。見ているのは俺な訳がないか。西村の仲間には見えない。ヨルノかそれともミキミか。

 今回のゴールデンウィークの時に金持ちなミキミの家に強盗が侵入してきた記憶が新しい。その件で今回はミキミを誘拐して親に身代金を出させるとでも考えたのだろうからミキミの様子を窺って隙を見て感じだな。無駄なことを。

 俺達は傍から見たらか弱い乙女が楽し気に話しているようにしか見えない。


「お姉ちゃん聞いているの?空なんて見て何かあるの?」

「ん?なんだ?ちょっと気になることがあってボーとしていたこんなところで話している暇があるなら日が暮れる前に行こうよ買い物するために来たんだろ?」


 俺達を監視する連中を監視するのに夢中で二人の話を全く聞いていなかった。二人は幼馴染で姉妹のように仲がいいから俺が会話に混ざらなくても会話が弾むと思って流していた。微かな放課後だから行かないと店が閉まるな。

 ここで無駄に話していても進まないからさっさと目的の物買いに行くように仕向けた。そして俺達を監視するやつらにイタズラをした。乗っていた車のタイヤのボルトをテレポートで全部外してやった。これで車は使えなくなっただろう。


「そうだけど」

「ねえ。二人とも車呼んだ方がいい?ここからだと結構歩くよ?」

「いや大丈夫だ。これから向かうのは商店街だから歩いて行ける距離だから車を呼ばなくても大丈夫だ」


 俺達は商店街へと向かう。

 監視していた奴らは俺達が動き出したと同時に車を動かした。車は普通に数メートルぐらいは進んだが、軽くハンドルを切ると車からホイールが外れて車の底が大きく傷ついた様子だ。

 乗っている奴ら何が起きたかわからないだろう。そしてタイヤのボルトは地面の中に埋めてあるから地面を這って探したところで見つけるのは不可能だろう。もしかすると予備のボルトが車の中にあるかもしれないが、ボルトを締めている間に俺達を確実に見失う。


「お姉ちゃんなんで制服なの?」

「なんでって学校帰りだからに決まっているだろうが」


 ヨルノがおかしなことを聞いてきた。

 おかしなヨルノも学校帰りだからもちろん中学の制服だ。


「そうじゃなくて女子の制服なの?それとお姉ちゃんから海みたいな匂いがする」

「ああ、それはだ、な」


 俺は口を止める。ヨルノと合流する前に着替えてきたと説明しようとしたが、ミキミの前だ。ミキミには俺が不思議な力で女になることとなったと説明したような気がする。まあ、不思議な力(能力)で女の姿になれるが、ここでそれを話すと俺が常に女子の制服を持ち歩く変態だと誤解されかねない。

 ちなみに着替えた場所は無人島だ。


「この姿になると制服も女子の制服になるのだ。海の匂いがあるのは香水だ。シー系じゃなくてマリン系っていうヤツだな。なんでも海の香りがする売り文句に引かれてネットで買った」


 回りに誰もいないことを確認して説明した。しどろもどろになったが、これで納得してくれたはず。てかマリン系ってなんだよ。ここまで磯の匂いがする香水なんてどこを探しても見つからないだろう。


「へーこの香りがマリン系なんだ。ルカちゃんの話だとアクア系にスイカとかメロンみたいな匂いを混ぜた香りって聞いていたけどものすごく磯の匂いがするんだね」

「ルカちゃん?」

「私のクラスメイトの子。でも聞いたやつとは別のブランドかな?」


 マリン系の香水ってあるんだ。ルカとミキミでも女の子らしい会話をするんだな。意外だ。タマコがいない時とか、クラスにいる時なんだろうけど。

 香水の話をするからには化粧品とかの話もするのか?今年のトレンドのコーデの話とか。

 女子の年相応の話か。俺にはついて行けなさそうだ。

 タマコも同じくついて行けないだろう。タマコの場合は無限にヘルメス語らいをしているから香水とかの話題をあげてもダメか。

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