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姉妹でお出かけ

 予想外のヨルノの言葉に思わず聞き返してしまった。

 ずっと姉が欲しかった?この妹はなんと言っているんだ?しかも喜んでいるように見える。普通なら

 これは俺の夢か?それとも目の前にいるヨルノは偽物か?西村の仲間が化けているとかではなくて?実の兄が女になったのにこの反応は予想外過ぎるだろう。あの夜みたいに困惑するなり、怒ったり、恐怖を抱いたりするはずが目の前の妹はとてもそんな感情を見せていなかった。


「こんな俺を見て失望したんじゃないのか?」

「うん?この間の夜はびっくりしてどんな反応していいかわからなったけどお兄ちゃんがお姉ちゃんになったことは嬉しいよ。でも肩から生えた腕が生えていたのはお化けみたいで怖いけどね」


 この数日間は俺が無駄にうじうじしていただけじゃないか。

 女になれるこの能力を妹に見られた。正確には女の姿でパソコン弄っていたところを見られただけだが、俺も頭が悪い。もっと言いようがあった。何とか誤魔化せることができたはずなのにあっさりと正体をバラしてしまった。そして無駄にヨルノのことで悩んで体売りの女ロールも萎えて二日しか続かなかった。

 でもこうして今ヨルノと面として向かい合って話すことで心が軽くなったのは事実だ。俺の中で何かが吹っ切れた感じがして明日から体売りの女ロールを再開できそうだ。多少精神的に傷ができたが、後悔もあるが、引きずることもなく生活できそうだ。


「どうやったら女の子になっているの?おっぱいも本物でパンツの中も女の子だし、お兄ちゃんは男の子だったよね。どうして女の子になっているの」

「コラコラ、人のパンツの中を覗くなどうやってか。それの話はとても長くなるけどいいか?」


 パンツのゴムを引っ張って中身を覗くヨルノの手を払い、神妙な声で告げる。

 勿体ぶるが俺が女の子になれる話はコンビニのレシート並みに内容が薄くペラペラだ。たぶん一分ぐらいの説明で話しきれるから目の前の妹に真実を話すのは簡単だ。

 ただ能力を手に入れました終わり。だけだと面白みに欠ける。身体を弄れる能力だけを話せばヨルノを何を思い何を感じるのだろう。何かストーリーをつけた方が面白いのではないか?

 ヨルノには隠していることも多い。今ここで嘘をついてもヨルノに着く嘘が一つ増えるだけのこと。気に病むここはない。説明するのはめんどくさい。


「まあ、なんだ。前置きで期待させることを言っておいて言えないこともある。そこはすまないと言っておく。正直この力がどうやって手に入ったのか正直俺も分からない。ある日、目が覚めたらなんとなくこんなことができるような気がすると感じがしてさ、念じたら女の子になっていたんだ」

「それで今は思い通りに女の子になれるのね。その姿で変なことしていないでしょうね」


 ヨルノは痛いところを突かれた。

 変なことか。女湯に入って女子として温泉を堪能したり、部活終わりの女子高生の身体を観察をしていた。男だったら通報されてもおかしくないことをしていたが、頭は男でも見た目の体は女だ。注意は受けたことはあるが警察のお世話になったことなんて一度もない。

 観察していた人にはやたらとジロジロ見てくる娘がいるな程度しか思われていないはずだ。


「まあ、変なことには使っているが、そんなことは別に欲しい物があってだな。金が必要だったんだ。この力を使って小遣いを稼いでいる」

「お姉ちゃん、自分の身体を売ったの?あのお金もパパ活でして稼いだの?」


 身体を売る?確かに俺は体売りの女として体の部位を売っているが、パパ活ってなんだ。あとでググろう。あとお姉ちゃん言うな。


「その話は置いといてこの間変な組織に勧誘されて、そいつらの基地に連れてかれた」

「それは悪の組織なの!世界征服を目指しているの。その組織は」

「世界征服?は目指してはなさそうだったけど俺みたいな能力者を集めているようだったぞ。全体的な人数は知らないけど」


 興奮気味に質問してくるヨルノにそれなりに答えていく。そういえばヨルノは案外特撮物が好きだったな。

 西村の目的はわからないけど、能力者達を集めている理由は孤独な能力者に居場所と仲間を提供しているような気がする。それで救われている能力者がいそうだな。だから奴の家がたまり場になっているのか。

 西村達と敵対する組織とかいるのかな?あんなに能力者がいるからいろんなところから狙われそうだけど。


「そんなわけだ」

「お姉ちゃんはそれで一日以上いなかったりしていたのね」

「だからお姉ちゃん言うな。この話は母さん達には内緒にしてくれ。もし言ったらどうなるかわかっているだろうな」


 再度ヨルノに口止めをする。

 数日間、ヨルノは母さん達に話していないから大丈夫だと思うけども絶対とは言い切れない。俺も実の妹を完全に信じれない。

 言ったとしても家の親は信じないと思う。正気を疑われて心の病院に連れてかれるのがオチだ。そこはヨルノも理解しているだろうけど。


「言わないけどもし言ったらどうなるの?」

「この能力を使って嫌がらせをする」

「ちなみにどんな嫌がらせなの?」

「内容は秘密だ。罰を知ってしまったら面白くないだろう?」


 罰はヨルノを男にするとか、胸をさらに小さくすろとかがいいだろう。

 この間胸の大きさを気にしていたような気がするし、それがヨルノに対して大きな罰になりそうだ。


「お姉ちゃんの能力って他の人に使えるの?」

「まあ、使えるが、なんだ?」

「お願いがあるんだけどいいかな?」


 ヨルノはいいことを思いついたような表情をしていた。

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