表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/197

体売りの女2

ダンマクカグラ楽しすぎるだろ

 夜の上にカーテンを閉め切っているから部屋の中がさらに暗い。声をかけた子の顔は部屋の中が暗くてよく見えないが声からして男の子だろう。

 その子も俺の姿がよく見えないようだ。てか真夜中の病院で不信な人物が現れたのに騒がないもんだな。普通なら泣き叫ぶくらいすると思うのだが、もしかしたら夜勤のナースと間違えたのかもしれない。


「ごめんね。起こしてしまったかな」


 ナースと装って起こしてしまったことを謝った途端、外からカーテン越しに光が入ってきた。偶然に通りかかった車のヘッドライトの光だろうけどタイミングが悪いな。

 俺がナースではない部外者だってバレてしまうではないか。


「お姉ちゃんは僕を天国に連れていく死神さんなの?」


 病院の関係者ではない俺の姿を見ても男の子は俺の姿を見ても騒ぐことはなかった。ただ俺を死神と言った。まるで自分が死ぬのを受け入れているようだ。

 生きるのを諦めてしまうなんてなんだか悲しく寂しいと感じた。ずっと病院で入院している体の弱い子供は自分の死を受け入れてしまうのかもしれないな。かわいそうだが、そんな考えも俺が来たからには今日までだ。

 それと体売りの女と訂正されようか考えたが、このまま死神と思わせた方がいいかもしれない。突然現れた死神ってなんだかカッコイイよね。


「そうそう、私は死神なんだよ。でもね連れていく天国は今込んでいるんだ。だから君達みたいないい子には生きてもらわないと困るんだ。神様も閻魔様も忙しくてね」


 神様も閻魔様も本当にいるかは知らんが、遠回しにあの世に連れて行かないと明言する。天国も地獄もあるのかは知らんけど。


「僕の病気を治してくれるの?」

「そうだよ」

「それじゃあ、ミズキも?」

「そうだよ。いい子は生きなくきゃいけないんだよ」


 ミズキというのは相部屋の子のことだろう。その子は静かに眠っているし、起こさないようにしないと。

 でも何故か小刻みに震えているな。まあ、まだ寒いからだろう。


「でも僕の病気は治らないかもって先生が言っていたよ。死神さんは本当に治せるの?」


 起きている子は俺が病気を治せないと思っているのだろうか。先生でも治すのは難しいからお前が何かやっても自分の病気が治らないと言っているように聞こえる。

 俺が言葉で説明したところで信じてもらえないだろうからどうにもならない。下手なことを口走って疑問や疑心感を与えたらナースコールをされたら逃げるしかない。まずは相手を信じさせるためには行動で示さないとな。


「先生が治せないから私が来たのだよ。この私が病気を治してあげる。ちなみにどんな病気か教えてくれないかい?」


 この子がどんな病気なのか知らないと治せないしね。直接患者から聞ければカルテを探す必要なくなる。


「うん。心内膜炎って言う病気だよ」

「心内膜炎という病気なんだね」


 うん?心内膜炎は何の病気かわからん。心内って言うからには心臓の病気なのだろう。心臓を取り出して新しい心臓を新しく作ればいいか。

 心臓の部位は左心室と右心室みたいな感じでパーツがあるみたいだからパーツごとに治したよりも新しいのを作った方が早い。作る際のモデルは自分の心臓を見ながら生成させればいい。

 あ、そういえば依頼者の子供を治しに来たんだった。どっちの子が依頼者の子かわかないからもう片方の子も治さないと。

 起きているこの子に聞いてみよう。


「あの子は何の病気なの?」


 小刻みに震えながら寝ている子を指して言う。


「あの子は腎臓の悪性腫瘍って聞いたことがあるよ。それも治せるの?」

「ああ、もちろんさ」


 腎臓の悪性腫瘍ね。これも肝臓を新しいのに作りかえればいけそうだ。

 さてと始めますか。


「痛いと思うけど我慢してね」

「えっ!?っう!」


 テレポートで心臓を取り出した。

 起きていた子は心臓を抜き取ったと同時にことが切れたように気を失った。凄く痛いに堪えられなくて気絶したわけではないよね。

 騒がなくてよくなったけど。

 ささっと終わらせよう。このまま時間を無駄にしていると死なせてしまう。

 俺から見て鳩尾の右斜め上に指を深く刺す。刺す際に肺を念力をずらした。指先に心臓があった場所に到着した。

 視界で胸の中を覗いて見たら心臓がなくなった部分に血が溜まり始めている。ポンプの役目をしている心臓がなくなっても少しの間は血が流れるのか。

 無くなった部分に新しい心臓を作る。血管などをつないで心臓の中に溜まった血を入れて満たした。

 後は簡単だ。ごり押しで心臓を優しく揉んで動かして鼓動させる。

 鼓動が安定してきたら指を引き抜いて、刺していた穴を跡が残らないように治して治療が終わった。

 はじめてに関して上出来だ。呼吸も問題ない。新しい心臓は通常道理に動いている。

 抜き取った心臓から流れ出た血でベッドや床を汚してしまったが、そこまでは俺の仕事ではないから汚れたままでいいだろう。

 抜き取った小ぶりの心臓を足元のゴミ箱に捨てた。他人の心臓を持っていても自分のと交換するわけではないし、この子も新しい心臓があるわけだから古い心臓はいらないだろう。


「次は、あれいない?」


 寝ていたはずの子がベッドの上から消えている。と思ったがシーツがベッドの下から出ている。俺の存在に気づいて隠れたのだろう。

 念力でベッドの下から引きづりだした。騒がれると誰かが来るかもしれないので気絶させて治療をした。やることはさっきの子とやることあそれほど変わらない。

 肝臓を交換するだけだったので心臓よりかは細かい作業は少なかった。

 手が血で汚れたので無人島へテレポートして海で血を洗い落としてから自室へ戻り、依頼者へ治療完了とDMを送った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ