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ヨルノ上 (閑話)

 私には頭がおかしい兄がいます。

 兄のどこかおかしいかというと全部です。行動から言動まですべてにおいて兄は変です。何を考えているのか私には分からない。

 だから友達には変人な兄を見せたくないのです。ケーキとか買ってくれますが、兄の変な行動は目に余ります。

 私の兄への感想は以上。これじゃ少ないのでもう少し兄を語ります。


 兄がおかしくなったのは私が小学五年生の頃です。だいたい三年前です。

 兄はある日を境に行動がおかしくなりました。兄がおかしくなったことを両親に話しても年頃だから大人に治るといい私の話をまともに聞いてくれません。

 両親は共働きで平日は二十時まで仕事をしているので兄が何をしているのか知らないからそういうのかもしれないです。知らないからこそ私が一生懸命説明しているのに取り合ってくれません。

 学校が終わってもなかなか帰ってこない日があります。遅い時は十九時を過ぎても帰ってこない時があります。中学男子は部活動をして帰りが遅くなるかもしれませんが、兄は帰宅部。兄はスポーツ少年とは言えない存在です。なので何もければまっすぐ家に帰るはずです。兄が部活をやらないのは趣味であるゲームをするために部活をしないからです。

 兄はゲームをするために部活をやらないと言う人間です。


 私が小学六年生に上がって、兄が十八時になっても帰ってこない日に現場を押さえる為に玄関にドアチェーンをかけて、兄が家の中に入ってこれないようにいていたのですが、いつの間にか兄は家の中にいます。ドアチェーンをかけたはずなのに変だなと思って、確認のため玄関に行ってい見るとドアチェーンはかかったままだったのです。

 侵入経路は窓と思い、次はドアチェーン+全ても窓に鍵をかけて侵入を阻止しましたが何故か兄は家の中にいます。

 どうやって侵入しているのか家の中を調べましたが、兄の侵入経路が検討も付きませんでした。


 何回かドアチェーンをかけていたら両親に怒られました。

 言い訳として近所に不審者ぽい人がいるから怖くてかけていたと嘘をついて難なく鬼を乗り越えました。

 いつの間にか玄関の鍵が一つ増えたり、家の近くでよくお巡りさんとすれ違うようになりました。

 そんなことはどうでもいいです。怒られて以来私はドアチェーン作戦は諦めて別の方法で兄の証拠を掴もうと考えました。


 兄の証拠を使う為に土日はいつも兄を見ていました。兄が出かければ私も出かけて兄の後をついて行きましたが、いつの間にか兄の姿は消えていました。

 周囲を探しても兄の姿はありませんでした。まるで煙のように消えていなくなったようです。

 諦めて家に帰るのを一か月ぐらい続けていたら友達が減ってしまったので兄を付け回す作戦は諦めました。


 別の方法ないか模索するために私の幼馴染で兄の同級生のミキミちゃんに相談をしようと思います。ミキミちゃんはあの兄にちゃん付けで呼び、恋心を寄せる少し変わった子ですが、可愛良くて優しく、気が弱い子です。

 そのミキミちゃんの家に訪ねて話をしますた。しかし、ミキミちゃんは最近学校で兄の姿が見ていない、不登校になったのかと心配していました。

 兄は中学校の制服の制服を着てちゃんと学校に行っているはずです。十九時以降家で見かけるときも制服を着ているのを何度か見かけましたので確かです。中学生は義務教育です。平日を中学校の制服でうろついていたら補導されるはずです。それに無断で学校をサボっていたら学校から連絡が来るはずなので出席はしているはずです。それなのにミキミちゃんは兄を見ないというのです。

 ミキミちゃんは兄に避けられているとしても一度くらい見かけるはずです。それなのに学校にいないと心配していました。

 また一つ兄の不思議が増えました。


 兄は友達がいないはずなのに友達の家に泊まると言って一晩帰ってこなかったり、そんな時に限って海に行ってきたみたいに磯の匂いがします。一晩かけて海に行ってきたと思いました。その証拠に兄の服や靴には砂が付いてます。明らかに海に行ってます。それを兄に問いただしてもそこら辺の砂だと言います。

 そんな感じで私の小学生時代の最後の一年間は変な兄の不思議を追い求めただけで終わりました。

 私ももう中学生になり、兄のことは諦めました。


 ただ最近、兄の部屋から国語辞典を借りに入ったのですが、なんと女性物の下着ブラがベッドの上においてありました。ゴミ箱の近くにはランジェリーショップのレシートがあったので、見るとセットで二つも買っていました。買った時間は学校の放課後、私が部活をしている時間に買っていました。なので私のではない。

 恐る恐る女性物の下着を嗅いでみると兄の匂いがしました。まさか兄は夜な夜なこれをつけているのではないのではないかと考えました。

 これを兄に突き付けるのは無理なので見なかったことにして国語辞典だけを持って兄の部屋に出ました。


 それと兄とは関係ないのですが、友達と銭湯に行った時、兄にそっくりな女の子を見かけました。その子は胸もありましたし、兄に付いている物がありませんでしたのでそっくりさんなのでしょう。やたらとその子を見かけるようになりました。

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