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タマコのデート2

 冷蔵庫を漁って手に入れた牛乳パックを片手に部屋に向かった。


「ん?こんなところに落ちていたのか」


 牛乳を飲みながら部屋を見渡すとベッドの足元に俺のスマホが落ちていた。

 出かける際に落ちしていたようだ。西村のマンションに探しに行かなくて済んだ。

 スマホを拾い上げ、電源を入れてみたが電池が切れているようでつかない。出かけ前はバッテリーが満タンに近かったはずだ。

 おそらくタマコが死ぬほど電話をかけて電池が切れたのだろう。

 充電器につないで机の上に置いた。ベッドに倒れ込んだ。

 腹が空いたので何かしら食べたいと思っているが、出かけるのは疲れているから家から出たくない。そんな時の非常食として活躍するのがインスタント食品だ。

 お湯を注いで数分待てば食べれるカップ麺、電子レンジで温めるだけの冷凍食品。

 よし、今日の晩飯はカップ麺しよう。


「確か、カップ麺はキッチンの戸棚にあったな」


 視界を操作してキッチンへ飛ばした。カップ麺がある戸棚の中身を調べてカップ麺を物色する。

 一つ適当に選んで手元にテレポートで呼び寄せる。そして念力でパッケージを開けて火薬とスープの素を入れる。スープの素は後入れと袋に書かれていたが迷いなく入れた。

 胃の中に入れるわけだから対して変わらないだろう。

 ラストの仕上げとして空気中の水分を集め、沸騰させお湯をカップ麺の中にそそぐ。

 五分待てばカップ麺の完成だ!

 ベッドの上で寝ころんだまま念力で麺を口まで運んで食べる。

 ダラダラカップ麺を食べて、腹を満たした。カップ麺の容器をゴミ箱に捨てて、充電していたスマホを手に取って電源を入れた。


 スマホの通知画面を見て数えきれないほどの通知が着ていた。しかも俺が出かけた後に。タマコの他にミキミやルカも着ていた。

 通知画面を閉じて、SNSを開いた。SNSで「#ヘルメスさん」と検索をかけて、タマコのアカウントを探す。


「もしかしてこれか?」


 タマコと思わしきアカウントを発見した。

 そのアカウントは玉という名前でヘルメスさんモードの時に被っているヘルメットの画像のアイコンだった。

 #ヘルメスさん、#拡散希望のハッシュタグが付いたメッセージには今日約束していた者です。友達から今日来れなかったのは人助けをしていたからと聞きました。明日こそ会いましょうとタマコの健気なメッセージが全世界にアップされていた。

 健気なメッセージを返信すべく、新たにアカウントを作りそのメッセージにリプした。

 内容は「友達から聞いたよ。今日はごめんね。すっかり忘れていたから君との共通の友達に凄く怒られたよ。明日はいけるよ。明日の十時に君が友達と出会った公園で待ち合わせでお願い」と送信した。

 もしかするとタマコじゃないかもしれないけど、タマコじゃなくてもタマコがこのメッセージを見たらすぐにわかるよね。

 俺は今日二回目の風呂に入って眠りについた。


 ☆


「あら?誰かがメッセージをリプしたみたい。え!?嘘!このアカウントってヘルメスさんなの!すぐにフォローしなきゃ!その前に「わかりました。その時間で大丈夫です」っと。でも今日みたいに来ないかもしれないわね。本当に来るのかしら。それと共通の友達ってマヒルのことかな?でもマヒルは連絡する手段は知らないって言っていたけど嘘をついたのかな?そんなことどうでもいいわ。バスの事故の時はあんまり話すことができなかったから明日改めてお礼を言わないと!明日何を着ていこうかしら」


 タマコはヘルメスさんから来たメッセージを見て一喜一憂した。


 ☆


 待ち合わせの時間の前に着いたヘルメスさんモード+ハイドモードの俺はタマコを待っていた。

 ハイドモードなのは公園でフルフェイスヘルメットで突っ立っていると通報されるからである。

 ハイドモードになって道行く人を眺めた。丸々不審者な俺の前を通りすぎても何も反応がないから面白みがないのは致しがない。


「ちょっとそこ通してくれる?」


 ふと聞き覚えの声が聞こえたのでそちらの視線を移した。

 公園の入り口にはタマコが二人組の男に絡まれていた。

 どうやらあのアカウントはタマコで間違いなかったようだ。ちなみにリプした後速攻でフォローされた。

 タマコは絡まれて困っていそうなので助けてあげよう。あんなんでもミキミの友達だ。


「ちょっとくらいいいじゃない。俺達と遊んだってなぁ?」

「そうだとも。俺達これから暇なんだ。遊ぼうよ?お嬢さん」

「私はこれから約束があるの。そこを通して」

「約束?まさか彼氏?それとも女の子?その約束の相手が女の子の方が嬉しいな」


 といったやり取りしているのでタマコと二人組の男間に入るが、ハイドモードなので三人には目の前にいる俺の存在には気づいていない。タマコと二人組の男のやり取りは続いている。


 そこでハイドモードを解除した。


「「っわああ!」」

「きゃあ」


 急に二人組の男が尻もちをついた。か弱く悲鳴を上げたタマコは念力で背中を支えたので後ろに転倒することはなった。

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