遠足10
この一週間は毎日投稿頑張るぞ!
「うおおおーーーーー!大量!大量!た!い!りょーーーー!」
俺はシャツとパンツ姿で無意味に海の中に潜り、無人島付近に生息する魚を狩りまくっていた。
狩った魚は長年放置していたコンテナの中に入れていく。狩った魚の中には亀やサメの大物からイルカも、なんでもかんでもポイポイと念力でコンテナの中にギチギチに入れたが、毒を持った魚がいるかもしれないな。
大人もいるし、毒を持った魚くらい見分けつけられるだろう。コンテナの中にいっぱいまで詰め込んだし、当分の食料としては十分だろう。
あーさむっ。雨で体温が低下した状態でこの季節の海に素潜りは流石に冷えたな。
銭湯に行いこうと考えたが、雨で濡れた体を身を寄せ合った温めあったいるのに俺だけ行くのも気が引けるので戻ったらミキミに温めてもらおう。
濡れたシャツとパンツを脱ぎ捨てて生まれたままの姿で真っ暗な浜辺を歩いて、干していた制服に着替える。完全に落とすとどこで落としたんだと怪しまれると思い軽く水で濯いで泥を落とした。
バスが落ちた場所から近い場所にテレポートをした。
見張り役の教師や男子生徒は枝や衣服を燃やして松明作ったり、怪我人の近くに焚き火を焚いて、大人しく見張りをしている。
一部の男子はちゃっかり焚き火に当たって暖を取っている。羨ましいが、俺も無人島にあった非常食を食べて空腹を満たしたから人のことを言えないか。
無人島から持ってきたコンテナを置いた。
そしてコンテナを見張りをしている教師達に見つけてもらえるかしばし考えて、足元に古い銃が落ちているのを見つけた。
元々コンテナに入っていたのが落ちたのだろう。
銃のマガジンを確認すると銃弾二発入っていた。
そうだ。これで音を立てて教師達を呼ぼう。
すぐにチャンバーに銃弾をセットして空に向けて引き金を引くが、銃口から弾丸を発射することはなかった。不発かと思って銃を下ろした。
バゴン!!
銃を下ろしたとたん暴発というか、銃自体が爆発した。
銃を持っていた右手も爆発に巻き込まれて、引き金にかけていた人差し指が無くなった。
爆発の音を聞きつけた見張り役がこちらに来るのが分かった。
できるだけ素早く銃の破片を回収してその場から撤退した。
コンテナの場所から少し離れた木の天辺に身を隠して、コンテナを見つけた教師達の様子を見守る。
失った右の人差し指は見つからなかったから超能力で治療して再生させた。
「近くに誰かいるのか!」
「コンテナ?なぜコンテナがあるんだ。だいぶ古いな」
「バカ!勝手に開けるな!」
教師達は周囲を警戒しながら周囲に呼びかけていた。一部コンテナを調べていた教師と生徒はコンテナに触れて安全かどうかを確認していたが、男子生徒が好奇心に負けてコンテナを開けた。
「魚だと?みんな!見てくれ!中から魚が出てきたぞ」
「おいおい、これは川魚じゃない。海の魚だ!」
「しかも生きているぞ」
全員がコンテナに群がり大騒ぎとなった。
コンテナの中に入っていたイルカが怯えた声できゅいと泣いた。あのイルカは明日の朝飯として出されるだろう。
イルカよ。俺達の食料になってくれ。
コンテナを見つけもらえたことだし、俺はミキミ達がいる場所まで戻ることにしたが。
「迷った」
見張り達に見つからないように遠回りして戻るとしたが迷った。森の中を彷徨ること三時間。暗い森の中を練り歩いてどこを歩いているかわからない。どっちが北でどっちが南なのかわからない。
今は雨が止んだが、空は藍色の雲で覆われて星の位置で方角を確認しようとしてもできない。その上スマホを無くした。あったとしても圏外で繋がらないだろう。
これじゃミキミ達のところへ戻れない。積んだ。
完全に積んだわけではない。自由にテレポートができるから好きに帰れるけどミキミやルカ達、同級生を見捨てることはできない。今もお互いの身体に身を寄せて温めあっているのだろう。
それじゃ、ミキミ達の下へテレポートをすればいいじゃないかと考えが至るが、あの場所は木ぐらいしかなかったから森の中の場所が点として把握できなかったからテレポートで戻ることができない。
森の中は真冬よりかはマシだが、現代人の子達が野山に放り出されたら大分寒くてキツイだろうし。このまま都市にテレポートして警察を呼ぼうかな。
でも俺だけ街に行くってなんかおかしいよな。どうやって事故現場から街までたどり着いた疑問が浮くだろう。交番や警察署に手紙を投げ入れてもまともに取り合ってくれなさそう。いや、夜になっても誰も帰ってこないのを不審に思った保護者が警察に捜索願を出しているかもしれない。
でもミキミ達がいる場所から離れて5時間以上も経っている。流石にあっちも俺を捜索しているかもしれないからな。
戻ることができないからこうして森の中を彷徨っているのだがな。
木々の間から光が差し込んできた。
もしや道路かと思って枝や草をかき分けて光が放つ方へ走った。微かにブルンブルンと複数の音が聞こえてくる。
これは確実にエンジン音だ。この先に誰かがいるのは確実だ。
「待って」
声を上げながら無様に転がり込むように道路に出た。てか、木の根に躓いてスライディングをするかのように顔面からアスファルトに飛び込む形で出てしまった。
俺はライトに照らされながらも膝と手を雨で滑りやすくなったアスファルトについて顔をあげるとバイクに跨る人達がいた。
どう見ても暴走族にしか見えなかった。




