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高校生になりました。

あれやこれやで月日が流れて僕は高校生になりました。

友達も一人もできずに変哲もない中学生の生活をゆるーく過ごして、高校受験も家から近い私立の高校を選び、受験を余裕で合格を手にした。受験の試験は予知で答えも見えるがオール満点だと入学生代表で始業式の挨拶しなくちゃいけないから目立つのは嫌だから全教科80~90点ぐらいにして回避した。

高校生になっても超能力は良好で空を自由に飛び回っている。

心境の変化が起きて中学時代のあの日を境に僕の中で何かが目覚めて女湯によく入るようになった。てか最近はどこへ出かけるにしても性転換して遊びに出かけている。遊びとは言ってもいかがわしい意味ではなく。フリフリの可愛い服に着替えて都会へウインドウショッピングを楽しんでいる。

中学までは家と学校以外は女の子の姿で過ごしていた。完全に僕の性癖が歪んだわけだ。

女の子の姿でいる時間が長くなるにつれて女の子の姿でいるときは自分のことを私と呼ぶようになった。


高校生活ではボッチなのかは変わらないけど静かな中学生の生活が遠くて懐かしいものへと変貌した。

何故なら高校生になって何故か初めての友達ができた。しかも二人も。


始業式が終わり、教室から出てすぐに時を止めて速攻で男子の制服から女子の制服に早着替えて、隣の県の銭湯へと遊びに行こうとした僕は学校の廊下を歩いているとある女生徒とぶつかった。その女生徒は同じ学年の凛とした美しい女の子だった。

彼女とぶつかり尻もちをついた僕は彼女の美しさに見とれてしまった。


「君大丈夫?ごめんなさい。私少し考えていて、そのリボンの色同じ学年の子ね。何組の子かしら?」

「ごめんなさい。私急いでいるんで」


僕の人見知りスキルが発動してしまい、僕はその女生徒から逃げてしまった。

その時の僕の着ていた制服は女子の制服を着ていた。相手は僕のことを同じ年の女子と思ったことだろう。


僕は女子の制服をどうやって手に入れたかというと仕立て屋の制服のサンプルを勝手に買ってきた。本当のことをいうと在庫置き場で放置されていたサンプルを三倍の額のお金を置いて持ち帰った。三倍の金額を置いてきたから盗んできたとは誰にも言わせない。この制服は僕が買った物だ。

サンプルだから制服の内側とスカートに持ち主の名前が刺繡してあるのだが、この制服は名前が刺繡していある場所にサンプルと刺繍してある。

それ以外は普通の制服だ。サンプルの部分以外見られなければ問題は無い。

見られても問題になることは無いと思うけど、一方的に買ったからな。盗まれたとかの騒ぎにはなっていないのは確認済みだ。


次の日放課後、ぶつかった女子に捕まった。

僕に用があったらしい。


「隣の市から両親の都合で引っ越ししてきたばかりなの。だからこの街のことよくわからなくてよかったら街の図書館まで案内してもらえるかしら?」


とのことだ。それは僕じゃなくてもいいよねと思ったが、今日は暇で何もなかったから彼女に付き合うことにした。学校の近くだし、案内くらい別にいいか。

僕が気弱で彼女の頼みを断る勇気が無かったわけじゃない。


「ねえ?あなたってヘルメスさんって知っているのかしら?」

「ええまぁ、ネットの動画で見たことはあります。神出鬼没のヘルメットの男の人ですよね?あ、こっちの角を曲がって200メートル先をまっすぐが図書館ですよ」


彼女を図書館までの案内の間、二人で歩いて沈黙の時間が続いて、気まずい沈黙は彼女が耐えられなかったようで彼女から切り出した。それがヘルメスさんのことだった。

よりにもよって僕の話題かよ。

ネットに流れている情報のそのままのことをいう。着くまで暇だし聞くだけ聞いてみるか。


「私ね。2年前にヘルメスさんに助けてもらったのよ」

「助けてもらったと?」

「そう。交通事故にあってね。死ぬかもしれない怪我をしたの。きっと偶然通りかがったのかしらね。彼が私の身体に触れた瞬間怪我が消えたの。私その時の記憶は曖昧なことしか覚えてないけどその動画がSNSで拡散されていたの。それを見て彼に助けてもらったんだって思ったのよ」


あれ?こんな美人な子を助けたっけ?病気で死にかけた人の病気を治したり、怪我を治したりした人の数は数えきれないほどいるからいちいち人の顔覚えていないんだよね。きりがないしさ、覚えても治したらせれで終わりの関係だから顔を覚えても意味が無いんだよね。

彼女がヘルメスさんと言うたびに熱っぽく感じる。話を聞く限り命の恩人だから、彼女の中でそういった気持ちが目覚めたのだろう。


「ここが街の図書館です。では私はこれで」

「あなたもせっかく図書館に来たのだから中に入ればいいじゃないの」


図書館に到着して案内の役目が終わり、彼女と別れようとしたら止められた。あなたが案内しろというから案内したわけで僕は図書館には特に用はないのに図書館に入らなければならないのか。

陰キャで気弱な僕はそんなことを思いながらも彼女に何も言えることなく彼女と共に図書館に入った。


図書館の中で一人の少女と、目が合った。


「あー!あなたは!」


目が合った少女は叫びながら僕達に近づいて来た。

図書館なんだから静かにしろつーの。


「あなたの友達?」

「知らなーい。僕!?」


目が合った少女は僕の腕を掴んできた。

びっくりして素に戻ちゃったよ。


「ようやく見つけたましたよ!この二年間ずっとあなたのことを探し続けていました」


彼女は僕のことを知っているようだ。

この子に女子の姿で何かしたかな?特に記憶にございません。

ヘルメスさんモードでなら覚えきれないほどいろいろやらかしているけど、普段の姿や女子の姿は平穏に過ごしているつもりなんだけどな。

普段の姿はアニメで言うところの認識阻害みたいなオーラを纏って目立たないように息をひそめているし、女子の姿はほとんど県外で遊んでいたからこの姿でそこらへんをあんまりうろつかないからな。

やっぱり思い出せない。

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