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お風呂と夜の不審な音

暑いですな。暑いですな。

さわやかな暑さですな。

「ごめんね。マヒルちゃん、着替え持ってきたよ。二人もごめんね。お客さんなのに食器とかカレーライスをよそってくれて」

「ミキミ、ありがとう」

「別に気にしないよ」

「そうだよね。なんでもミキミちゃんに任せるのも悪いしさ」


 温泉で女湯で裸を見られ慣れているとはいえ、ずっと下着姿でいるのは流石の俺も恥ずかしい。無人島や家に戻れって着替えを持ってくればいい話なのだが、それはミキミが許してくれないだろう。

 ミキミが持ってきてくれた服に着替えた。着替えたのはいいが。


「これ本当着なちゃダメか?」


 ミキミが持ってきた服はフリフリのドレスとフリルが付いたカチューシャ、いわゆるゴスロリドレスだ。

 着ないよりはマシだけど恥ずかしいというか痛い服装だよなこれ。


「うん、マヒルちゃんに似合うと思うの!ぜひ着てほしい」

「あらあら、なんて可愛らしい服なのかしら。可愛いマヒルにピッタリだね」

「フリフリのゴスロリなんて普通は着れないよ」

「僕にはこんな趣味なんてない。着るけどさ」


 せっかくミキミが用意したのだから着た。

 これからカレーを食べるのにこんなのを着て食べて零したらどうするんだ?クリーニング代は出すつもりでいるけど。


「まあー可愛い」

「似合っているよ。まるで人形みたいだね」

「この後お化粧をしようよ」

「カレーを食べよう。グダグダしていると冷めるよ」


 ゴスロリを着た俺を見た三人の反応にイラっときたが、いったん心を押さえてカレーが覚めてしまうと指摘した。


「そうだね。お化粧はご飯の後にしてご飯を食べよう」

「マヒルちゃんをお化粧するの?これ以上マヒルちゃんが綺麗になったらどうしよう。私がマヒルちゃんのお婿さんになるしかないかな」

「ミキミ、いったん現実に戻ってこい。そして日本では同性の結婚は法律で認められていないぞ」


 なんやかんやあったが、四人でカレーを食べた。

 田中さんが作ったカレーはめちゃくちゃ美味しかった。家で作るカレーとは違くて、コクやとろみが段違いにおいしかった。


「カレー美味しかったね」

「だな。田中さんは料理の天才だ」

「みんな後片付けは私がやるからお風呂沸いているから入って来てよ」

「まあまあ、ミキミみんなでやった方が早く終わるし、いいじゃないか。そうだ。」


 みんなで雑談をしながら(タマコによるヘルメスさん語りを聞きながら)後片付けをしてお風呂に入ることになった。いや、なったのはいいが、四人で入るのか?

 ミキミの家の風呂が広いのは知っているけど俺も入っていいいの?

 ルカやタマコはいいとして、ミキミは俺がもともと男だと知っているから抵抗とかないんか?恥ずかしい気持ちとか芽生えないのか?


「マヒルちゃんみんなでお風呂入ろ」


 俺はミキミに手を引かれて脱衣所に入った。ルカもタマコも後を追うように入った。


「やっぱり大きい家は脱衣所も広くていいな」


 ルカがそんな感想を漏らす裏側でミキミは堂々と俺の目の前で服を脱ぎ始めた。

 俺と風呂に入るのは抵抗なさそうだ。

 俺もミキミを見習ってゴスロリを脱いだ。女の裸は自分の身体を含めて見られているから無暗に人の胸を見ないようにしているが、ルカが俺の胸をやたらと見てくる。

 そしてタマコとミキミの胸も見ている。ルカの胸はぺったんこなので胸にコンプレックスがあるのかもしれないからそっとしておこう。


「マヒルちゃん背中流してあげる」

「いいよ」


 ルカが俺の背中を洗うと言ってきた。特に拒む理由が無かったからルカに背中を任せた。


「なんでマヒルちゃん達ってそんなにおっぱい大きいの?羨ましいな。どうしたら大きくなるのだろう?大きなる体操もしてもダメだったよ」

「そうかな?僕は普通の大きさだと思うけど、胸の大きさが全部じゃないと思うけど、小さいのも個性だと僕は思うよ?」


 俺達の中で胸が大きいのはミキミで、その次はタマコ、そして俺だ。一番小さいのがルカ。

 やっぱり気にしていたんだ。

 自分で胸を調整できるからおっぱいには他人の興味はない。俺も男だ。前に自分のおっぱいを巨乳してみたが、重すぎた。あれは胸に5~6キロのダンベルを胸につけているかと思った。

 動くときもブルンブルン揺れて邪魔だし、何より重い。巨乳の人はマジで尊敬する。あんなものを胸につけて生活しているだもの。

 なんによりおっぱいは普通のサイズが一番だと思う。その普通のサイズがどのくらいなのかわからないけど、大きすぎず小さすぎず今の胸のサイズが丁度いい。


「マヒルちゃん次は私の背中を洗って」


 ミキミの背中を洗ったり、タマコに頭を洗ってもらったりしてお風呂場から出た。


「みんなこれを着てみて」


 ミキミが持ってきたのは半透明なワンピースみたいな服、ネグリジェを差し出してきた。


「可愛いー。着ていいの?」

「みんなのパジャマとして持ってきたの。お布団を客間に敷いたからそこでお話しながら寝よ」


 ミキミが持ってきたネグリジェを着た俺達は女子特有の恋バナとファッションの話から最終的にタマコによるヘルメスさんの語らいとなった真夜中の夜、部屋の外から不審な音と複数の男性の声が聞こえた。

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