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不思議な学校の現象15

 そもそも何をもって破すことは何を意味するのか?人と価値観が違う案山子壊すのは同じなのか。

 忘れ去られた物がたどり着く場所であるこことあの手の化け物は無関係なのはわかった。けれどあれを壊すことによってデメリットが発生するか。今のところはわからない。あれを壊すと街が崩壊しないはず。あの化け物自体が学校を壊していたから建物を壊しても問題はなかった。

 街の至る場所に案山子の残骸あるから、あの化け物が案山子達を破壊したからいなくなってほしいと思う動機があるのはわかるが、案山子達が言う壊す意味は何だろう。殺せって言っているのだろうか?


「待って、壊すってどういうこと?神を殺せってことなのかな?」

「神を殺せって言っているんじゃないの?」

「やっぱり?タマコもそう思う?」


 案山子達が言う壊す意味を隣にいたタマコに聞いてみた。タマコも神を殺せと受け取ったようだ。

 学校の窓ガラスの破片で傷ついていたから殺すことは容易にできるだろう。それが俺にとってメリットがあるか。たぶん、メリットもデメリットもない。ただ安全に街の中を歩けるようになるだけだ。視界で町中の探索はしてきたが、元の場所に戻る進展はない。案山子達が戻れる方法も知っているようには思えない。やっぱり怪しい男の人が戻り方を知っているとしか思えないか。でもあまり近づきたくないな。

 案山子達に対価を要求しようと思う。


「あの手の化け物を倒そう」

「おお流石は人の子!あの神を壊してくれるのじゃな?早速」

「一つ条件がある。あの化け物を破壊?するのはいいけどあなた達は何を対価に差し出すの?僕達にとってあの化け物はいてもいなくても変わらないの」


 あの化け物を倒してくれたら案山子達は何を差し出してくれるのか見ものだ。一番はここからの脱出方法を教えてくれるといいのだけど。


「我々は消えゆく物じゃ。人の子に差し出す物はない。どうか」

「待ってください。長。ならば対価は私がなります。釣り合うかはわかりませんが」


 俺とモクのやり取りを黙っていたセバスが横やりに割り込んできた。

 え?どういうこと?セバスが対価って?俺と一緒に着いてくるってことなの?


「待て。お主はワシの後釜になるのじゃ。いなくなっては困る」

「我々は彼女達に差し出す物がないじゃないですか。誰かが生贄になるしかないのです。それに私は名をくれた彼女について行きたいと思っています。だから私が生贄になります」


 手の化け物を倒す報酬として対価を要求したけど、生きている案山子よりもここの情報が欲しいんだよな。一番はここから脱出できる方法とかさ。案山子をもらってもな。

 てか生きている案山子ってなんだよ。畑に立たせていれば自ら鳥から作物を自動的に守ってくれるのかよ。そもそも俺は畑持ってないし。四次元空間で死蔵するか、無人島に放置するしかないぞ。


「わかった。ならセバスよ。お前の意志を汲むとしよう」

「長!」


 手の化け物を倒したらセバスが仲間になることが決定した。別にいらないのに。


「長!人間を追いた赤頭巾をかぶった仲間が人間と一緒に神に掴まりました」


 カタンカタンと騒がしく急ぐ音が聞こえたと思ったら長の部屋に一体の案山子が入ってきて長であるモクに報告をした。

 よくわからない報告だったが、人間が神に掴まったことだけは理解できた。

 この街にいる人間はあの怪しげな男しか知らない。この街から脱出できる方法を知っている唯一の男が死ぬかもしれない。死なれたらここから脱出する方法を知りえなくなる。

 今なら間に合うかもしれない。多少欠損していてもなおるから。

 あの男が手の化け物に殺される前に助けなければ。

 案山子達が脱出方法を知っていればこんなに焦ることも無かったのに。


「セバス。僕達は行くよ」

「マヒル待ってよ」


 俺を止めようとするタマコと一緒に長の部屋の真上にあった民家にテレポートした。

 あの場にタマコだけを残すのは案山子達に何をされるかわからなかった。セバスやモクは人間に対して敵対的ではなかったが、他の案山子はわからない。人間に捨てられて恨んでいるかもしれないし、面白半分殺されるかもしれない。だから連れてきた。


「待ってって言っているでしょ?案山子達とあんな約束してよかったの?そもそもマヒルは手のバケモン?神様は倒せるの?」

「僕は約束したつもりはない。そもそも要求した対価としてセバスはいらないんだよ。もらっても拒否したい。それとたぶんあの手の化け物は倒せると思う。こんな話し合いしている場足じゃない。手の化け物に掴まった人間を助けなければ。タマコはここに隠れていて」

「ちょっ、話はまだ終わっていな」


 静止させようとするタマコを民家に置いて手の化け物の近くにテレポートした。

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