表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
180/197

不思議な学校の現象6

 逃げのびて保健室で一息ついた。あの手達に近づかない限りは危険はないだろう。

 俺は走った疲労感を消す為に保健室のベッドの上に腰を下ろした。そして俺に習ってタマコも俺の隣に座った。

 俺の顔をジッと見て口を開いた。


「ねぇ?マヒル。説明してほしいんだけど」

「説明?僕はあの手のことなんて何も知らないけど?」

「そうじゃない。話してほしいのはマヒルの力について説明してほしいの」


 俺の能力のことを説明してほしい?

 前に説明したような気がするけど、あれは海の件でタマコ達がスーパーアルティメット団に記憶を消されたから覚えていないのか?でもタマコは俺というよりヘルメスさんについてなんでも知っているようなことを言っていたような。俺イコールヘルメスさんだから俺の能力を知っていてもおかしくないような気がするけど。

 二回目の説明は面倒に感じるが、この後に何回も疑問を持たれてその度に聞かれる方が何倍も面倒だ。


「今から話すのはミキミ達や他の人にはしゃべっちゃダメだからね。タマコは僕が男だということは知っているよね?」

「うん」

「一つ目の力は身体を操作する力なんだ。この力のおかげで病気や怪我を一瞬で治せるし、顔や体格を変えて別人にできる。もちろん性別も変えられる」


 最初にタマコに他の人に話してはダメと前置きをしてから、身体を操作できる能力を説明した。


「そして姿を消す力というより誰かに気づかれなくなると言えばいいかな」

「だからマヒルのクラスメイトにマヒルことを聞いても知らないってみんな口をそろえて言うのね」


 次に説明したのはハイドモードについて話した。

 いつも使っているテレポートや視界に念力、全然使っていない未来予知能力を一つ一つずつ説明していく。


「最後は」

「待ってマヒル。まだあるの?いえ、あなたはいくつ力を持っているのよ?」

「七つかな?最後の一つはタマコがヘルメスさんのことを知った方法で手に入れた力だよ」


 驚愕するタマコをよそに最後の力を説明していく。祝福の願書のことはぼかしたような言い方になったけど。

 自身の手元に四次元空間の穴を作り出した。


「これは四次元空間の穴。分かりやすく説明するなら某ネコ型ロボットのお腹に付いているポケットみたいな物と言えば理解しやすいかな?これが一番便利で物をこれに入れて自由に持ち運びできるようになったんだよようになったんだよ。種も仕掛けもない時空の穴に手を入れるとペットボトルが出てきます」


 まるでマジシャンのような謳い文句を吐いて作り出した四次元空間の穴に手を入れて炭酸のジュースが入ったペットボトルを取り出した。蓋を開けて一口口に含む。甘い炭酸が口の中に広がった。


「以上が僕が持っている力だよ」


 ふざけた口ぶりで能力お披露目会を終わらせた。

 俺の能力を知ったタマコは少し困ったような驚いているようなわかりにくい表情していた。


「マヒルは何か隠していると思うけど、話したくないのならいいわ。力について話してくれてありがとう」


 タマコは微笑むように笑った。

 能力については全部話したが、能力以外のことは言っていない。能力のことを話さなくても何かの拍子で祝福の願書の力でタマコに知られる可能性がある上にここから帰るために話す必要があった思う。

 話したところで今の状況が変わるわけでもないしね。


「マヒルが自分のことを話してくれたから今度は私がなんでヘルメスさんこだわるのか話すね」


 俺が自分の能力を話してくれたからその見返りとして思い出話をするかのようにタマコが切り出した。

 ずっとヘルメスさんについてしか話してなかったからなんでタマコが心酔するにいたったかを聞いていなかった。ヘルメスさんの話のほとんどがどこでヘルメスさんが現れたとか、この事件は絶対ヘルメスさんが関わっているとか、粗い写真を見せつけてこの画像の人物はヘルメスさんだと言いきったりして、この手の話ばかりだった。ヘルメスさんのこういうところがすごいとかはあんまりなかった。タマコがヘルメスさんの人物像があまり理解していなかったからだろうけど、そういえばヘルメスさんの正体を知ってからはこういうところがいいだよねとかの話の割合が多くなってきたな。

 特に何もすることもないから暇つぶしがてら聞いてみるとしよう。


「あれは三年前の春先の話なんだけどね」


 三年前?俺が能力に目覚めたぐらいだな。その時タマコみたいなのと会っていたっけ?個性的な女の子と出会っていたら覚えているはずだけどな。


「親に初めてスマホを買ってもらってつい嬉しくて歩きスマホをしていたの。車に気づかなくて轢かれてしまったの。凄く痛くてこれはダメだ。死ぬんだなって諦めていたの。そんなときフラッと現れたヘルメスさん。そうね。あなたが助けてくれたの」


 交通事故で死にかけていた同級生くらいの女の子?ダメだ覚えていないや。


「その時期のすこし前からヘルメスさんについて友達から聞いていたけど、聞いていた話とまったく別人だった。まさか私と同じくらいの男の子だってね。それから死に物狂いでヘルメスさんについて調べたのよ」


 タマコのヘルメスさんにこだわる経緯を聞いたところで何も感じないし、感想も出ない。ああ、そうですかとしか脳裏に浮かび上がらなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ