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不思議な学校の現象2

「じゃあどうするの?ここにじっとしているの?」

「誰かが来るまで教室にか。ふん」


 今の状況で救助が来るまで教室で待っているのか。誰かが俺達がいなくなったことに気づいて警察に通報したからってここに誰かが救助に来るのはありえないだろう。俺達がいる校内は異空間のようなものだろう。スーパーアルティメット団が所持している異空間と似たような物だろうけど、スーパーアルティメット団がが持っている異空間はゲートを潜ることで異空間に行けたが、俺達は異空間のゲートを潜った覚えがない。いや、それらしき物を潜った覚えがない。

 何かをトリガーにこの異空間に入ってしまったのか今日取った行動でトリガーになりえる行動を思い返してみるけど見覚えが無い。記憶を絞ってみるが学校に来てからおかしなことはしてない。タマコと二人きっりになるまでの行動がトリガーになったのならミキミ達や他の生徒もいてもおかしくない。けど現状はタマコと俺だけ。トリガーになったのは二人っきりになって以降だろう。トリガーになる行動もとってないし、ゲートと思われる物を潜った覚えもない。

 偶然前触れなく巻き込まれた現象なのか。海の件も前触れなく巻き込まれた。

 なんでこんなことになったのかはまた後で考えよう。一番大事なのはこれからどうするかだ。

 そして明らかに異常な現象だ。放送室には誰にもいなかったのに放送がなった。体育館に何かあるのか気になるが、視界で見てきたが特に何もなさそうだ。放送が終わって数分ほど経ったが現状何もない。

 祝福の願書で願えば解決できそうな状況であるが、タマコの前で気軽に使う訳にはいかない。せっかく祝福の願書のことを忘れているんだ。変なお願いを書かれては困る。祝福の願書を使うのは最後の手段だ。

 ここでは能力も使えるし、祝福の願書で得た能力の四次元空間の物の出し入れ問題なく行えることだし、ここから出られなくても数か月は四次元空間に入っている食料で何とかなりそうだ。タマコが精神的に大丈夫なことを祈ろう。

 体育館以外の場所に探索しよう。他に何も無かったらしょうがないので放送のお望み通りに体育館行ってやろう。見た限りおかしな物は無かったけど。それは他の場所も同じだけども。


「とりあえずここから出れるか確認の為に昇降口の方に行こう」

「昇降口?学校から出るの?」

「いいや、学校から出るつもりはないけど外に出れるかどうかの確認だよ」


 校舎内で何もなければ学校の外へ探索する必要があるかもしれない。窓が開いたのだから昇降口や玄関も開くだろう。

 学校には誰もいなくても学校外、町の方に誰かがいるのかもしれないからな。まずは学校内を探索しておこう。視界で見落としているところもあるかもしれないし、俺では気づいてないことではタマコが気づくかもしれない。

 視界で見える範囲で一通り学校内は安全なのを確認した。


 俺はタマコを連れて学校の昇降口へ向かった。

 どの下駄箱には誰の靴も入っていなかったこと以外は不自然な物はなかった。これじゃあ外に出れない。いや、上履きのまま外に出ればいいのか。他に探さば靴とサンダルくらいあると思う。

 こんなことなら予備の靴も入れておけばよかった。四次元空間には着替えや下着類は入れてあるけど、靴下とか靴とかは入れてなかった。今度からいろいろ入れておこう。

 四次元空間にどのくらい入れるか確認するために。


「昇降口には何もないね。タマコの方は何か見つかった?」

「特に何もなかった。ただ気になる点が。あそこ」


 タマコが指した場所を見ると一滴滴り落ちたと思われる赤い血のような物が昇降口の隅にあった。


「血かな?こんな隅にあるのかは謎だけど」


 こんなところにあるのは不自然な気がするけど。そこまで気にすることではないと思うけど、まさか。


「そう。ここに私達以外がいる証拠だと思う。外に出たか、中に入ったみたい」


 ここに血が落ちているのは誰かいることになる。中に入ったか外に出たかはわからないが、誰かがここを通ったのは確かだ。校舎の中は血の跡なんてものはなかったから外に出たのか。

 そもそもこの血を流したのは果たして人か。それとも化け物か。

 とりあえず昇降口のドアに手をかける。


「鍵は掛かってないか」


 ドアはすんなりと開いた。とりあえず校舎内に閉じ込められているわけではないようだ。

 そして校門方へ視線をやると校門の先は薄暗くてよく見えない。いや、薄暗くて見ずらいが見える範囲を観察するといつもと違う街並みに見える。校門前の住宅街がどこか歪で見慣れた街並みとは違う風景に嫌悪感を覚えた。

 街の物陰からこちらを見つめる視線を感じる。何か敵意のような物を感じる。あたりを視界で探索しようと思ったが、先に校舎内をみるから外を見るのは後でもいいだろう。


「外に出られるのね」

「ああ、そうみたい。でも戻ろう」


 不信な視線を遮るようにドアを閉じて回れ右で昇降口に戻る。

 ここに何かがいるのは確かだ。人で会えばいいが、化け物ならば警戒して損はないだろう。

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