スーパーアルティメット団の支部
数えられる程度しか生徒が登校してないのなら、今日くらい休んでもいいかな。
フローリングの上でダラダラとソシャゲをしていると背中に踏まれる痛みと重みを感じた。
もう夏か。早いな。高校に入学してからいろいろあったからな。クーラーがガンガン効いた部屋でくつろぐのもいいね。
「っう!」
「どわ!人がいたのか!」
叫ぶほど痛かったが、我慢してソシャゲのガチャを回すのを優先する。俺を踏んだ奴は大きめのダンボールを抱えていたから俺が見えていなかったらしく。柔らかな物を踏んだ俺を認識したようだ。
ハイドモードの時とかクラスメイト達からよく足を踏まれていたし、踏まれるのは慣れている。そのいいかただと俺が変態ぽいな。自分から進んで踏まれに行っているわけではないし、踏んだ相手は俺がいることさえ認識していないから俺を踏んだことすらわかってないから別にいいか。
踏まれて背骨や臓器が潰れても数秒後には能力で完治しているから気にしないでおこう。おお!これはウルトラレアの演出だ!
「君!踏んでごめんよ。君は確か!」
俺を踏んだ奴がダンボールを抱えたまま腰を90度曲げて頭を下げた。俺は一目見てすぐに視線をスマホの画面に戻した。
頭をあげて俺のことを思い出したかのように俺を見つめる。
今日初めて会うのに俺のことを知っているようだ。スーパーアルティメット団内で噂が飛び交っているし、それで俺のことを知ったのだろう。
「その子はマヒルちゃんだよ。噂の新入りの!」
「海の件にいた子だね。でも今は学校のはずじゃ」
黒髪ぱっつんヘアーが俺のことを軽く説明する。俺の名前を聞いてピンと来たのか海の街の一件にいたことを思い出したようだ。明らかに学校の制服を着た俺を見て疑問を口にした。
「昨日の過去改変の一件で来てもらってね。ああ、マヒルちゃんは過去改変を起こした本人だけど昨日のテロの被害者側だったよ」
車を運転していた男の人がキッチンから顔を出して追加の説明をする。この人が聞きたいのはここにいる理由じゃなくて学校にいる時間なのに何故ここにいるのかって聞きたいと思うのだが、人とのやり取りがめんどくさいから俺から説明するのはしないけどさ。
まあ、向こうが俺への用事がないならここにいる意味がないからテレポートで学校に行くんだけどね。
俺がここにとどまる理由もないし、昨日の件はすべて話したと思うしここにいても意味がないんだよね。
そろそろホームルームの時間なので学校に行きますねって理由をつければ素直に行かせてくれそう。
時間的にはホームルームが終わってもうすぐ一時限目が始める時間だけど、今の学校の状況じゃあ自習しかなさそうだけど。
エアコンが効いた豪邸の一部屋でダラダラするのは凄くいいけど。これがスーパーアルティメット団の施設でなければ。
一通り、スマホに入れているソシャゲのログボを受け取り作業は終わった。
スーパーアルティメット団のメンバー達は作業をしている者や朝食と思われるトーストをかじっている者、それぞれ何かしらしている。俺がどこに行ったって興味が無いと見た。
急に消えたらいろいろ問題になりそうだから一声かけてから学校に行こう。学校へ行っちゃダメって言われていないしね。
「もうそろそろ一時限目の時間が始まるからだんだん行くね」
俺は立ち上がってスーパーアルティメット団のメンバーを見渡す。
「あ?うん?急に連れてきてごめんね。送ってあげようか?」
「テレポートがあるから大丈夫。何か用事があるなら連絡してね。僕はこれで」
車を運転していた男の人がキッチンからひょっこり顔を出して学校まで送ると言うが、車で学校まで行ったら一時限目まで間に合わない。テレポートなら1秒もかからずに学校に行けるからそっちの方がいい。環境的にもコスパ的にもいい。
「「え?」」
俺の言葉を聞いた途端驚くメンバーがいたが、俺は気にせずテレポートで履いてきた靴を引き寄せて、学校へテレポートをした。
校舎中の窓ガラスが割れて、校庭には磔にされていた生徒と教師があった昨日とは違い普段と変わらない学校。昨日の事件は無かったことになったから校舎はいつもの変わらないのは当然。記憶は残っているから生徒と教師に心に傷を残したから学校にいる人口は数えられる程度しかいない。
今日来ている人は偶然昨日は学校に来ていなかった生徒か昨日の事件を体験して気にしていない心臓に毛が生えている人かのどちらかだろう。
我がクラスにも二人ほど女生徒が来ている。春先のウイルスで男子生徒が死ななかったらもう少し来ていたかもしれないな。
視界で見ていた通りに教室はガランとしているから今日は休みと思ってしまう。確実に今日は自習だな。
すでに来ていた二人は静かに読者をしていた。お互いにみんな来ないねとか喋らないのだろうか?俺なら話しかけられても無視を貫くけど。
この空気ならハイドモードじゃなくても話しかけられないだろう。とりあえず俺は自分の席についた。




