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テロ2

 家は特に何もなかった。誰かが帰っていると思ったけど、誰もいなかった。このくらい時間ならヨルノは帰っていると思ってリビングには誰もいなくて、視界でヨルノの部屋を覗いてもいなかった。

 銃乱射事件が起こっているから学校に避難していると思う。両親も職場で事件が治まるのを待っているだろう。

 誰もいなくて家にいてもやることが無いので出ることにした。ふと思い出したが、冷蔵庫に一昨日買ったコンビニのプリンが入っていることを思い出して、冷蔵庫から取り出して四次元空間に入れた。後で無人島で食べよう。

 俺は動画を取られているのを知らずに家を出た。


 銃を持っているヤツらがここに来るのは時間の問題だろう。銃を持っている奴らにここまで自由にさせて、まったくこの国の警察は何をしているのだろうか?俺が助けた数は三桁は超えようとしているが、家に帰るまでの途中何人かすでに死んでいる人がいた。死人が出ているのに何をしているのか。

 もしかしたら銃を持っている少年達の裏に能力者の組織がいるから簡単に手出しはできないのかもしれない。海の事件の裏でスーパーアルティメット団と警察とのやり取りがあったようだし、今回はそういった繋がりがあって能力者の危険性を知っているから手を出さずにいるのかな?俺が考える必要はないな。

 こんな事件が起きているならスーパーアルティメット団が動いているかもしれないし、俺が知らないだけで警察が動いているかもしれないな。

 俺はただ自由に、好きに行動するだけだ。散歩中に銃で撃たれた人がいれば能力で治療するし、銃を振りかざして襲ってきたら撃退するだけだ。


「早く済ませろよ!」

「そう焦るな。ゆっくり楽しませろよな」

「次は絶対俺だからな?順番は守れよ」


 歩いているとそんな話し声が聞こえた。塀の向こう側に誰かがいるようだ。今の体売りの女モードは身長2メートルぐらいなのに塀は三メートルは優に超えているので肉眼では向こう側は覗けない。視界で向こう側に飛ばして様子を窺うことにした。

 向こう側は古風なお屋敷があって、三人の少年と一人の半裸の少女がいた。その中の一人の少年がズボンを脱ぎ下半身を露出させていた。他の少年は銃を構えて少女に向けていた。少女は恐怖のせいか涙を流していて、下半身を露出した少年は少女を押し倒していた。

 状況を察した俺は念力を使って塀を飛び越えた。


「何が来たぞ!腕がおかしい怪物だ!」

「あれは女か?しかもでかい」

「撃って!」


 塀を飛び越えた俺に驚いたのか歓迎の弾丸の雨を浴びせてきた。いくら能力で治るとは言え、体に弾丸が当ればすごく痛いのでテレポートと念力を使って銃を没収する。

 そして念力で没収した銃を浮かせて少年達の頭に銃口を押し当てる。少年達は今起きている状況について行けずに固まって、額に押し付けられた銃を見て絶句していた。


「今何が起こった?」

「なんで俺達が銃口を向けられているんだ。説明してくれよ」

「そんなことよりもあれは何なんだよ。俺達はアイツに殺されるのか?」


 銃口を押し当てられた少年達が何やら言っているようだが、無視をした。

 少女を見る。自由になった少女は逃げようとして地面を這って門の方へ向かっていた。最初は俺に気づかれないように匍匐前進で逃げているのかと思ったが、太ももから血が流れていた。少年達が逃げられないように足を撃ったようだ。

 地面を這う少女を捕まえるのは簡単で、太ももの傷を治したあと立たせてこの場から逃がしてあげた。

 足を治してあげたら戸惑っていたけど逃げていいとわかったら脱兎のごとく逃げていった。半裸の姿で。あの姿で外を出歩いたら別のヤツに襲われてしまう。少年達に押し付けていた銃を四次元空間に放り込んで、代わりに一着の服を取りだして少女を追いかけた。

 一分もしない内に追いついた。てか、古風なお屋敷の敷地からすぐ出たら、別の銃を持った少年達とエンカウントしていた。なんて運が悪いのだろう。今度の相手は少女を性的な獲物ではなく、少女をただの銃の的としか見ていないようで一言も発することもなく不気味な笑みを浮かべていた。

 少女もエンカウントした少年に対して絶望した表情している。私このまま殺されるんだと思っているようだ。

 目の前には銃を持った少年に、引きかえさば化け物みたいな俺。詰んだと思っているだろうな。

 怯えた少女が固まっている間に銃を構えた少年の手から念力で銃を取り上げた。そして少女に四次元空間から取り出した服、大きめのパーカーを頭に被せた。少年は念力で浮かべた銃を取り返そうと手を伸ばしている。

 姿を見せたら、銃を構えた少年は何かを察して煙のように消えていった。

 あの少年は能力者のようだ。きっと所属は自由委員会のメンバーだろう。銃の数をそろえるに組織的な行動力が必要になるし、こんな乱射事件を起こすのは奴らしかいないしな。ろくでもないことをする奴らだ。


「っひ!」


 俺を見て怯える少女にパーカーを着させる。頭を一撫でした俺はその場を後にした。

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