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海42

 ミキミが勢いよく開けたドアの先にはニヤけた若い男性が二人した。


「えーと、どちら様でしょうか?」


 不気味に思うミキミは繰り返すように若い男性二人へ向けて問いかけた。二人はニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべるばかりでミキミの問いに答えなかった。


「言っただろう?この部屋にJKがいるって」

「ああ、しかも四人もだろ?やり放題じゃないか」


 ようやく口を開いたと思えば下品なことを言い始めた。

 相手が何を言っているのか分からないミキミは困惑した様子でドアを閉めようとしたらドアの隙間に一人が身体を滑らせてドアを閉めさせないように固定させた。


「おっと、嬢ちゃん閉めさせはさせないぜ。これから俺達とお楽しみなことをしようと言うのにそれはないぜ」

「俺のテクで骨抜きにしてやんよ」


 俺は男達の目的を察した。

 ミキミの前にいる男達は俺達がいる部屋が女性しかいないことを理由に性的な目的のために訪れたようだ。なんて下劣な動機で、不純な人たちだ。

 そして未だにミキミが来ているのは浴衣姿で、布の隙間からミキミの瑞々しい肌がチラチラ見える。それを覗こうとする男達の気持ち悪い表情はとても見てられない。

 押しに弱いミキミを助けるために俺は立ち上がった。


「マヒルちゃんどうしたの?」

「ちょっとミキミが困っているような気がして様子を見に行こうかと思ってね」


 いきなり立ち上がった俺にルカは驚いた表情を浮かべて問いかけた。素直に理由を吐いてリビングを出て玄関へ向かった。

 タマコは俺の後ろに黙ってついてきているようだ。能力者関係の人が来たと思ったのだろうけど、残念なことに来ている人は何も知らない一般の男二人だ。来てもタマコが望む物はない。

 そう相手はただの一般人で能力者ではない。しかも俺の一部の能力をタマコ達を話した。

 だから念力をタマコ達の目の前で使って無力化できるってことだ。


「ミキミ困っているようだね?」

「マヒルちゃん!この人達無理矢理入ってこようとしているの。この人達もマヒルちゃんの知り合いじゃないよね?」

「知らないと言っても昨晩来た人達も知らなかったけど」


 俺が現れた途端目に涙を浮かべながらも俺の前にミキミが立ちふさがった。この立ち位置はミキミにとって俺を守っているつもりなのだろう。邪魔でしかない。

 きっとまた俺を連れていく人達と勘違いしているようだ。


「よっしゃーまたJK!」


 男達は俺とタマコを見て喜びの声をあげる。

 それを聞いたタマコは何かを察したように「そういうことか」と静かに呟いた。察したから回れ右して戻るかと思ったが、このまま残って様子を見るようだ。リビングに残してきたルカも来ていた。一人で待っているのは寂しいと感じてきたみたいだ。


「これは僕の警告だけどお兄さん達戻った方がいいよ?」


 俺は邪魔なミキミをどかして静かに男達にそう告げた。

 ニヤけ顔の男達は一瞬お互いの目を見つめ合って、固まった。そして豪快に爆笑した。


「じゃはははは。おいおい聞いたかよ」

「だははははっ。嬢ちゃんもっとまともなこと言った方がいいんじゃないの?今の状況理解しているか?普通は乱暴しないでくださいってお願いするところだろう。面白すぎだろう」


 はいはい、面白いね。これは俺の警告を無視したってことでいいかな?もう後悔して遅いかな?でもここはスーパーアルティメット団の基地みたいな空間だから派手なことはできないや。


「あーあ、人の警告はちゃんと従った方がいいのにな。お兄さん達外に出ましょうか」


 男二人を念力で押して部屋から強制的に締め出した。

 通路を確認したが、今は俺達しかいないようだ。他の客は部屋の中で大人しくしているようで安心した。

 これからすることを誰にも見られないで済む。男達が黙っていればスーパーアルティメット団にバレないか?いや、記憶を見える能力者に頭の中を覗かれるかもしれないからやはり派手なことはできないか。

 一番いいのは触れずに締め出したのをビビッて逃げてくれればいいのに。


「後ろに引っ張られた?」

「後ろに誰かがいた?何が起きた?」


 後ろにころりんと転倒した男達は鳩が豆鉄砲を食ったような顔であたりを見まわしているが、通路にいるのは俺達しかいない。何が起きたか理解できていないと言った顔をしている。


「急に倒れて貧血ですか?僕達に構わずに今すぐ部屋に戻った方がいいのでは?」

「「っは?うおおおおっ!」」


 尻もちをついた男達へ向けて言い放なち、念力で男達を転がした。

 通路をゴロゴロと転がっている男達は変な叫びをあげて遠くへ行った。俺達は指一本も触れていないから幽霊とか不思議な場所の力とか思ってくれるだろう。

 このぐらいしておけばいくら馬鹿でも俺達に絡んでこないだろう。さてと部屋に戻ってスーパーアルティメット団の連中が今の問題を解決してくれるまで部屋でゆっくりしてよう。


「マヒルちゃん」


 一緒に男達が転がっているのを見ていたミキミが俺に声をかけた。

 俺は少しやり過ぎたか?念力は小さい物しか動かせないって言ったような気がするし、今の俺を見てビビらせてしまったかな?

 ミキミの方へ振り向くと誰もいないはずの方向へ指を指していた。

 そちらの方へ視線を向けると。

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