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海22

 受付の人からミキミ達がいる部屋を聞き出してエレベータに乗った。


「マヒルちゃんさっきの人も知り合い?」

「うーん、知り合いと言うか、なんだろう。僕は相手の名前を知らないんだけどね」

「ふーんそうなんだ」


 ルカが前触れなく聞いてきた。

 ずっと黙っていたのに急にどうしたのだろうか。ビルに入る前から俺の名前を知っているスーパーアルティメット団達に会っているのにさっきの男女で何か違和感でも感じたのかな?

 相手の名前はわからないが、顔だけは知っているっておかしいか?スーパーアルティメット団のメンバーで名前を知っているのって指で数えられる程度しか知らない。俺はスーパーアルティメット団とあまり関わりたくないのに向こうから寄ってきているからな。まったく迷惑な話だよ。

 他の能力者達の組織からの勧誘されないように隠れ蓑にしているだけの関係だ。スーパーアルティメット団の連中は俺をメンバーだと認識しているだろうけど。


「ねえ?このエレベータってどうして前面にドアがあるの?」


 話しを変えたルカは四方向にドアがあるエレベータが気になるようで一つのドアに触れている。

 俺は特に気にしていなかった。指摘されて改めておかしいと思うが、エレベータの外は視界では真っ暗なままで何も見えないから俺は何故見えないのかそっちの方が気になる。


「さあ、そういうデザインなんじゃないの?もしかすると四方向のドアが開くとか?」


 都会のエレベータは二つドアがあって階層ごとでどちらのドアが開いたりするのがあるからこのエレベータもそんな感じだろう。四方向から出られるようにしているとか。

 エレベータがミキミ達がいるフロアに止まって、四方向のドアが一斉に開いた。

 開いた先はとても驚愕的な物だった。


「廊下が奥まで続いているだと」

「おかしいよ。外で見た感じと違うよ」


 四方向に続く廊下は何十メートル以上続いていた。それもビルの外見以上にワンフロアが広すぎる。続いている廊下だと外見の倍以上に太さになるに違いない。目の錯覚だと疑ったが、奥でドアが開いて人が出てきたりしている。そしえようやく視界が見えるようになった。

 このフロアを見ようと視界で見ようと廊下の奥まで飛ばしてみる。二百メートルくらい進んだあたりでエレベータが見えてきた。エレベータを越えると自分の後ろ姿が見えた。


「え?」

「どうしたの?マヒルちゃん?」

「い、いや、なんでもない」


 不思議空間に困惑の声をあげてしまった。

 このフロアは廊下を一定の距離を進むと元の場所に戻るらしい。異空間的なフロアだと認識した。

 何百部屋を超える部屋からミキミ達の部屋を見つけ出して、チャイムを鳴らした。鍵は一つしかないらしくミキミ達が持っている鍵しかないらしいから部屋に入るには内側から開けてもらうしかない。

 視界で部屋の中を覗こうとしても中は真っ暗で何も見えない。

 視界で外からビルの中を覗けなかったみたいに部屋の中を覗けないのはさらに異空間が広がっているに違いない。

 チャイムを鳴らしてから数分ぐらいしてドアが開いた。


「はい?ってマヒルとルカ。ミキミが凄く心配していたよ。早く」


 ドアの隙間から顔を出したのはタマコであった。

 タマコに招かれて中に入った。

 部屋の中は高級マンションの玄関みたいに広かった。ドアの感覚が二メートルくらいしかなかったからワンルームマンションみたいな感じで狭いのではないかとほんの少し思っていた。それが杞憂であり、俺の見立て通りに部屋は異空間が広がっていた。玄関先は広い上に壁一面に下駄箱みたいに靴を収納できるスペースがある。玄関の奥へ進むとさらに広いリビングがある上に二階へ続く階段があった。それに家具も揃っている。


「タマコ。ミキミと田中さんは?」


 タマコにこの部屋にいるであろうミキミと田中さんの所在を聞いてみた。


「ミキミはそこのソファーで寝ているよ。田中さんは台所で料理しているよ」


 タマコから聞いたところによると受付の人から部屋にある物は自由に使っていいと言われているらしく。もちろん食料類も無料で飲み食いしていいと言われたそうだが、綺麗に使用してほしいと言われたそうだ。

 田中さんは小腹が空いたから料理をしているのだろう。戻ってくる俺達の為に腕を振るってくれているのかもしれない。

 スーパーアルティメット団の男達に散々連れ回されてが、数時間前に宿で晩飯を食ったばかりなので食力はわかない。ルカも食力はないようだ。影の化け物が目の前で人を襲わえていたから、それをまだ引きづっているだろう。一晩眠れば忘れるだろう。


「あら、マヒルちゃん達も来たのね。ここは凄いわよ。まるえ高級マンションみたいだわ。これ作ったの?よかったら食べてみて」


 はしゃぐ田中さんは台所で作っていたと思われるサンドイッチをリビングのテーブルに置いた。

 せっかく作ってくれた物を無下にするのも行かずに手を伸ばした。タマコも俺と同じくサンドイッチを手に取って口へ運ぶ。

 一口齧ってみると食パンに挟んであるのはブルーベリーのジャムであった。

 サンドイッチよりもタマコ達がどんな理由でスーパーアルティメット団に従ってこのマンションに避難したか気になる。

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