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海賊

マジで体調不良で辛い。

熱はないけど辛いよ。

妹に家から追い出された俺は勝手に居座っている無人にある岩場の上に座り、何も考えずに海を眺めていた。


「海が綺麗だな」


今日の天気が良すぎて地平線がくっきり見えるほど雲一つもない空は快晴で気持ちいい風が吹いている。

何をすることもない俺は暇をかみしめていた。


「退屈だ!そうだ。どこか面白いところへ行こう。都会でもいいな」


俺という人間はただ海を眺めているだけではすぐに飽きてしまい、暇潰しがてら都会に行こうと考えていた。

妹の友達が遊びに来るという理由で家から追い出された。妹は俺というぐうたらで怠惰な兄を友達に見せたくない気持ちは凄くわかる。俺もぐうたらで怠惰な兄弟がいたら知り合いに恥ずかしくて見せたくない。誰だってそうだ。妹のその気持ちはわかる。

妹のその気持ちを理解した上でこうして無人島に来ているが、この島には何もないから暇だ。たまにはこういう日もありかなって思って、ただ海を眺めていたけど一時間も経たずに暇な時間が苦痛に感じてきたわけだ。

まあ、島には何もないわけではない。

島の中央にはいくつかのコンテナがあって、その中には三年間集めた物がある。お金から武器。いろいろある。一つ目のコンテナは盗んだ物と金だ。これらに関してはガチの犯罪ではない。お金は宝くじで当選したり、物を売ったりして稼いだ金だし、銃器はなどの武器はテロリストや犯罪組織の武器庫から盗んだ物だ。(犯罪に使うならいっそのこと盗んでみて、数時間ほどこの島で試しに撃って遊んだけど数日で触らなくなった)

今日もそれらで遊ぶ気分ではない。二年間も放置しているからちゃんと使えるかはわからない。銃という武器は整備しないと使えないって聞くけどどうなんだろうね。あと数年くらいはコンテナの中で眠ってもらうつもりだ。

あと二個目のコンテナの中には食料があるが、これも数か月以上経っている物だ。この間小腹が空いたから食べようと思ってコンテナを開けてみたら腐敗臭がすごかったし、ネズミや虫が齧った後があったのを気づいてそのまま放置している。そのコンテナは今やもっとヤバいことになっていることだろう。

しかし、ネズミという生き物はどこにでもいる物だね。こんな無人島にもいるのだから。

三個目のコンテナは買った物を入れてある。本や服(全部女物)に、おもちゃまで入れてある。このコンテナはよく使うもので頻繁に出し入れしている。


島にあるものと言ったらこれらしかない。それと野生動物はいるけどネズミや鳥ぐらいで面白みはない。


「さてと着替えてくるか。ってあれはなんだ?」


出かける準備をするために立ち上がった時、地平線に影が見えた。

その影はこの島に近づいているように見えた。ゴミかなんかと思って目を凝らして遠視で見ると船だった。

それも漁船だ。

島の近くに漁船がくるのが珍しかったので少し様子を見ることにした。


太平洋側の島だから日本の漁船だと思うけど三年間に一度もここら辺に船なんて来なかったからな。

迷って流れてきたのだろうか?


船はどんどんと島に近づく中で一つ気づいたことがある。船の上にいる船員が銃を持って武装している。


「あれ?最近の漁師さんはいつの間にか銃を持つようになったのかな?あの銃でジョーズでも殺すのかな?物騒だな。そんな漁師はやだな」


船の上にいる船員は二人。一人は双眼鏡を覗いて、俺の存在に気づいたようだ。

もう一人は船内に入って、スナイパーライフルを手にすぐに出てきた。何故だか知らないが、どうやら俺を撃ち抜くつもりらしい。

構えて発泡。銃弾は俺の真横を通って森の中へ消えていった。

当然のことながら揺れる船の上で狙いを定めても当たらない。船を揺らしているのは俺だけど。

明確な敵意を出しているのは間違いない。今は暇だから遊んであげるか。

念力で船を持ち上げる。持ちあげたら船員達が船の中で驚いて暴れ回る。


「びっくりしている。びっくりしている。もう少し近くで見るか」


念力で持ち上げた船を引き寄せる。


「AAAAAAA」

「WAAAAAAAAA」


船の上の二人は阿鼻叫喚で必死に船の手すりに掴んでいる。

そう必死に船の手すりに掴まっていたら海に落としたくなるじゃんか。

船員を海に落とす為に船を逆さまにする。船を逆さまにしたことによって船員は重力に従い船の手すりぶら下がるが、船に積んである荷物は重力に反するように落ちない。まるで船にくっついているように。

俺が荷物を支えているから海に落ちてない。

船員が頑張って手すりに掴まっているからいつまでも海に落ちない。なので船を激しく振ってみようかと思います。


「シェイクシェイク。あ、ごめん強く振り過ぎた。あー!」


縦に、横に、振って海に落とそうと船を激しく振っていたら、船員の二人がピューって右に左に吹っ飛んでいった。狙い道理に海に落ちたけどこうしたかったわけでない。真っ逆さまに海に落としたかったわけで投げ飛ばすように海に落としたかったわけではない。

俺は焦って船員の二人を回収しようと船を離したら、ゴツゴツした岩の上に落ちた。しかも操縦席がある場所にクリーンヒットした。また念力で持ち上げて確認してみる。岩に当った操縦席の場所はひしゃげてしまった。

運転手の人は頭を打ったのか頭から血を流していた。見たところ命に別状はないようだ。気絶しているだけだからこのまま砂の上に放置しても大丈夫だろう。

運転手を放置して飛んでった船員の二人を回収しに向かった。


船の破損が酷かった。修理にいくらかかるかわからないけど、これは決してわざとではない。

向こうも銃を向けて撃ってきたからお互い様だよね。

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