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海12

 俺との用が済んだミカは宿のどこかへ向かって消えていった。泊まる部屋に向かったのだろう。

 もしかすると自分の股を確認するためにトイレに向かったかもしれない


「あの子もマヒルの知り合いなの?」

「この間にちょっと知り合ってね。あんまり近づきたくない人達でね。タマコもついて行っちゃだめだよ」


 宗教の勧誘はめんどくさいからね。

 ミキミは大人しかった。リッカやアイちゃんの前で無理に俺を引き離したのにミカに対して大人しくしていた。スーパーアルティメット団のメンバーと教命部のメンバーに違いはないのに。俺にとっては。


「みんなどうしたの?何かあったの?」


 俺達は今日泊まる部屋にたどり着いた。

 部屋に入ると田中さんが心配したように聞いてきた。さっきまで一緒にいたはずの俺達がいつの間にかいなくなっていたからびっくりしただろう。


「特にないですけど、マヒルちゃんの知り合いと会いまして、マヒルちゃんが長々と立ち話をしていたものですから私達はそれを待っていましただけです」


 ルカが代表として説明してくれた。なぜか棘があるような言い方だ。

 俺が隠していることの当てつけだろうから気にしないでおこう。

 田中さんから案内をしてくれた店員さんから聞いたと思われる説明を聞いた。温泉は夕方七時から十時までとか。晩御飯は六時に部屋に運ぶとか。

 晩御飯や温泉まで時間があるが、特にやることが無い。部屋の外に出ればスーパーアルティメット団のメンバーと高確率でエンカウントすると思うから出たくない。スマホがネットに繋がらないから動画もゲームもできない。

 なのでルカとタマコの会話を聞くことにして時間を潰した。ちなみにミキミは俺の肩を枕に寝ている。

 ああ、祝福の願書に書く願いは何にしようかな?


 何もやることなく無駄に時間が過ぎていった。祝福の願書に書く願いも何も思いつかなかった。願いはその内思いつくだろう。

 六時になり部屋に料理が運び込まれた。料理は銀鮭とちょっとばかりの山菜のてんぷらの定食だった。

 それらを美味しくいただく。山菜のてんぷらは見たことのない物だったからえぐみとか覚悟していたけど、覚悟していたえぐみはなく、口の中に野性味あふれる葉っぱの味がして、塩味がマッチして美味しかった。マヨネーズをつけたらドロッとしたマイルドな味わいになったと思う。

 しかし、タマコは山菜が苦手なのかてんぷらを全部俺のさらに移していた。それを見たルカがタマコを叱るハプニングがあったが、夕食は美味しかった。


 次のお風呂だが。


「マヒルちゃん!」

「あらマヒルちゃん」


 当然のようにスーパーアルティメット団のメンバーがいるわな。同じ宿に泊まっているから温泉にはいるよね。

 スーパーアルティメット団の女性陣は宿の温泉にはいるあたり人数を調整するためにグループを作り入る順番決めているようだ。現在温泉にいる女性達は昼間海で見かけた人数より少ない。ほとんどの女性達は部屋でくつろいでいる。他のお客さんに迷惑しないようと言った感じの配慮だろう。

 顔を知っているスーパーアルティメット団のメンバーはリンちゃんとアイちゃんしかいない。リッカは部屋で友達と思われる女の子達と付き合わされているのかメイクの練習台にされているのを視界で分かった。

 アイちゃんとリンちゃんはまだ大きいままだ。帰るまでに元の大きさに戻しておかないと。


「大きい、スタイルもいい」


 とアイちゃんを見たルカが小声でそんなことを言っていた。アイちゃんのどこ見てそう言ったかは伏せておこう。

 アイちゃんの体系は俺の能力で大きくしているから本当の姿は小学生並みの体系だ。ルカは自身のスタイルにコンプレックスを感じているから今のアイちゃんのような背は高く、胸は大きい女の人に憧れるのだろう。

 今いる人の一部は胸が大きい人は俺に頼んで大きくしてもらった人たちだけど。


「マヒルちゃん私が洗ってあげる」

「大丈夫。僕のことはいいから」


 温泉に設置してあるシャンプーやボディーソープで頭や身体を洗っていると後ろからミキミが洗うと言い放った。俺は他人の前で人に洗われるのは恥ずかしいから断ったのだが、俺のことを無視して手にシャンプーをワンプッシュして俺の頭を洗い始めた。

 頭洗い終わってシャンプーを洗い流したばかりなのに。

 言っても聞かないから諦めてミキミに身をゆだねた。たまに後頭部にミキミの胸がポヨンポヨンと当たるのは無意識のはずだ。

 そして隣で体を洗っていたスーパーアルティメット団の女は俺達を見て羨ましそうな目で見ないでほしい。別に俺とミキミはそんな関係ではない。


 せっかく温泉がある宿に泊まったので湯船に入るのだが、いくら温泉に入るグループで分けているとはいえスーパーアルティメット団の人達が多すぎて湯船に入る隙間が無い。

 湯船に入らないわけにはいかないので少しの隙間を見つけて、スーパーアルティメット団の人と思われる小学生の女の子や中学生の子をかき分けながら進み、見つけた隙間を確保して湯に浸かる。

 女の子をかき分ける俺の後ろにミキミ達が付いてきたようで俺が確保した隙間に一緒に浸かっている。

 うん狭い。東京の通勤電車並みの混雑さだ。

 ミキミ達と固まって温泉を楽しんでいたかったが、動けば他の人の胸に腕が当たるし、ゆっくり浸かっていたら後ろから知らない人に胸を鷲掴みされた。びっくりして思わず変な声が出たよ。その人はアイちゃんに注意されていた。その人はさっき俺がミキミに洗われているのを羨ましそうに見ていた人だ。

 故意的に胸を掴んできたのだろうか?そっちの趣味の人かな?

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