表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
115/197

海3

 リッカと一緒に自販機でジュースを買っていると。


「マヒルちゃんだ!一緒に遊ぼう!」

「知らない人だ」

「リッカ?このお姉さん誰?」

「お兄ちゃんが言っていた新入りなの?」

「お姉さん名前は?」


 ちびっこ軍団を引き連れたリンちゃんが駆け寄ってきた。

 リンちゃん以外、俺のことを知らない子がほとんどでリンちゃんについてきたものの眉を歪ませて距離を取って俺を警戒している。ただ一部は俺のことを聞かされている子が何人かいて、人懐っこい眼を向けて名前を聞いてきた。

 スーパーアルティメット団に一回しか行ってないのにリンちゃん以外に見覚えのある子がいるなっと思ったが、その子は前に誘拐された先の船にいた子だった。あの時、船に乗っていた子達が他にいるのかなって思って視界で探してみたがあの船にいた子はその子だけだった。名前は忘れてしまったが、アルティメット団のメンバーだったんだな。


 自由委員会や教命部などの能力者の組織は他にもあるから船に乗っていた子達はスーパーアルティメット団以外の組織の子だったかもしれない。


「マヒルちゃん、また大きくしてー」


 リンちゃんは無邪気に体で大きさを表現するように手をあげて、俺の能力の一つである身体の操作する能力でスーパーアルティメット団の本拠地兼たまり場えある西村の家に連れていかれた時、身長を伸ばした時のように今もその時のように身長を伸ばしてほしいと言っているのだろう。


「大きく?お姉さんの力なの?」


 俺の能力を知らない子達はリンちゃんの言葉に首を傾げる。

 ここにいる子全員が能力を持っているのか。スーパーアルティメット団に所属しているから持っているのだろうけど思ったより多いな。中学の三年間、能力を持った人には一人も出会えなかったが、高校に上がってから頻繁に出会うけど何故出会えなかったのか不思議だ。

 目の前にいる小学生八人くらいの子達を見て思う。学年や暮らしている地域はバラバラだろうけど。


「はいはい、他の人がいるからできないよ。それに今大きくしたら今着ている水着が破れちゃって恥ずかしいよ。大人用の水着を持ってきたらやってあげなくもない」


 スーパーアルティメット団じゃない人がいるし、大きくなった後の着替えがないでしょ?的なことを言ってこの場を切り抜いて行こうとしたら。

 リンちゃんが着ている水着は胸の部分にフリルが付いたピンクのワンピースだ。ちびっこ軍団はほとんどは学校指定の水着だった。ちなみにリッカもスクール水着だ。


「じゃあテントに戻ろうよ」

「遊ぶんじゃないの?」

「早く泳ごうよ」

「大きな砂のお城を作るんじゃないの?」


 とかリンちゃんは言い出した。

 だが、周りの子達から大バッシングがあった。


「すぐに戻るからみんな先に遊んでいて。テントに行こう」

「待っt」


 ちびっこ軍団にそう言って仲間を先に行かせた(一部の女の子はブツブツと文句を言っていた)リンちゃんは俺の手を引いてどこかに連れていこうとした。

 ジュースを持っているからミキミ達に渡してからにしたかったけど、リンちゃんは問答無用で自身の能力であるテレポートを使いスーパーアルティメット団のテントへと転移させられた。しかもリッカを置いて

 その後、リンちゃん能力の腕をあげたらしく、自慢していたのを聞き流した。


 転移先は田中さんが場所を取ったから離れた位置にあり、スーパーアルティメット団のテントは特注品らしくて八人ほどの大型の簡易テントが三台の下にはレゲエ音楽を垂れ流してバーベキューセットで肉や野菜を焼くバリバリの陽キャの男やビーチチェアで寛ぐ女性達がいた。

 回りの人達は俺とリンちゃんが急に現れたのに驚く様子もなく、リンちゃんの顔を見ただけで何かを察しするだけで特に言われることはなかった。仲間内で来ているはずなのにテントに知らない人がいれば声をかけるから俺が陽キャな人達に声をかけられたけど。その中で俺のことを知っている人は俺のことを新入りと声をかけられたり、焼いていたバーベキューの串を渡してきた。


 ここはどこぞの富裕層のプライベートビーチかなんかですか?と聞きたいぐらいの陽キャな場所だったからこの場から逃げ出したいと思うけどがっしりリンちゃんに手を握られているから逃げられない。


「こっちがお着換え用のテントなの」


 更にリンちゃんに手を引かれてドーム型テントに連れていかれる。

 ドーム型のテントが更衣室代わりとして使っているらしくて、水着姿の女の子達が何人か出てきていた。リンちゃんと共にチャック式のドアから入ると中は快適で涼しかった。エアコンなどの装置が見当たらないから誰かの能力を使ってテント内の温度の調節しているのだろう。

 中は試着室と数台のハンガーラックがあり、それにはいろんな種類の水着がかかっていた。試着室は使用中だった。


 ジュースを渡すのはリンちゃんの要望を叶えてからでも遅くはない。

 リンちゃんは着たかったらしいビキニタイプの水着をハンガーラックから取り、俺を試着室に連れ込んだ。


「高ーい!ありがとうマヒルちゃん」


 連れてこらえたからにはしょうがないので、リンちゃんの要望通り、高身長にしてあげた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ