超能力者達の組織6
ようやく説明が終わった。今日やることは俺が耐性能力を持つミカを男にして、ウイルスを投与する。耐性ができたらミカの身体から採血する。耐性がつきのミカの血を元にワクチンを作成して、完成したらコピー能力を持つ教命部のタケゾウっていう人がワクチンを無限に増やすらしい。
説明後森川からしつこい勧誘を流しながら、元々の予定だったミカを俺の能力で男に性転換してやった。
森川の部下が五人ほど入ってきて、俺がウイルスを死滅させた人は別室に移動させていたり、作業を手伝わせたりといろいろしていた。特に興味が無かったけど。
「これが男の身体か。股の部分が落ちつかない。てか邪魔だよね?なんで男子ってこんな邪魔な物をぶら下げているのかしら?」
「生まれてきてからずっとぶら下げているから気にならないんじゃないの?」
俺も初めて女になった時は股の部分や胸の膨らみに違和感を覚えたが、今となっては気にならない。男と女の性器の構造の違いの違和感は三年間性転換を繰り返すうちに慣れたのだろう。
男に性転換したミカの疑問を適当に流して、今日の俺の仕事は半分終わった。あとは他の人の仕事を見守って、ミカを女に戻すだけだ。
森川がミカにウイルスを注射器で打ち込んむと同時に森川の部下が腕を銃に変えた。まるで左腕にサイコガンを持つ海賊の男ようだった。
森川の部下はミカに向けて数発発砲し、弾丸がミカの腹部と足に命中した。
「おい!うちのミカに何をするっすか?」
「話が違うぞ」
「ウイとレオはミカを守りなさい!」
仲間が攻撃されて激高する教命部の人達と的確に指示を出すネネ。
「森川さん。これはそういう意図として受け取ってもいいのですか?まさかあなたもあっち側の人だったとは」
「あっち側とは失礼と思うのだが、我らは能力者達の未来を思っての行動だ。そして世界維持派は能力者にとって裏切者だ。そんな裏切者為にワクチンを提供する気はないし、能力を持たない人間を救う気もまったくない」
ミカが撃たれたというのに整然としている西村は何やら意味の分からないことを森川と喋っている。
ミカは教命部の人間だから何とも思わないかもしれないけど、ミカが死んだらワクチンが作れなくなる。そうしたら俺も森川も死ぬかもしれない。
俺の能力でウイルスが死滅できたことから俺はウイルスで死なないかもしれないが、ワクチンはあっても困らない。むしろないと困る。
「マヒルちゃん!ミカの治療をお願いします」
ネネがミカの傷を治すように懇願してきたが。
「そうはさせないよ。その娘を例の部屋に連れていけ」
森川は部下に命令した。
ミカを助けようとミカに触れようとした俺は森川の部下に拘束されてしまった。すると目の前がグニャリと歪んだ。気づけばさっきまでの場所と違う場所だった。
「ここはどこだ?今の感じはテレポート?考察する前にいつまで触っているんだ」
俺はどこかの部屋にテレポートをさせられたらしい。
とりあえず、いつまでも俺を拘束する森川の部下を能力を使って眠らせて無力化した。
体の一部を変化できるなら人を眠らせることは簡単にできる。
森川の部下をテレポートの能力を持っているから着ている服を使って縛るのは無意味なのでそこらへんに寝かせて置く。
とりあえず今いる位置を確認するために視界で部屋の外を見回る。
広い自由委員会の基地を視界を使い数十分かけて探索してようやく元いた部屋を発見した。
そこの部屋で一体の異形人型のモンスターがいて、西村達を襲っていた。森川がいないところを見ると逃げる際に放ったと思われる。
多少傷を負っているが、ミカ以外は死ぬ様子ではないようだ。ミカは銃弾を食らっているから死ぬ前に傷を治さないと。
てか西村は戦っていないな。ミカの肉壁になっているもののまともに戦っているのは教命部のウイとレオぐらいしか戦っていない。
モンスターは傷を負ってもすぐに再生するらしく、倒すのに手こずっているらしい。
巫女の服のどこにしまっていたのか分からないほど長い刀を持っているウイはモンスターの手足を切断するが、すぐさま再生してしまうようだ。
アクセサリーをジャラジャラと鳴らし、打撃を与えるレオも言わずもがな。決定打を与えずにミカを守リながらも戦っていた。
ヘルメスさんタイムの時間だが、手元には顔を隠すヘルメットはない。しかも男性用の服装も無い。服はそこら辺の森川の部下から借りればいいが、顔が隠れる物が欲しい。
そこら辺にある布で顔を覆うのもありだな。目をふさがっていようと視界で見ればいいから関係ないが、顔の骨格で人物の特定をされそうだ。
男の姿に戻って森川の部下の服をひん剥きパンイチの姿にする。森川の部下の服を着る。すこしブカブカだったので体の大きさを調節して着崩す。
顔だけハイドモードで隠して、元の部屋に戻ることにした。
こんな服装で現れたら自由委員会の仲間だと思われて攻撃さそうだから最初はハイドモードで気配を消してテレポートをしよう。
冷蔵庫に隠した感染者の血を忘れずにテレポートで取り寄せた。




