さるさるかにかに
童話や寓話をネタにしていますが、いろいろ原作を無視している気がします。
お暇な方はぜひ原作も読んでみてください。
本項のタグ:「童話・寓話」「原作要素は薄め」「さるかに合戦」「漫才」「関西弁?(エセなので気になる人は非閲覧推奨)」
【最近ネットで童話の読み聞かせとかあるやん? あれやってみたいねん】
『童話か。よー知らんな。どんなんやりたい?』
【さるかに合戦とかええな。俺が猿やるから、お前ほかのんやって】
『ほかのんて、かにか。何するん? 壁に張り付いて手足振ればええか?』
【あほか。さるかに合戦ゆうたら、かにが猿におにぎり騙し取られて、柿ぶつけられて死ぬ話や。ほないく 『待て待て待て』 なんや?】
『俺死ぬん?』
【おう。ほんじゃ 『待てて』 なんやねん。はよ死ねや。話始まらんやろ】
『お前な、台詞だけで見た目なんもないとはいえ、一応相方やぞ。それをはよ死ねて何や?』
【あー、わかった。んじゃ、お前猿やれ。俺、カニの子供と栗と臼と蜂と蛇と包丁やるわ】
『待てお前! 包丁? 包丁てなんや』
【包丁は包丁やろ。料理したことないんか】
『包丁くらい知っとるわ。なんでさるかに合戦で包丁でてくんねん』
【そらお前、皮剥いだりモツとったり色々や、ほんじゃやる 『待てコラ!』 ……でかい声出すなや】
『お前、なんぼ俺らが台詞しか無いゆうたかて、皮剥いでモツ取られるんはないやろ。嫌や。絶対猿はやらん』
【めんどいやつやなぁ。しゃあない、ほなら俺が猿やる。お前、ほかのんやれ】
『……そう言って、また死ぬんやろ? 栗なんか焼かれそうやんか? 栗もやらんで』
【チッ。気づきよった】
『今、舌打ちしよった?』
【猿に殺されたカニの仇を討つため、カニの子供と臼と蜂と蛇と包丁が 『なぁちょい待て』 …今度はなんやねん?】
『お前は猿やんな』
【おう。柿食うとる猿や】
『俺、カニの子供と臼と蜂と蛇と包丁?』
【そう決めたやろ。ちゃんとやれや】
『……ちょっと俺の役、多すぎんか?』
【めんどっ! お前めんどいなぁ。ええか、両手でハサミ作ってカニの子供】
『お、おう。カニはそうなるな』
【で、それ以外で、それ以外をやればええ。ほいじゃ 『待てて。いや待ってくれて』 ……なんや、あぁ?】
『すまん、臼ってどうやんねん? 何をどうすればええんか、全然わからん』
【…………ええか。両手でカニ】
『カニ』
【蛇はケツから尻尾生やして、腰のくびれが蜂。頭が臼で、口から包丁飛ばせ。ほなら改めて 『待て待て待てコラ!』 ……なんやねん!】
『ツッコミが追いつかん!』
【あー、そういうボケはいらん。ほな 『待てて!』 ……ぁあ?】
『俺ケツから蛇の尻尾生えとん?』
【蛇って見た目でわかるからな】
『腰のくびれが蜂? ケツの針どこ行った?】
『蛇の尻尾生えとんのに針あったらおかしなるやろが。それに蛇にくびれがあんのか?】
『いや、見たことないけども。で、頭臼ってどうなっとるん? バランスおかしない?』
【ケツが臼言うて意味わからんやろが。臼は主役級やし、どんと目立つように頭に置いとけ】
『俺、口開くと包丁飛びだすんか?』
【せや。ハサミじゃあ持てんからしゃあないな】
『……お前な。俺ら台詞だけやねんぞ? 見てる人の事、考えてみぃ』
【おん? どういうこっちゃ?】
『柿食うとる猿の隣に、俺がおるんやろ?』
【せや】
『俺、両手ハサミで腰が蜂で尻尾蛇で、頭臼で口から包丁飛ばすんや』
【…………バケモンや!】
『やかましい! 二人しかおらんのに、役が多すぎんのじゃ! もっと役少ない童話あるやろ!』
【…………おおきなかぶって知っとる?】
『もうええわ』
脳内で 【 と 』 がしゃべっていたのを書き出してみました。たぶんエセ関西弁だと思います(確認してない)。
本文の中で包丁が出てきますが、昔読んだ童話集?では出てこなかった気がします。(調べてみたら包丁が出てくるバージョンもあるらしい)
どのバージョンが原作なのか、気になる人は原作を確かめてみるのはいかがでしょうか。




