アカネの武器選び!
「なるほど、こういうシステムなのか」
翌日、ギルドに登録に行くとアカネのギルドカードは貰えず、代わりに俺のギルドカードにステータスとして表示された。
確かに、これなら奴隷を依頼に行かせた際に直接口座が増えるシステムになるし、死んだらステータスが消えるだけだ。
「…………」
不安そうに歩いているアカネ。
大方、ギルドに行った時に察したのだろう。
だが、それでいい!
今の彼女の頭の中では性処理奴隷から切り替わってるはずだ。
自分はエッチな目的ではなく、依頼をさせられる奴隷で買われたのだと____それが狙い。
「みや、頼むぞ」
「大丈夫っ」
そう言ってやってきたのは――いつもお世話になってる、街の装備屋さん。
俺やみやの装備も、ここで全部揃えた。
品揃えと品質は折り紙付き。何より、変に構えない店主が気に入っている。
こちとら、最強の魔眼の持ち主がついてるからな。
アカネに“ピッタリ”な武器も防具も、最短ルートで見つけてやれるってもんだ。
「親父〜、来たぞ〜!」
そう店に声をかけながら、俺は扉を押し開けた。
その後ろには、ノリノリでキラキラしてるみやが続いてくる。
ドアを開けた瞬間、店の奥から聞こえてきたのは、いつもの無骨な声だった。
「おう!らっしゃい、銀騎士!……ん?」
リュウトの後ろに立つ、見慣れぬ少女をちらりと見て__
「……おいおい、奴隷じゃねぇか。お前、そんな趣味あったのか?」
お、新しい反応。
どうやら奴隷制度を嫌う人はちゃんと居るらしい。
親父はそっち派か__
「……あぁ。売れ残ってて可哀想だったからな――俺の新しい家族だ」
「ぇっ……あ、あわ、わ……」
真っ赤な顔で、口元を押さえながらあたふたするアカネ。
目をぱちぱちと瞬かせながら、リュウトを見つめていた。
そんな様子を見て、親父はふっと口角を上げた。
「ハハッ! 流石は銀騎士様だな。女を落とす台詞ばっかり出てくるじゃねぇか」
「……嘘は言ってないさ。これから切っても切れない縁だ。だからこそ――死んでほしくない。だから、物が良い親父の店を選んだ」
その言葉に、親父は一拍置いてから、ぐわっと笑った。
「カーッ! 嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか! ……気に入った!なんでも見てけ!」
よし!うまくいった!
「おう! じゃあ――みや、出番だ!」
「みょ〜〜〜んっ!」
いつもの軽快な返事とともに、みやの目に赤い魔眼の紋章が浮かび上がる。
彼女は店内をくるくる歩き回り、棚に並ぶ数々の武器を次々にチェックしていく。
槍、剣、短剣、クロスボウ……ときて――
「……これだねっ!」
ピタリと止まり、彼女が手を伸ばしたのは――
**巨大な戦鎚**だった。
全長はアカネの身長よりも長く、見た目は明らかに“脳筋武器”。




