配属先決定
公国軍へのヴァイスたちの配属先が決まります。希望通りの結果になるのでしょうか・・・
志願兵全員の実力を確かめたあと、基礎体力の向上等の訓練が始まった。
ヴァイス傭兵団は、来るまでにそれなりの実力アップを図っていたので先に訓練を始めたものに後れを取ることはなかった。
昨日志願した農民たちはほぼ脱落、冒険者・傭兵とも脱落者は2割程度そんな感じであった。
昼になり食事休憩を取る時間になると同時に、師団長たちは別室へと籠る。
「では、今日の志願兵たちの配属先を決めたいと思うがどの人物が欲しいかまずは全員で希望を出そう。」
ロトが代表して、会議の開催を告げる。
師団長が各自欲しい人材を告げ凡その配属先は決まったが、ヴァイス傭兵団の配属先で揉める事となる。
ヴァイス傭兵団は他の志願者と比べて練度も違い、団長のヴァイスと副団長のサマルフィに関しては他と別格。
この傭兵団を師団に組み込むことが出来れば、師団の大幅戦力アップが見込める。
ロト、デスバーン、ノブナガの3人が希望し、話は平行線でなかなか進まない。
そこで、折衷案としてヴェイス、サマルフィ、その他で分ける案が出された。
これは、傭兵団の代表のヴァイスの意に沿わない案ではあるが師団としてはそれが妥協できる最低ラインとなった。
さっそく、ヴァイスがそこに呼ばれその話を切り出した。
ヴァイスは難色を示していたが、公国軍に志願しており師団長の命令であるので受諾した。
配属先は、ヴァイスがロト師団、サマルフィがデスバーン師団、残りがノブナガ師団となった。
配属が決まった夜、サマルフィにテレコをヴァイスは付与するのだった。
翌日、各師団ごとに分かれ訓練が始まる前に配属が決まった者たちの役割が発表された。
ヴァイスとサマルフィが各々配属先の師団の副師団長待遇の身分を与えられ、一定の権限を与えられる事となった。
副師団長となった二人は、公国の主ルナ・エレガント公に謁見する機会を得る事になる。
師団長に連れられ、ルナ・エレガントの私室に通される事となる。
第一印象は、おとなしい感じで幼さを残す容姿であった。
この女性が王国侵攻を命ずる感じではないような印象を受ける。
確かに公国の大地の生命力が弱く、首都から離れれば離れるほどひどい有様なのが見て取れた。
無理に戦争を起こしてまで、領土を奪おうとする考えがヴァイスには理解できない。
「軍備拡充は、どなたの命で行われたのですか?」
謁見が終了し、ヴァイスはロトに尋ねる。
「それは、ルナ様だよ。僕たちを召喚したのも彼女だしね。」
「え?ロトさまは、この国の人間じゃないのですか?」
知ってはいたのだが、知らないふりをしてヴァイスは尋ねる。
「ああ、これは機密事項だから他には言わないようにね。副官である君には伝えた方がメリットがあるから、教えてる。」
「了解しました。俺は、レベルもほぼ上まで来ているはずなのに敵わない理由がそれなのですかね…」
「この世界の人のレベル上限は99だと言われているが、僕たちはそれを越えている。召喚された者で有るかもしれない。」
ロトは、誠実な性格のようでいろいろな事を教えてくれる。
「人としての限界を超える方法はないのでしょうか?」
「それは、僕にもわからないね。」
「わかりました。いろいろとお教えくださってありがとうございます。」
ヴァイスは謝辞を述べた。
「君には、期待しているよ。まもなく、大河を渡航できる手段が完成する。その時には、存分に働いて貰う事とするよ。」
そう言って、ロトは去っていった。
『やはり、そんな時間は残されてないようだな。王国と連絡を取らないと・・・』
ヴァイスは宿舎へと戻り、サマルフィと相談するのだった。
公国の主が黒幕だという確信に至るだけの証拠は出てきません。しかし、まもなく王国への侵攻が開始される可能性が出てきました。ヴァイスの立ち位置が難しいところですね。誤字脱字等があれば、報告お願いします。ちょっと体調を崩したみたいで怪しい箇所があるかもしれませんがご容赦値がします。でも、報告あると嬉しいです。




