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テイマー転生  作者: 結城凛
第3章 転生者たち
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盗賊襲撃

野営の途中に襲われる。盗賊たちの運命は?

アークトゥルス王国で情報収集のしながら首都へ向かう途中


野宿をしなければならない時が来た。



首都まであと3日といった所であろうか。


街道を少し離れ、周囲の警戒をしやすい場所にキャンプを作る。


警戒は精霊王たちの命により、精霊たちが務めている。



土の精霊たちの力が弱いため、土の精霊たちは不参加であるが・・・



旅路の途中に数度魔物に襲われ、その都度撃退していた。


王国から比べると若干魔物が強いようだ。これも、封じられた邪神の影響かもしれない。



晩御飯を食べたあと、ヴァイスとサマルフィはテントで休憩する。



周りの喧騒がなくなった頃、テントを襲撃する集団があった。


その動きは、速やかにヴァイスに伝えられ集団が襲撃する前にテントから二人は出て、



「周りにいる者たちよ。君たちの動きは筒抜けでこのまま襲撃してくるなら、全力をもって排除させてもらう。」



ヴァイスは告げる。



「ふん、バレたなら仕方ない。お前ら奴らを囲め。全方位から攻撃すりゃ俺たちが負けるわけがない。」



集団のリーダーらしき人物が指示を出す。



人数は、数十人といった所だろうか。


行動から見るに盗賊であろうが、明らかに農民が武器防具を持って襲撃してる感じだった。



それに比べ、ヴァイスはミスリル製の剣を2本差しミスリル製のブレストアーマーを装備、サマルフィはミスリル鋼糸が編み込まれたドレスとワイバーンの核があしらわれたミスリル杖を装備していた。



「盗賊かな?しかし、この国の農民みたいな雰囲気もありそうだな。何が目的で俺たちを襲撃した?」



ヤマトが冷静に尋ねる。



「そりゃぁ、食うために仕方なくさ。重い税金で暮らしが出来なくなった。こんな土地で取れる作物の量はたかが知れてる。」



リーダーらしき人物が答える。



「ふむ。生活が出来るのなら、盗賊はやめるのか?すでにお尋ね者になってる可能性もあるだろうし、もう普通の暮らしには戻れないだろうが。」


「確かに何回か商人たちを襲撃したりもしてる。護衛の冒険者も手にかけた。お前たちも同じ運命をたどるだけだ。」


「この程度の人数で俺たちに勝てるつもりでいるのか?俺の相棒は竜人だ。そして、俺は彼女より強い。お前らなど相手にならんぞ。まずは、武器を置き話し合いに応ずる気はないか?」


「この状況で勝てるというのか?だが、話を聞く価値がありそうな感じがするのも確かだ。」



リーダーは、どうしようか迷っているようだ。



「とりあえず、腹が空いてるのだろう?俺が食わせてやる。」



ヤマトはそう言い、集団を無視して大きな鍋を出し食事を作ろうとする。



「ふざけるな!俺たちがお前を今襲えば、お前たちの持つ食料をすべて奪い取る事も出来るんだぞ?」


「主さまよ、こやつ五月蠅いのでちょっと黙らせようかの?」


「いや、ほっておいていいぞ。」



ヴァイスはサマルフィに返答し、天空に向かい巨大なファイヤーボールを放つ。


それを見て集団は腰を抜かし、地面にへたり込む者が多数いた。



「とりあえず、おとなしく待っててくれよ。飯を食ってから、もう一度話そうじゃないか。」


「・・・わかった。お前は剣士のはずじゃ・・・ないのかよ。」



リーダーは、抵抗するだけ無駄な力を見せつけられ頷いた。


大量の鍋が完成し、ヴァイスが言う。



「お前たちは、家族を連れて盗賊をしてるんじゃないのか?その者たちにも食わせてやれ。」



リーダーは指示を出して、女子供もやって来た。



「ここにある鍋は、みんなで食べてくれ。足りなきゃまた作ってやる。」


「すまない・・・」



リーダーが礼を言う。



「主さまは、甘いのじゃな。まぁ、そこも魅力なんじゃがな。」



サマルフィが小声で言う。



「サマルフィ聞こえてるから!」



襲撃してきた集団は、久しぶりお腹いっぱいの食事を楽しむ事が出来た。


そこでヴァイスが



「俺の名前は、ヴァイス。集団のリーダーさんよ、名前はなんと言うんだ?」


「俺は、ホルス。盗賊団の頭で仲間と家族を率いている。」


「盗賊になったのは、重税で食うももに困ったという事だな。他のメンバーも同じってことでいいのか?」


「そうだ。あちこちの村から脱走してきた奴らを集め、俺がまとめあげた。」


「そうか。俺は首都へ行き、公国軍へ士官するつもりだ。付いて来ようと思うやつはいるか?」



家族のいない十数人の男たちが名乗りを上げる。



「お前たちは、俺の部下という形で連れて行こう。装備も用意してやる。そのままじゃ、怪しまれるからな。」


「ホルスたちは、どうする?このまま盗賊を続けるつもりか?」


「俺たちだって、出来る事ならこんな事はしたくない。生きてくためには仕方ないんだ・・・」


「わかった。お前たちの住む場所は、俺が用意してやる。この国を離れる事になっても問題ないならな。」


「この国に親はいるのが未練ちゃ未練だが、お前に任せれば盗賊はしなくていいんだな?家族に後ろ暗い思いをさせなくて済むんだよな?」


「そうだ。お前たちに家と農地を用意してやる。俺が保証してやるよ。」



ヴァイスとホルスがやり取りをし、また農家が出来るなら任せる事になり話がついた。



「それじゃ、首都へ行かないもの達はこっちに集まってくれ。サマルフィちょっと行ってくる。」


「わかったのじゃ。すぐに戻るのじゃぞ。」



ヴァイスは、集まった集団を転移魔法で城塞都市の入口に転移。



「門番、マリアとジュビアを呼んでくれるか?ヴァイスが用事があると伝えて欲しい。」


「傭兵に会うとは思えぬが、伝えて来よう。」



しばらくして、マリアとジュビアがやって来た。



「すまんが、この者たちに住む場所と農地を与えてやってくれ。アークトゥルス国の人間だが、働く意欲はある。」


「わかりました。また大勢連れられてきたのですね。すぐお戻りに?」


「うん。サマルフィを待たせているからね。ホルス、マリアとジュビアが住む場所と農地を与えてくれる。心配はいらない。」



それだけを告げ、転移してサマルフィの元へと戻るのだった。


公国民を城塞都市に連れて行ったヤマト。詳しい説明もせず、マリアたちに丸投げです。誤字脱字等があれば、報告お願いします。

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