残される者たち
ヤマトが、彼女たちを置いて出かける少し前の話です。
ヤマトが公国へ潜入する事を決めたとき、マリアたちが残される事となった。
潜入に当たって王国に関係ある人間を連れて行くと、無駄に怪しまれる可能性があり作戦が失敗する恐れがあると説得した。
そう言われてしまうとマリアたちは納得するしかない。
しかし、サマルフィを連れ行くと言っているので安心できる部分はある。
彼女は、竜人であり私たちよりも強い事は確かで必ずやヤマトを守ってくれるだろうとの安心感がある。
私たちに出来る事と言えば、彼の帰ってくる場所を守る事そして無事を祈る事くらいだ。
彼の人間の限界を超えた力をもってすれば危機もないかと思われる。
でも、結婚の約束をしている私たちを残して行くことに対して軽い怒りも覚える。
私たちだって、あなたを守るくらいは出来るはず。
彼は、私たちの身を案じてくれているのだろう・・・
いろいろな考えがぐるぐる巡り、気持ちは落ち着かない。
そういう機微に疎い彼が私たちを、公国へ向かう日までの間夜になると個別に部屋に呼び優しく抱きしめてくれる。
普段見せない彼のやさしさが私たちを包み、心に平安を与えてくれる。
もうすぐ、調査に行ってしまう彼の無事を心から祈ります。
私たちを置いて、いなくなることないと思います。
でも、不安は不安ですが彼に抱きしめられると安心して大丈夫だろうという気持ちに包まれるのです。
こんなにも好きにさせたあなた。
必ず、無事に戻って来てください。
残された私たちは、あなたが戻って来た時に恥ずかしくないように職務をしっかり勤め上げます。
彼が思っている以上の効果を出して見せます。
暫しのお別れですが、留守はしっかり守ります。
朴念仁のヤマトが何やら頑張ってます。少しは成長したのでしょうか?誤字脱字等があれば、報告お願いします。




