ある侯爵家の没落
昔の功績で力を得た侯爵家の没落模様です。
ゴーイン侯爵家は、ローゼライト国の名門貴族の一つであった。
先々代の当主の時代、戦で武勲をあげ今の地位まで昇り詰める事となった。
しかし、先々代の息子は凡才であり臆病でもあった。
有力な貴族家から正妻を迎え、その妻が舵を裏で取ることで体面を保っていた。
そして、ごのゴーイン家に待望の跡取りが生まれる。
彼は、才能にはあまり恵まれなかったが父と違い良くも悪くも積極的な性格に育った。
貴族学校時代には、自分の派閥を作り上げその才能の一端を開花させる事となった。
彼の得意とするのは人心掌握術だったが、万人に効くものではなく一部の人間に対してだけだった。
彼が成人する少し前、母親を亡くしてしまう。
それが彼の箍を外すこととなってしまった。
母親が彼の生来の悪い部分を抑え、彼の心を抑圧していた。
正妻がなくなり、父に新しい妻を迎えようと家臣が画策していたが
彼は成人した同時に父親を蟄居させ、ゴーイン家の当主となる。
ゴーイン侯爵家との縁が欲しいという貴族の中から正妻を彼は迎えた。
すぐ子をなし、跡取りも誕生した。
しかしそれまで抑圧されていた彼は、侯爵家の力を用い領民を奴隷のように扱う。
陰で気に入った娘がいれば犯し、口封じに幾ばくかの金を握らせ黙らせた。
それが通じない相手は、容赦なく一家ごと殺害。
魔物が街に現れ一家が襲われ亡くなり、ゴーイン侯爵がその魔物を討伐といったように発表される。
商人には賄賂を要求し、拒否するものは営業許可の取り消し。
思いつく非道の限りを尽くすが、自分の家族に対してだけは優しい男であった。
彼を諫める存在が亡くなってしまったのが彼の不幸だったのだろう。
王都での事件が彼の転機となる。
王より謹慎を命じられ処分されることが必死な中、兵を集め処分撤回を求めるパフォーマンスをする直前。
彼に逆らった男が鉱石ダンジョンの奥深くに仲間の貴族と共に放置し、採掘を命じる。
ゴーイン侯爵家は現役当主が失踪し混乱を始めた頃、王家より爵位はく奪の命が出される。
こうして、ゴーイン侯爵家は、王国史の舞台から永遠に消え去った。
元侯爵家の妻は、息子を連れ王都へこっそりと移り住む。
彼はいなくなってしまったが、大量のお金を残してくれたので生活する上で苦労することはなかった。
彼は、今もダンジョンの奥で採掘を続けている・・・
拙い文章で申し訳ありませんが、努力していきます。誤字脱字等があれば、報告お願いします。




