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テイマー転生  作者: 結城凛
第1章 異世界転生
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ヤマト叙爵す 前編

長くなっても、読みにくいかもしれませんので前後編で書かせていただきます。

ヤマトが来賓室に通され、寛いでいるころ



シュタイム王とマリア姫とその側近たちが集まり、ヤマトに関する重要な案件を相談していた。


ヤマト絡みの一件の調査もほぼ終わり、三人の貴族を謹慎処分にし冒険者ギルドのマスター及び宿屋の主人を地下牢に入れている。



精霊王を使役し、国を亡ぼすだけの力を証明しているヤマトをどう扱うかという難しい議論をしなければならない。



「ヤマト殿に爵位を授け、他国へ移るのを防ぐのはいかがでしょうか?」


「爵位とな?して、どの程度の爵位を用意すれば良いと思うのじゃ?」


「名ばかりの爵位では国に留める事はできますまい。まずは男爵位と領地を授け、徐々に陞爵させて行くのが理想的なのですが・・・」


「うーむ。彼がそれで納得すればよしとするが・・・」



ヤマトがどう考えるかわからないだけになかなか結論を出せずにいる。



「庶民が、爵位と領地を授けられればきっと王に感謝するでありましょう。」



重臣の一人が意見する。



「しかし、彼の者は国を亡ぼすだけの力を持っている。最低の爵位では、納得せぬのではないか?」



宰相が言う。



「我が王が彼の者を侯爵として叙爵し、件の侯爵たちが何かよからぬ事を企んでおるようなのでそれを平定させ陞爵させるのはいかがでしょうか?」


「む?陞爵とは、公爵まで爵位を上げるという事なのか?」


「それはちょっとやりすぎなのでは・・・」



宰相が出した案に数人の重臣が難色を示す。



「お主たちの中で、ヤマト殿を抑えることが出来るものがおればそこまでは悩まなくて済むのだがな。」



そろそろ議論が出し尽くした感も否めないと感じた王が



「宰相の案を採用するとしよう。それに合わせ、我が娘マリアをヤマトに嫁がせる事としよう。よいな?マリアよ」



「はい、父上。国の為嫁げという事でしょうが、私も憎からず思っておりますので喜んでヤマトさまに嫁ぎましょう。」



王女が返答する。



「お待ちください!我が王 王女様には、庶民あがりより私の息子が相応しいと思われます。」



一人の重臣の伯爵が意義を唱える。


彼の息子は、確かに才覚に溢れ時代の国を支えていく人材で有る事は間違いなかった。



「では、明日の宴の前にお前の息子とヤマトの模擬戦をさせ実力を確かめようではないか。」



「待ってください。こちらの都合を押し付けるのは、前回と同じ愚策。今度こそ、わが国が滅びかねます。」



王の意見を王女が止める。



「伯爵さま、確かにあなたのご子息は優秀である事はわかっております。しかしながら、単独で彼がワイバーンを従えることができましょうか?」



伯爵に意見を求める。



「我が息子であれば、出来ますとも。武勇にも優れ政治家としても有能な我が息子を袖になされるのですか?」



伯爵に何を言っても無駄のようだ。


王と王女は、頭を悩ませる。


そこで、しばしの休憩を取り再度落ち着いてから会議をすることにした。



ヤマトは、来賓の部屋にヨミとエアルを召喚しておりエアルに城の中を風の精霊たちを使って調べさせていて会議の内容まで聞いてしまっていた。




『なかなか面倒な事になってるな。俺としては、国を亡ぼすつもりは毛頭ないんだがな。国王も大変なもんだな。どうしたもんかな・・・』




少し思案して索敵魔法を使い、王と王女が別室にいる事を確認した。



「よし、仕方ない。助け舟を出すか。」



そう言って、転移魔法を使い王と王女のいる部屋に移動。


突然、現れたヤマトに二人は驚きを隠せない。



「突然、勝手にお邪魔してすいません。お二人がお困りのようなので、お邪魔させていただきました。」



ヤマトは、そう告げた。



「ヤマトよ・・・どうやって、この部屋に来たのじゃ?」


「えっと・・・まずそこからですよね。転移魔法を使う事が出来るのでそれを使用しました。あと、エアルに命じ風の精霊たちにより会議の内容も聞き及んでおります。」


「なんと・・・そのような事まで出来るのじゃな。隠し事も出来ぬようじゃ。」


「前置きも面倒なので結論だけ。会議で話していた事をすべてやりましょう。ただし、やりすぎる可能性もありますがよろしいですか?」


「よいのか?模擬戦に関しては、ヤマトには受ける価値はないものぞ?」


「マリア姫さまとの婚約に華を添えるという意味では、多大な価値があると思います。」


「そうであるか。感謝するのじゃ。出来る限りお主の希望にそうようにするとしよう。」



王との話はまとまった。



「といことなので、マリア姫さまよろしくお願いしたします。」


「ええ。こちらこそよろしくお願いしますわ。」



マリア姫が頬を染めながら返事をする。



「それで、早めに貴族たちにも対応したいので居場所を教えていただけないでしょうか?」


「うむ。奴等の領地は、王都に近い場所で隣接しておる。」


「では、私は部屋に戻ります。明日までのんびりさせていただきますね。」



ヤマトは、王より三人の貴族の居場所を確認し部屋へ転移して戻った。


ヤマトの叙勲に関しての会議は紛糾する。会議内容を盗聴したヤマトは助け船を出しました。誤字脱字等がありましたら、報告願います。感想も受け付けています。

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