ヨシュア捕まる
ギルドマスター視点のお話になります。
宿屋の主人クラッハが捕まって少し経った頃、
冒険者ギルドのギルドマスターであるヨシュアにも王城からの呼び出しがあった。
彼の名前は、ヨシュア・フォン・デラーズ。
準男爵家の次男で現役時代は限りなくアレキサンドライトクラスに近いオパールクラスの冒険者であった。
~回想~
ゴーイン侯爵・キットカス伯爵・マズクズ子爵の支援と援助を受けて、王都の冒険者ギルドのギルドマスターに就任できた。
侯爵らに恩を受けている事・実家の爵位が低い事により、彼らに対して強気な態度に出られないでいた。
ある日、ギルドの依頼でワイバーン退治に向かった冒険者が2匹のワイバーンを連れギルドへと預ける。
その冒険者は、その前にもフレイムホースを3頭預けていた。
冒険者の名前は、ヤマト。
彼は、低レベルのテイマーだったはずだった。
しかし、そんな彼がフレイムホースやワイバーンをテイムするといった偉業を成し遂げた。
『これは、運が向いて来てるんじゃないか?彼はテイマーだが、有能だ。我がギルドの看板冒険者にするのもいいな。』
そんな事をヨシュアは思っていた。
ワイバーンを預かった翌日にゴーイン伯爵たちが私の元を訪れる。
彼らは
「儂らは、フレイムホースやワイバーンが欲しい。持ち主に会わせてくれ。交渉は儂らがする。お前は口出しするな。」
仕方なく、ギルド職員にその冒険者を呼ぶように手配する。
そして、彼がやって来た。
私は彼に
「それで要件なのだが、こちらにいらっしゃる貴族のマズクズ子爵、キットカス伯爵、ゴーイン侯爵がお前のテイムしたワイバーンとフレイムホースが欲しいそうだ。」
こう伝えた。
しかし、彼は要求を拒絶した。
ゴーイン侯爵らは怒り、私にも叱責がくる。
侯爵らが退出したあと、彼に言った。
「どうして、穏便に済ませてくれなかったんだ。僕までとばっちりを受けてしまったじゃないか。」
ヨシュアは、文句を言う。
「マスターの考えはわかりました。ギルドの保護下にいても、意味がない事がわかりましたので俺自身で対抗ギルドを作ってやるとします。預かってもらった従魔も今引き取って行きますので今までありがとうございました。」
それだけを私に伝えて、その冒険者は部屋を出ていった。
『私にどうしろって言うんだ。こんな事なら、ギルドマスターなんかするんじゃなかった。不幸じゃないか・・・』
~回想終了~
宰相にギルドでの話を聞かれ、私はありのまま説明をする。
「ふむ。お主は、冒険者の味方をせねばならぬ立場にありながらそれを出来なったのじゃな。ヤマトどのが怒るのも無理はないのじゃ。」
宰相は、衛兵を呼び私を拘束地下牢へと入れた。
その隣には、宿屋の主人クラッハが入っていた。
彼は、長い時間地下牢に入れられ憔悴しきっているようだった。
『私もきっとあんな風になるんだな。実家が何かしら働きかけしてくれるといいのだけど・・・私は、やっぱり不幸だ・・・』
ヨシュアは、地下牢の中で思った。
誤字脱字があれば、報告願います。拙い文章ですが、読んでもらえると嬉しいです。




