宿屋の主人クラッハの受難
ヤマトが姿消す原因となった話です。クラッハ視点で書いています。
ある日、宰相の使いが俺んとこにやってきたんだよ。
俺は、ピーンと来たね。
ヤマトって冒険者が貴族に睨まれ不敬罪で処分されるだろうってな。
こりゃ、早めに奴を捕まえて王城に連れていけばご褒美もあるんじゃねーか。
よし、俺の宿に泊まっている他の冒険者に声をかけて捕縛の手伝いをして貰おうじゃないか。一人あたり1シルバー貨でも渡しておけばいいだろ。
なんてたって、ヤマトって奴はテイマーらしいからな。
『奴が帰って来たな。よし、捕まえてやるぜ。』
「あんたに王城から呼び出しがかかってる。とっと行ってくれないかね?行ってくれないとうちまで処分されちまうよ。」
「ふーん。今日は疲れたから明日にします。あと、もう一部屋用意して貰えないですかね?」
「あんたにこれ以上貸す部屋はないよ。王城に無理しても今から連れていくよ。処分はごめんだからね。」
「それなら、部屋を引き払いますので今までありがとうございました。」
奴は、俺を無視して出ていこうとしやがる。
それじゃ、冒険者たちの出番だな。
しかし、奴は連れの女を使い俺も含め冒険者どもを無力化しやがった。
しかも、しばらく姿を消すだって?下手うっちまった。
『しかし、宰相の使者さまに事実を伝えれば、処分なしだろうな。なんてたって、奴は犯罪者だしな。』
クラッハは、意識を手放した。
翌日、使者がまたやってきて事態が一変する。
「あの野郎は、昨日宿を引き払いました・・・」
「何故、そのような事になっておるのだ?」
「王城からの呼び出しとお聞きしまして、侯爵さまたちと冒険者ギルドのギルマスを怒らせたというお話を聞いてましたので宿の冒険者たちに拘束させて連れて行こうと思っておりました。」
「しかし、あの野郎はうちらに呪文攻撃を仕掛けその隙に出ていったのです。」
クラッハは、使者にそう説明する。
しかし、クラッハの思った通りにはならず地下牢に投獄された。
宰相が地下牢に来た時
「奴は、ゴーイン侯爵さま・キットカス伯爵さま・マジクズ子爵さまに立てつき冒険者ギルドのマスターヨシュアを脅したと聞いております。なのに何故私が牢に入れられなければいけないのでしょうか?」
俺は言ってやった。
それを聞いて、
「クラッハと申したな。マリア姫の恩人であるヤマト殿が見つからなかった場合、貴様を処刑する事にする。処刑の日程に関しては、国中に知らせる事とする。さすれば、ヤマト殿も姿を現すだろう。」
宰相は不快な表情をし地下牢を去っていった。
「なんで、俺が処刑される?処刑するならテイマーの奴だろう!」
俺は叫んだが、誰も反応する者はいなかった。
ボリューム的には、短めになっちゃいました。雑魚キャラだからこれでいいよね?誤字脱字があれば、報告願います。




