ミカワ魔法の鞄店
商品の準備が揃い、開店準備が整う。ヤマトは、商才があるのだろうか?
店へ戻り、倉庫でミカワは金庫作りを始めようとする。
しかし、鍛冶スキルを持ってないことに今更になって気づくこととなる。
『やばい・・・俺、鍛冶スキル持ってなかったよ。しかも、鍛冶場も作ってなかった・・・。』
ミカワは焦った・・・
「ヨミ、鍛冶スキル持ってる精霊っていないよな?」
「いるよ、ドワーフって精霊が鍛冶スキルを持ってるよ。しかも、人間社会に普通に溶け込んで仕事をしてる。」
「精霊なら、眷属として呼び出すことも可能だよな。」
「うん。私には無理だけど、土のおっちゃんなら出来るはずだよ。」
「土のおっちゃん?土の精霊王のガイアか。」
ミカワは、ガイアを呼び出す。
「儂を呼びだしたのは、お主か?見た事もないが誰じゃ?儂が土の精霊王だと知り、呼び出しておるのか?」
「ガイア、急に呼び出してごめん。ドワーフを呼び出して欲しいんだけど、お願いできるかい?」
「土のおっちゃん、見た目変えてるけどヤマトだよ。あ、言っちゃダメ言われてた。」
「おお、お主はヤマトであったか。見た目が全く違うからわからなんだ。ドワーフじゃな。ほれ、すぐ呼んでやる。」
「すまないね。一応、この姿の時はミカワと呼んでくれ。何処から正体がばれるかわからないからね。」
ガイアにそう伝える。
「で、これがドワーフ・・・。握手してくれるかい?」
「おう、よろしく頼むぞ。」
ミカワは接触した事により、鍛冶スキルを獲得。
「これで、鍛冶スキルをとれたからそれと魔法を融合させてっと」
魔法創造スキルを使用し、魔導錬成を作った。
「ガイア、今日はドワーフのスキルだけが欲しかったんだ。連れて帰ってくれるかい?そのうち、すごい鍛冶場を用意するからその時にまた頼むよ。」
「ミカワよ、精霊王を使い走りに使うといい身分じゃな。覚えておけよ、貸しはうまい酒を用意しておけ。」
「うん、ごめんよ。最高の酒が準備出来たときにまた呼ぶからよろしくね。」
ガイアは、ドワーフを連れ精霊界に戻る。
魔導錬成スキルとマジッグバック作成スキルの併用により、金庫を作成。
金庫の容量は、貨幣を10万枚まで入れれるように設定した。
基本は鍵で開けるタイプで作り、これもオーダーメイドで本人認証システムを追加する事も出来るようにした。
金庫の価格は、1プラチナ貨に設定。
オーダーメイドの認証システムは、追加で2プラチナ貨とした。
あとは、貨幣預り所も併設するために支配人室に容量∞のアダマンタイト製の大金庫を作成。
この金庫は、支配人もしくはミカワ以外開けれないように作った。
貨幣預りは、月にシルバー貨1枚。店が開いていれば、いつでも引き出し可能。預ける金額の1割を保険金として設定。
不慮のトラブルがあったときは、返金(ただし、1割減らした金額で)
商品が揃ったところで、商売を始めるためのビラを作成。
商業ギルドに報告。
店で働く従業員の教育。(預かり証の発行の仕方。金銭の出し入れするための用紙の記入漏れがないかチェック。接客の基本のおさらい等)
『やらなきゃならない事がまだいっぱいあるなぁ。でも、やっと開店一歩手前だ。』
商業ギルドに斡旋してもらい、看板を作成。
店の名前は、【ミカワ魔法の鞄商会】に決定。
店の入り口に説明として、
当店は、様々なマジックバッグ、金庫を取り扱っております。
機能については、相談をお受けいたします。
それに合わせ、貨幣預り所も併設いたします。
システムは、店員にご確認ください。
と表記した。
開店の日は、ビラ配りを始めてから1週間後に設定した。
ビラは、貴族の屋敷・各家庭・商店・宿屋等に配っておいた。
ビラの内容
ミカワ魔法の鞄商会が1週間後に開店します。
いろいろな容量のマジックバッグを取り揃えております。
この度、金庫という商品も販売させていただきます。
家庭に防犯のためにいかがでしょうか?
家庭にお金を置いておくのが心配な方用に貨幣預り所も開設いたします。
商業ギルドを通して、王に金庫とマジックバックを献上したい旨を伝え謁見の許可を貰う。
王への謁見の当日
ミカワは、自前のマジックバッグに金庫と献上用の大容量のマジックバッグをいれ王城へと向かう。
そこで、衛兵に
「この度、ミカワ魔法の鞄商会を始めるミカワでございます。王への謁見許可は頂いております。お取次ぎ願います。」
「うむ。聞いておるぞ。中に入るがよい。中に案内するものが待機しておる。その者についていくように。」
「はい、ありがとうございます。」
衛兵にお礼を言い、王城の中に入ると金髪で立派な鎧を着た騎士が待っていた。
「ミカワさまですね。こちらへどうぞ。」
騎士に案内され、謁見の間の前に到着。
そこで、騎士が
「商人のミカワをお連れしました。失礼いたします。」
謁見の間に通され、跪き
「王のお膝元でミカワ魔法の鞄店を営業させていただくミカワでございます。この度はシュタイム・エズ・ローゼライト英雄王に謁見の機会を賜り、誠に恐悦至極でございます。」
「うむ。貴様がミカワと申すものだな。面を上げてよいぞ。」
「では、失礼させていただきます。この度、店を始めるにあたって英雄王に私が販売する商品を献上させていただきたく謁見賜りました。こちらが商品でございます。」
自分の目の前にワイバーン製のマジックバッグと金庫を出す。
「こちらは、ワイバーンの皮を使用し作らせていただきましたマジックバッグで100㎡までの容量がございます。金庫は、アダマンタイト製で貨幣を10㎡までの物をしまう事ができこちらの鍵がないと開かない仕様になっております。」
「ふむ。すまぬな。ありがたく受け取らせて貰おう。しかし、ワイバーンの皮など何処で手に入れたのだ?」
「私の知り合いにヤマトという冒険者がおりまして、その者から買い付けさせていただきました。」
「なに?ヤマトと知り合いと申すか。ヤマトと連絡を取ることは可能であるか?」
「はい。連絡を取ることは可能でございます。しかしながら、何故ヤマト殿に連絡を?」
「我が娘がヤマトに救って貰ったようなのだ。その礼に王城へ招待しようとしたのだが、姿を消してしまったのだ。使いを出してから10日くらい経つのでな。連絡が取れるのであれば、数日中に王城を訪ねるように伝えてくれ。」
「畏まりました。至急伺うように連絡を取らせていただきます。」
「よろしく頼むぞ。では、下がれ。」
王に一礼し、ミカワは謁見の間を退出し王城を後にし足早に店に戻る。
『なんだ?あの宿屋のおやじの言ってること全く違うじゃねーか。明日にでも、ヤマトで顔を出しておくか。王に恩を売るのも悪くない。』
翌日は、店の開店だった。
奴隷たちにミカワは
「今日から、店を開店する。時間がかかっても丁寧な応対で頼む。オーダーメイドに関しては、2.3日の時間を貰うようにしてくれ。値引きはする必要はない。」
「はい。」
「あと、貴族も来るだろうが尊大な態度で来るなら突っぱねてもいい。護衛もいるし、万が一のためにヨミも店に待機させておく。」
いろいろ指示を出したあと
『今日は初日だし、そんな人は来ないだろう。商品を手にした人間が増えてからが勝負なはずだ。』
「俺は、今日は少し用事があるので後で顔を出すから頑張ってくれ。」
そう伝えて、俺は店を出た。
いよいよミカワ魔法の鞄店オープンである。
王への根回しも忘れずにするヤマト。王城への招待が宿屋の店主の勘違いのため歪んで伝わった。誤字脱字等あれば、報告願います。テイマーと関係ない路線がしばらく続きそうな予感・・・




