ヤマト暗躍す
偽装魔法を使用しミカワとして活動する。王都でのヤマトの活動は、一時休止。事態は、どう動いていくのか?
クラッハが地下牢に入れられた頃、ミカワは王都を出てベルガイトの森の中にいた。
「ヨミ、マジッグバックの素材集めをしたいから魔物狩りをするよ。適当な魔物がいれば、テイムするのもいいかもな。」
「うん。わかったよミカワ。」
昼までにヨミと二人全力で狩りを始める。
倒した数、ゴブリン100匹、オーク50匹、ダイア・ウルフが20匹、オーガが15匹
テイムした数 ダイア・ウルフ2匹、オーガメイジ1匹、レッサードラゴン1匹
なかなかの戦果である。
「テイムした魔物はそうだなぁ・・・ ワイバーンの巣に連れて行っておくか。さすがに、アイキナイトにはこいつら連れてけないしな。」
転移魔法を使い、魔物にこの山から出ないように指示を出す。あとは、人間を襲わないようにと付け足しておくのを忘れない。
王都へ戻り、商業ギルドに行き世界地図を手に入れる。
『王立図書館で調べものもしておくか。数日は、このままでいるつもりでいるしな。』
「ヨミ、図書館へ行くけどどうする?別に店の二階で留守番でも構わないけど?」
「うん。あたし、店の二階でお留守番しておくよ。何かあれば、すぐ呼び出してね。」
「わかったよ。帰りは夜になると思うよ。」
ミカワは、ヨミにそう言って図書館に行くのだった。
王立図書館の蔵書の数はとんでもないものだった。
『これ全部読むとすれば、数か月かかるぞ・・・。とりあえず、商人って肩書だし商業関係の歴史の本と魔導書を読み漁るか・・・』
空間・時間・竜魔法・暗黒魔法・商業知識に関するものを優先的に選び出し、知識として蓄えていくのだった。
ミカワは、閉館の時間に司書から声を掛けられるまで、集中していた。
司書にお礼を言って店へと戻り、夕食を作りヨミと眠りにつくのだった。
翌日奴隷市場へと赴き、奴隷商人のマールに奴隷に注文を付ける。
「店の護衛が出来そうな奴隷と商才がありそうな奴隷はいるかな?」
「うちは、たくさんの奴隷を抱えております。資質は、旦那の目で確かめてください。」
ミカワは、店の一切を任せる奴隷を1人、受付の出来る奴隷を3人、護衛用の奴隷を2人、店の掃除を担当する奴隷を4人雇おうと思っている。
「では、一通り奴隷を見せてください。」
先の戦闘のおり、ミカワの鑑定眼のレベルが上がり健康状態などまでが表示されるようになっていた。
その眼を使い、奴隷たちのステータスの確認を順次行っていく。
マールの店には、50人ほどの奴隷がいた。
その中で、経営の素質と計算スキルを持つ奴隷ミクハ、商売の才能と接客スキルを持つ奴隷ナルセ、接客スキルを持つダリアとポニー、格闘スキルとホークアイスキルを持つデニス、剣スキルと俊足を持つイリス、掃除と家事スキルを持つユーミ、掃除スキルのみがミラとセーラとルディに目を付けた。
「この奴隷たちを買いたい。」とマールに伝える。
「ミクハ、ナルセ、ダリア、ポニー、デニス、イリス、ユーミ、ミラ、セーラ、ルディですね。全員で16ゴールド貨になります。」
ミカワは、袋からお金を取り出し支払いを済ませる。
そして、10人の奴隷を連れ店に連れていく。
「ここで、お前たちに働いてもらう。奴隷という身分だが、毎月給金は支払う。とりあえず、お前たちが住む場所を都合つけてくるので、ここで待っていてくれ。」と応接室に10人を入れる。
「ヨミ、このカウンターで見張りを頼む。逃げようとする奴がいたら、捕えておいてくれ。」
「わかったのー」
ミカワは、商業ギルドへ行き奴隷たちの住む家の紹介を頼んだ。
「1部屋に1-3人くらい住めるスペースがある家で構わないが、店から出来るだけ近い場所で頼む。」
「店から近い場所で10人が住める場所ですか。ここなら、比較的近くて貴族街から離れているのでご紹介できますが。販売価格は、3ゴールド貨になります。」
「家を確認させてもらっていいか?」
「今からご案内しますね。」
エストに連れられて、物件の確認をする。
「うん。これなら大丈夫だね。ここに決めるよ。」
即決してしまうミカワである。
「商人は、決断の速さが大事ですからね。ミカワさんはいい買い物をされましたね。」
エストは、調子のいい事言っている。
商人ギルドでお金を支払い、鍵を貰う。
『あとは、店員として恥ずかしくない恰好させないとだな。洋服店にも寄っていこう。』
衣料品店で1人当たり数着の服を適当に見繕ってもらう。
『いやぁ。鑑定眼のレベルが上がっていろいろ便利になったもんだ。このスキルの事は女性陣には言えないな・・・』
護衛用の武器屋防具を買って、目についた職人ギルドに寄って情報収集。
「鉱石類とかは、何処で取れるんだろうか?」
「近くに鉱脈があるダンジョンがある。奥に行けば行くほどいい鉱石が手に入るぞ。お主は、商人みたいだから冒険者を雇う事だな。」
「ありがとうございます。早速、手配してみますよ。」
職人ギルドを後にし、店に戻る。
「ヨミただいま。何事もなかったかな?」
「うん。大人しいもんだったよ。一度、こちらを伺いに来たのがいたみたいだけどね。」
「そっか、実力行使で逃げようとしなかっただけいいか。」
奥の応接室に行き、奴隷たちに買ってきた装備や衣服を渡す。
「適当に見繕って買ってきたが、たぶん大丈夫だと思う。いちお、支給品だから大事にしてくれよ。」
「はい。」全員が返事する。
「いつから店を始めるのですか?商品は何もないようですが?」
ミクハが代表して、ミカワに問いかける。
「1週間以内には、店を開けれるようにするよ。支配人は、ミクハに任せる。ナルセ、ダリア、ポニーは販売員な。デニスとイリスは、店内の警備。ユーミ、ミラ、セーラ、ルディは、君たちが住む家と店の掃除を担当してもらう。」
「僕は、朝・昼・晩と店に来るようにする。都合がつかない場合は、別の者を向かわせるよ。給金は、支配人のミクハが月3ゴールド貨他のみんなは月1ゴールド貨だ。月初めに給金は支払う事にする。それを貯めて、奴隷身分を解放する事を目指して貰っても構わない。使い方は自由だ。」
「奴隷なのに、給金が頂けるのですか?食事とか住む場所の提供だけでなく?」
「そうだよ。自立してもらうためには、お金がいる。今から、お前たちが住む家に案内する。そこから、店に通ってもらう事になる。脱走は考えないほうがいいよ。監視はついてるものだと思ってくれていい。」
「じゃぁ、家に案内するよ。着替えを持って付いて来てね。」
ミカワは、10人を連れ家に向かう。
「家の鍵と店の鍵は、ミクハに渡しておく。店の鍵については、僕も持ってるので気にしなくていい。家と店の掃除は、出来るだけマメにしておいてね。店を開けるときになったらまたここに来るよ。」
「あっと、忘れてた。給金がこれで食費は月に1ゴールド貨で頼むね。食事は、自分たちで取ってね。」
奴隷たちに給金を渡し、食費はミクハに渡した。
『さてと、あとは店に戻ってマジックバッグを用意しよう。金庫を作るために鉱石も集めて来ないとな・・・まだ、ちょっと忙しいな。』
店に戻り、ゴブリンの皮製、オークの皮製、ダイアウルフ皮製、オーガ製、ワイバーン製のマジッグバックを数個づつ用意した。
マジックバッグの容量と価格は、ゴブリン製が1㎡でプラチナ貨1枚、オーク製が2㎡でプラチナ貨2枚、ダイヤウルフ製が4㎡でプラチナ貨4枚、オーガ製が8㎡でプラチナ貨8枚、ワイバーン製が100㎡でプラチナ貨100枚とする予定でいる。
オーダーメイドも受け付けており、オーダーメイドの能力としては特定の人間以外使えない仕様になる。価格は、通常の料金の3倍の設定で行くことにした。
明日は、金庫作成のために鉱脈ダンジョンへ潜ることに決めた。
出かける前にエアルを呼び出し、風の精霊たちに奴隷たちの監視をお願いした。
ヤマトは奴隷を入手し、開店の準備を進めていく。ヤマトは、まだ宿屋の主人が地下牢に入ったことを知らない。誤字脱字等があれば、報告願います。拙い文章ではありますが、頑張ります。




