王都へ帰還
王立図書館に行くために素早く王都へ帰還するヤマト。混乱を招く予感。
翌朝早くに村長に挨拶を済ませ、はガルドに乗りシルドを連れ王都へと飛び立った。
空から見るローゼライト国は絶景だった。
王都の南に広がる大森林そして、森を迂回している道が見える。
『そういえば、まだこの国の地図を手に入れてなかったはずだな。ギルドに行って聞いてみよう。しかし、また入口で門番にいろいろ言われるかもな。』
景色を見ながら、思考を巡らしながら王都を一直線に目指す。
馬車で移動すれば、3日ほどかかる行程が半日で済むくらいのスピードでワイバーンは飛んでいる。
ワイバーンが入口付近に近づくと門番の衛兵たちが叫んでいる。
「ワイバーンの襲撃だ!防御準備!」
王都の入口で、ガルドを地上に降ろし門番に声をかける。
「冒険者のヤマトです。このワイバーンは人を襲いませんので警戒しないでください。」
しかし、衛兵も安心出来ないので警戒態勢は解かない。
「俺がテイムしているので、問題ないのでギルドに預けさせてください。」
「待て。城に確認して、許可が出るか待ってもらおう。」
『さすがにワイバーンはまずかったか・・・ 害を及ぼさないとわかってくれればきっと大丈夫だよな。最悪は、森の上空で待っていて貰うくらいしかないかもな。』
王城へ急使が派遣され、近衛騎士団数名と騎士団長がやってきた。
「そこの冒険者、本当にその魔物は安全なのか?」
「はい。俺がテイムしてる魔物ですので問題ないです。あと上空にいるのもテイムしています。」
「ワイバーンを使役するなど俄かに信じがたいが、おとなしくお前に従っているようにも見える。万が一、その魔物が王都に被害を及ぼした場合はお前を罰することになるが構わないか?」
「大丈夫です。彼らは、俺の言う事を守りますからね。ただし、危害を与えるものがあれば反撃はさせます。」
ヤマトは騎士団長の条件を飲みながらも、自分の言い分を通そうとする。
「うむ、この誓約書にサインをしろ。貴様の条件も追加し、誓約文を作ったぞ。」
内容を確認し、署名する。
「それじゃ、俺は冒険者ギルドに彼らを預けに行きますので少しだけ王都の上を飛びます。」
そう告げて、ギルドの裏へワイバーン2匹を着陸させる。
ワイバーンが王都内に侵入してきたので、住民たちが騒いでいる。
「すいません。ヤマトですが、また魔物を追加で預かってほしいのですが?」
中から、ノエルが出てきて驚きの表情を見せながらヤマトに言う。
「なんてものを王都へ連れ込んでるんですか?しかも、これって討伐依頼されていたワイバーンですよね?」
「そうだね。巣穴を見つけて、運よくテイム出来たので連れてきちゃいました。全部で20匹いたみたいですが、ラッシュドアッシュと疾風怒濤と姫様が率いる王都騎士団のみなさんが退治されたみたいです。」
「くれぐれも気を付けてくださいって言ったのに・・・ こんな事するなんて・・・」
ノエルは、泣きながら言った。
「本当にごめんなさい。心配かけてすいませんでした。」
ヤマトは、頭を下げる。
「で、この2匹は預かってもらえる?あと、巣穴を発見した証拠にワイバーンの巣を持ち帰ったんだけど・・・」
「ヒックヒック・・・ ええ。預かりますとも。でも、どうして巣を持ち帰ってきたんですかぁ?」
泣きながら、怒り出す始末だった。
「いやね。巣穴というか、巣を見つけた証拠がいるかな?って思ったんだよね。卵もあったのでそのまま放置するわけにも行かなかったしさ。」
「もう・・・いや。ワイバーンの卵まで持ち帰ってるんですか・・・どうするつもりですか?」
「テイムした1匹がその卵を温めていたので、そのまま持ち帰ってあとで返してあげるつもりなんだけど?」
「とりあえず、巣を確認させてください。そして、そのまましばらく預かっておいてください。くれぐれも王都で孵化させようなんて考えないでくださいね。」
袋から、卵が入った巣を見せすぐにしまう。
ノエルは半分呆れ顔になり、確認を終了出来たので報酬を支払うのでカウンターに来るように言ってきた。
2匹には、従魔の証である首輪がつけられた。
宿に戻り、ヤマトはのんびりする。
『明日は、王立図書館に行ってみようかな。あと商業ギルドにも行ってみるかな。』
ノエルには、若干愛想をつかれたみたいだけど仕方ないよね・・・
予定をある程度決めたので、眠りにつくことにした。
次の日に起こる事件など想像もしていなかった。
誤字脱字があれば、報告願います。




