王女との出会い
王都より、姫騎士マリア・エズ・ローゼライトが率いるマリア姫騎士団がワイバーン退治に向かう。
ある日、王城にクーク山の麓の村よりワイバーン討伐の陳情が来た。
それを聞いた王女マリアは、自分が率いる騎士団を連れ王都を立った。
マリア姫は、近衛騎士団の騎士団長に
「クーク山まで強行軍を行い、クーク山のそばで一泊し休憩を取り速やかに殲滅戦を行います。」
そう伝える。
騎士団長が騎士団にその旨を通知し、士気をあげる。
マリア姫が先頭に立ち、騎士団を率いるとこで騎士団の士気は高いレベルで維持される。
馬車内で討伐計画を相談しながら、綿密な打ち合わせを行う。
今回率いている騎士の内訳は、大盾装備のものが6人、弓装備が8人、剣装備が7人、槍装備が9人で騎乗できるものだけを連れてきている。
ワイバーンの数は予想として5.6匹であろうと予想している。
大盾を装備したものがワイバーンと対峙しブレス攻撃も防ぐ役割、弓装備の騎士が2人1組でワイバーンの羽を攻撃し地上に落とす役目を与える。
地上に落ちたワイバーンを剣装備と槍装備の騎士で集中攻撃で仕留める作戦を立てる。
槍装備の騎士は、状況によっては弓隊と連携を取り投槍し、協力する体制まで予定させた。
昼夜を通して馬を飛ばし、クーク山の傍に着いた頃には騎馬は限界を迎えていた。
その場所で騎士団は一泊し、次の日はそのまま馬たちはその場所で休ませて英気を養わせることとした。
騎士団が山の麓に到着するか否かのタイミングで10匹のワイバーンが襲撃してきた。
予定より多い数で若干騎士団は浮足立つ。
「我が騎士団の騎士たちよ。私に続きなさい。ワイバーンを殲滅してやろうじゃありませんか。」
マリア姫は、騎士団を鼓舞する。
騎士たちは、10匹のワイバーン相手に必死に応戦。
2匹を駆逐することができた。
騎士団は、姫を中心に円形の陣を敷き全方位からの襲撃を守る作戦を崩さずに戦う。
大盾を装備している騎士たちはブレス攻撃を何度も防ぎ、すでにかなりのダメージを負っているようだ。
早めに状況を打開しない事には、総崩れまでありえる。
「姫様を何としてもお守りしろ!我らの命に代えても、姫様だけは助けるのだ!」
近衛騎士団長が叫ぶ。
空を見上げるとさらに1匹のワイバーンが向かってくるのが見えた。
『これでもうおしまいかしら・・・』
マリアは思う。
ただでさえ、不利な状況なうえに無傷のワイバーンが向かってきているのだ。
「もはやこれまでか・・・」
騎士団長に焦りの色が浮かぶ。
ワイバーンに乗った男が叫ぶ。
「加勢に来ました。・・・、一気に殲滅してしまっていいぞ。」
「マスター、全力でいいですね。」
「うん、構わないよ。首落とすくらいで終わらせて素材が欲しいけどな。」
精霊が広範囲にストームカッターの魔法を展開し一気に8体のワイバーンの首を落とすのであった。
姫たち騎士団は九死に一生を得るのだった。
「えっと、3匹分だけ貰って行きますね。残りは、好きにしてください。」
その男性は、手持ちのマジックバッグに3匹のワイバーンの死体を収納。
「では、まだ他の場所でワイバーンが暴れているようなのでこれで失礼いたします。」
ガルドの背にまた乗り、冒険者たちのいる場所へ向かう。
ワイバーンの死体を回収するため、騎士団は武器の積んできた荷馬車に解体し使える素材だけを乗せた。
肉はうまいらしいのだが、大量すぎてすべてを持ち帰ることが出来ないので泣く泣く積める分だけにした。
そして、陳情に来た村の村長宅に向かう事にした。
そこで、先ほどの男性と再会するのであった。
マリア姫は
「やはり、ワイバーンに乗ってたお方ですね。私は、ローゼライト王国シュタイム・エズ・ローゼライトの長女のマリア・エズ・ローゼライトと申します。先ほどのご助力ありがとうございました。」
「へ?この国のお姫様??? 俺・・・いや、僕はヤマト。アイキナイトの冒険者ギルドの冒険者です。冒険者ゆえ、礼儀作法には疎いのでご容赦願います。」
「構いませんわ。あなたは、きっとすごい冒険者でいらっしゃるのね。竜騎士なのでしょうか?」
「いえいえ、僕はお荷物と言われているテイマーですよ。偶々、運がよく精霊女王を使役することが出来ため強く見えるだけです。」
「精霊女王でございますか・・・」
俺は、精霊女王を使役するに至った過程をマリア姫に説明する。
『精霊女王まで使役するこのヤマトという男性、面白いわね。』
姫は心の中で思った。
「精霊女王さまのお姿を見させていただくことは叶いますでしょうか?」
「はい。エアル、マリア姫さまに姿を見せてあげてくれ。」
『かしこまりました。』
精霊女王のエアルが姿を見せる。
「これが精霊の女王・・・ 素晴らしく気高く美しいですわ・・・」
「マリア姫さま、そろそろ僕は眠りたいのでこんな所でよろしいですか?」
「ええ。王都に戻りましたら、父に話しヤマトさまを王宮に呼ばせていただきますね。楽しみにしておいてくださいませ。」
『精霊女王に会えるなんて、私は幸運の女神に愛されてるのかもしれないわね。』
姫はヤマトとの出会いに感謝しつつ、眠りについた。
前にアップした内容と同じものをあげていました。ご指摘ありがとうございます。視点を変えた話にして再掲載させていただきます。




