姫騎士
ヤマトは、他の冒険者たちより先行する事に成功。山での戦闘が始まる。
『とりあえず、索敵魔法を使ってワイバーンのいる山の近くの村まで一気に転移して先発隊の先へ行くとするか。』
ヤマトは、索敵魔法を使い村の位置を探す。
『ここに数人の人間が住んでいるようだ。そして、少し先に魔物の反応があるからここが目的地でよさげだな。』
急に村の中に転移するのは、まずいと思い村の入口から500メートルくらい離れた位置に転移。
歩いて村へ向かい、村人にどこか泊まるところがないか確認する。
「この村は小さいでよ。訪ねてくる人間もおらんから、宿屋なんてありゃせん。」
先回りして、村についたが宿屋がなかったのは困ったな・・・
「最近は、ワイバーンもクーク山に住み着いてたまに村の家畜を襲うだに。今のところは、ワイバーンを発見したら家の中に逃げ込むで人的被害は出ておりゃねーがな。」
「村長宅なら、止まらせてくれると思うだがぎゃ。」
村長宅の場所を確認し、ヤマトは村長に数日泊めてもらえないか交渉した。
「俺は、王都の冒険者ギルドから巣穴の調査にやってきたヤマトと言います。この村を拠点にワイバーンの住処を探索したいので泊めてもらえませんか?」
「そうだったのきゃ。王都の冒険者ギルドも対応が早くて助かるのぉ。そういごとなら、我が家の空いてる部屋を提供するべ。」
村長は、快くヤマトが家に泊まることを承諾してくれた。
「では、明日から山に入り巣穴を探してみます。数が少なければ、討伐する努力もさせて貰います。このスライムと精霊は俺の従魔なんで人は襲わないので安心してください。」
村長宅で村の名物料理を食べさせてもらい、明日への英気を養う。
『寝る前にマップを使った転送魔法も作ってしまおうか。マジックバックも改良の余地もありそうだな。時間魔法を組み合わせて、マジックバックの中の時間を止めるように改造しよう。』
魔法創造は、やはり高性能である。
『ついでに透明化の魔法も作ってしまうかな。光の屈折を利用して不可視にする感じで作ってみよう。完全に透明になるなんてナンセンスだしな。そんな事ありえないだろうから。』
さらに新たな魔法を作ってしまうヤマトであった。
ヤマトに追加されたスキル
MAP転移 NEW
マジックバッグ作成改 NEW
透明化 NEW
翌日、他の二組の冒険者パーティーが来る前にヤマトは出発。
山に入ったところで、自分とプル、エアルに透明化の魔法を使用する。
不思議なことに透明化したもの同士は見えるようだ。
索敵魔法を展開。
ワイバーンの数はおよそ20匹、他にも魔物がいるようだがワイバーンのエサにされているようだ。
索敵魔法でワイバーンが集まっている場所を発見し、そこが住処と断定しヤマトはそこを目標に山の中を進む。
巣穴に向かっている途中に2組の冒険者パーティーが登山を開始するのを確認。
8匹のワイバーンがそれぞれの獲物を狙うために巣穴を出る。
これは、早めに片づけないとまずいなと感じ歩みを早める。
巣穴には、まだ12匹のワイバーンが残っているようだ。
『エアル、ワイバーンを相手にしてもらって大丈夫かな?』
『分体のままでは、少々厳しいので本来の私に戻ります。それであれば、空飛ぶトカゲ程度に後れを取ることはありません。』
エアルは本来の精霊女王の姿に戻り、ヤマトについてくる。
『プルは、巣穴に近づいたら目立つように行動してくれ。とりあえず、合体しておいてくれよ。今から眷属召喚で呼び出すので。』
『わかったの。合体するの。』
プルは本来の姿?であるヒュージスライムになり、移動開始。
『これで、準備は整ったし一気に巣穴を攻略するぞ』
と気合の入ったところに騎士団がクーク山の麓にやってきた。
それを感じたワイバーンがさらに10匹巣穴を飛び去った。
巣穴に残ってるワイバーンは、2匹。
一気に片を付けるべく、ヤマトたちは透明化を解除し襲撃を開始した。
1匹のワイバーンが上空に舞い上がり、攻撃の隙をうかがい始めた。
「エアル、上空のワイバーンを抑えておいてくれ。俺は、残ってる1匹をまずはテイムする。」
ヤマトは、プルを先導させつつワイバーンのステータスを確認。
名前 不詳
Lv:Lv132(上限512)
STR 211
HP 422
MP 326
INT 86
WIS 56
LUK 45
AGI 95
SPD 75
スキル ブレス、毒爪攻撃、急襲
年齢 不明
性別 ♂
名前 不詳
Lv:Lv129(上限512)
STR 189
HP 399
MP 268
INT 91
WIS 72
LUK 53
AGI 97
SPD 71
スキル ブレス、毒爪攻撃、急襲
年齢 不明
性別 ♀
巣穴にいるのは、♀のワイバーンのようだ。
上空のワイバーンは、精霊女王のエアルにより完全に釘付けにされていた。
「プル、陽動を頼む。その隙に俺がワイバーンをテイムする。」
「マスター了解なのよ。」
メスは、巣穴から動くことなくプルを首を動かし警戒しているようだ。
ヤマトは、全力のスピードを抑えつつワイバーンにタッチしテイム終了残るは上空にいるワイバーンだけだ。
「エアル、飛んでいるワイバーンを地表に叩きつけてくれ。」
「いいわよー。落ちなさいとかげ!」
エアルの魔法が展開し、地面に落下したところでヤマトは楽々テイム。
2匹のワイバーンを手に入れることができた。
「さらに移動手段が増えたな。」
『巣穴で何を守ってたんだ?』
巣穴には5個のワイバーンの卵があった。
それをヤマトは、巣ごとマジックバックに格納。
ワイバーンは、悲しそうな眼をしながらヤマトを見る。
『大丈夫だ。大事に保護しておくから、後でまたきっちり返すから子供たちを孵化させてくれ。♂のお前の名前は、ガルド。♀のお前はシルドと名付ける。』
「「ギャーン」」『わかった。』
さてと、残りのワイバーンを退治しないとな。
「ガルド、背中に乗せてくれ。エアルはそのまま付いて来てくれ。とりあえず、プルは屋敷に戻しておくな。」
ガルドの背に乗り、麓で戦っているワイバーンを先に倒すことに決めた。
騎士団は、女性騎士を守りつつ襲撃を防御しているようだ。
しかし、8匹が襲ってきているので身動きが取れないでいる。
「姫様を何としてもお守りしろ!我らの命に代えても、姫様だけは助けるのだ!」
騎士団長らしき人間が叫んでいる。
そこに1匹のワイバーンが飛んでくるの確認し
「もはやこれまでか・・・」
騎士団長に焦りの色が浮かぶ。
「加勢に来ました。エアル、一気に殲滅してしまっていいぞ。」
「マスター、全力でいいですね。」
「うん、構わないよ。首落とすくらいで終わらせて素材が欲しいけどな。」
エアルは、広範囲にストームカッターの魔法を展開し一気に8体のワイバーンの首を落とすのであった。
「えっと、3匹分だけ貰って行きますね。残りは、好きにしてください。」
ヤマトは、手持ちのマジックバッグに3匹のワイバーンの死体を収納。
「では、まだ他の場所でワイバーンが暴れているようなのでこれで失礼いたします。」
ガルドの背にまた乗り、冒険者たちのいる場所へ向かう。
その頃、二組の冒険者のパーティーは
「おい、なんでここに魔物を連れてくる。」
「連れてくるつもりなんかなかったぜ。必死になって逃げた先がここだっただけだ。しかし、数を増やした事については悪いと思うぜ。だから、手伝わせてもらう。」
総勢11人は、8匹のワイバーンを相手することになっていた。
ワイバーンが増えてしまったが、戦力的に言えばかなり増強されたと言える。
「魔術師と弓が使える人間は、ワイバーンを撃ち落としてくれ。羽を狙えば落とせるはず。落とされた奴を前衛の俺たちが一気にトドメを刺す。回復担当は、随時回復を状況によって障壁を貼ってくれ。」
ラングーズが指示を出す。
3匹のワイバーンを倒したところで、疲労が襲ってくる。上空を警戒しつつの戦闘は、かなりの神経を消耗する。
倒すまでの間に、何度かワイバーンがブレス攻撃を仕掛けてくるので一瞬も気が抜けない。
「きっついなぁ。しかし、このままだとじり貧じゃねーか?俺たちの体力もかなり減ってきてるぞ。」
もうちょい、ワイバーン討伐が続きます。誤字脱字があれば、報告願います。




