ヤマトの休日
ヤマトのこれからしようとしている事を少しだけ。
異世界に転生してから、数日。
屋敷のみんなに
「今日は、みんな休みってことで好きに過ごしてください。俺は街を探索しながら外で食事するので俺の分は用意しなくても構いません。」
そう告げて、ヤマトは街へと繰り出した。
『せっかく、武器作成スキルとかも手に入れたしいろいろな物を作成して売って稼ぐのもいいかもしれないな。』
早く屋敷を出たので、まずは冒険者の宿アナイトで食事をすることにする。
「久しぶりです。朝食をお願いします。」
「あいよ。1ブロンズ貨になるよ。」
食事を済ませ、本格的に街の探索を開始する。
『この世界のご飯も美味しいんだけど、日本食みたい食材ってないのかな・・・。調べてみるのも一つだろうな。食料品店によって聞いてみよう。』
様々な場所を歩き回って考えこむヤマト。
『見た感じだと、俺が商売始めても競合しない商品を作ることも可能だな。娯楽商品がないし、俺にはマジックバックスキルを作ることが出来るしな。』
『マジックバックスキルを応用して、金庫みたいのを売るのもいいかもしれないな。金庫が買えない人用に貨幣預り所みたいのも作るのもいいかも。』
『とりあえず、人員と場所を確保するのも必要だな。あと、素材も集よう。』
考えれば考えるほど、商売のネタが転がってるように思えてくる。
『素材を集めつつ、開店準備資金を用意しないとな。神様がくれたお金もあるけど、それをあまり減らしたくない・・・。まずは、100ゴールド貨稼ぐことを目標にしよう。』
想像を膨らませながら、食料品店アルムに到着。
「すいませんー。ここに米とかはないですかね?」
「ん?米 それはどういうものだい?」
ヤマトは、店主のテックズにどんなものかを説明する。
「ああ、それはクーメだな。ここにはないが、王都の店になら売ってるかもしれない。産地がはるか東方の国ヤマタイで取れる作物らしいからな。」
「ありがとう。今度、王都へ行って探してみるよ。とりあえず、肉10キロと野菜を適当に10キロ下さい。」
「毎度あり。全部で、7シルバー貨と5ブロンズ貨になるぞ。」
支払いを済ませ、マジックバックに収納。
店を出ると孤児らしき子供が数人、店の中を覗いてる。
グーッってお腹の音が聞こえてきた。
「ん?お腹空いてるのか?そろそろご飯の時間じゃないのか?」
「さっき、ご飯は食べた。でも、足りない・・・ お金も稼ぐ方法もないから見るだけで我慢してる。いつかお腹いっぱい食べてやるんだって、目標にしてる。」
『同情はきっとよくないんだろうな。でも、この状況でほっておくのもなぁ。』
ヤマトは考えた末に
「君たちの家に案内してくれるかい?」
「別にいいけど、何もないよー。」
「ああ、それは構わないよ。」
孤児たちがヤマトをリーベック教会の裏にある孤児院に案内する。
「ここだよー。僕たちは、みんなここに住んでるんだ。」
「じゃ、ここの責任者を呼んできて貰えるかな?」
「うん。」
年長らしき子供が中に入って叫んだ。
「せんせー。お客様だよー。」
建物の奥から、女性が現れた。
「私は、この孤児院の院長していますシスターのカタリナ・ファインと申し上げます。何かこの子たちがご迷惑をおかけしましたか?」
「いや、迷惑はかけられてはいないよ。俺は、ヤマトと言います。孤児院の経営は大変なのでしょうか?子供たちがお腹を空かせているようなので・・・」
「はい。街からは援助をいただいていますが、厳しい状況です。」
ヤマトを思案する。
『安易に援助することは、よくない。しかし、余計な事を聞いてしまったなぁ。今回だけは、寄付って格好でやっておこう。』
「俺から、今回限りですが個人的に寄付をお渡しします。 将来的に俺が店を始めたときは、ここの子たちに手伝ってもらって給金を支払うようにしたいと思います。」
そう言うと、マジックボックスから先ほど買った肉と野菜をシスターに渡す。
「あとこれは、子供たちのために使ってください。」
と、ゴールド貨を20枚ほど子供たちに見られないようにシスターに手渡した。
「ありがとうございます。これで、しばらくはこの子達のお腹を満たすことが出来ます。」
目を潤ませながら、シスターは感謝を伝えてきた。
ヤマトは、感謝の気持ちを受け取り屋敷に帰るのだった。
『偽善には違いないが、いい事したと思っておこう。』
ブックマークが少しづつ増えてきてるのって嬉しいですね。これからも頑張っていきます。




