神の爪痕
破壊しつくされたメリケン国の視察にヤマトは出かけます。
ヤマトが神になったことはトップシークレットとして、他国の王にさえ伏せられることになっている。
メリケン国から避難してきた王族たちの住む場所を用意し、心のケアのためにビエレッタが足繁く通う事になる。
メリケン国が王を含め全員が亡くなった事が伝えられた時の悲しみは計り知れない。
王妃は呆然状態であったが、ビエレッタの叱責により立ち直り残った者たちを鼓舞するように振る舞うように努力した。
ヤマトが慰問の為にビエレッタと王妃の元に訪れた時、ヤマトを詰るような発言をする事もあった。
彼は救援が遅れた事に対し、反省する事はあっても後悔する事はしない。
彼にしてみれば、自分の身内である嫁たちや子供が守れていれば問題なかった。
冷たいと言えば冷たいのかもしれないのだが、彼は自分の守れる範囲を過剰に考える事はしていなかったのだった。
ヤマトは、ビエレッタと龍王たちを連れメリケン国へ転移して国の様子を確かめることにした。
生存者がいる可能性を捨てていなかったのだった。
探索魔法をしようしつつ生存者がいないかを確認しつつ国内を移動していくヤマトたちだが、神の力の恐ろしさを実感する事になる。
所々地形が変わったりしている場所も存在しているのだ。
国内を飛び待っていた時、近くの洞窟らしきところに反応を感知する。
彼らはその洞窟に降り立ち、声をかける。
「誰かここにいるのか?いたら、返事をしてくれ。俺はメガライト国王のヤマトと言うものだ。」
洞窟に向かって叫び、反応を待つことにした。
そうすると洞窟の中から数人の男女が武器を構えて出てくる。
「ヤマト国王だと?それを証明する事が出来るのか?俺たちを殺しに来たんじゃないか?神の手先ではないのか?」
リーダーらしき男が矢継ぎ早に質問をぶつけてくる。
「証明か・・・どうしたら、いいもんかね。生きている者の捜索に龍王とこの国の王女を連れてきてるんだが証明にならんかな?」
ヤマトは言った。
「私は、メガライト国王女ビエレッタ。あなたたちは、メガライトの国民でしょうか?」
ビエレッタが質問する。
「そうだ。俺たちは、荷物を運び別の街へ向かうとこで神の声を聴き洞窟へと隠れる事したんだ。一家で商隊を率い、生計を立てている。」
男が答える。
一緒にいる人間は冒険者で護衛なんだろうと判断する事が出来た。
「結果から言うと、メガライト国は神によって蹂躙され残っているのは王城にいた数人の女子供だけだ。彼女たちは、俺が国で保護している。お前たちもメガライト国に来い。この国が復興するにはまだしばらくの時がかかるだろう。」
ヤマトは、商隊のリーダーに言う。
「お前の言う事を信用していいのか?神の生贄にされるというような事はないのか?」
リーダーはヤマトを全面的に信用するつもりはないようだ。
「ヤマトがここまで言っているのに信用せぬものなぞ、ほっておいてよいのではないか?」
龍王のローズが言う。
「まぁ、俺が信用出来ないのであれば北のローゼライト国に向かうといいぞ。周辺の町は完全に壊滅しているからな。破壊神は、この世界を去っているので襲われる心配はないぞ。」
それだけを伝えるとヤマトはそ場所を去ろうとする。
「お待ちください。ヤマトさま。国は滅んだとは言え、彼らはメリケン国民であります。私に彼らをお任せいただけませんか?」
ビエレッタはヤマトにそう告げ、リーダーたちと会話を始める。
たまに怒ったような大きな声を上げるのだが、ビエレッタは気にせず説得を続けている。
時間をかけて説得したビエレッタの勝ちである。
商隊のリーダーはヤマトにメガライト国に連れて行ってくれるように頼むことになる。
洞窟の中から残ったメンバーと荷物を運び出し、ヤマトの前に来る。
ビエレッタから話を聞いたヤマトは、全員を商業都市ビスマスの代官屋敷の前へと転移させる。
突然、転移してきた集団に代官屋敷の衛兵が戦闘態勢を取ろうとするが国王がいる事に気づき代官の元へと連絡に行く。
やってきた代官に商人たちに家を準備し、商売ができる店を斡旋するように指示をだす。
護衛の冒険者たちには、城塞都市で冒険者登録しダンジョンで生計が立てれる事を教え、ヤマトたちは再びメリケン国の視察へと戻っていく。
メリケン国全土を回って生き残っている人間を見つける事が出来たのは、保護した商隊だけであった。
ヤマトはビエレッタや王妃と相談し、メリケン国の再建のために助力する事を約束しヤマトは破壊された街や地形を修復し続ける日を続けていく事になる。
メリケン国にも上下水道設備を作成し、メガライト国で使用している技術をふんだんに施し近代都市のような国に作り上げ、街道整備などを行っていく。
その間にメガライト国のみならず、各国にも新たにメリケン国に入植し復興を協力をしてくれるものを広く募集する事になる。
メリケン国の復興は、数年かけて順調に進んでいく事になる。
破壊された王城もやまとが新しく王都を作成し、以前より強固なものとなりその主人として王妃が住まう事となる。
補佐官などは持ち回りでしばらくの間メガライト国から派遣する事になっており、新たな大臣が決定するまでは派遣といった恰好でメリケン国を再建していく事になっている。
新体制でもメリケン国の復活までまだ少しかかる事であろう。
現在、王妃はメリケン女王としての役目を負い日々を忙しく過ごしている。
ビエレッタの息子が大きくなり、国に戻るまでの間善政を敷き復興に注力する事になる。
ヤマトの子供たちは、教育機関に入れられいろいろな教育を施されたくましく育っていっている。
彼がこの世界を去るまでにどれだけ成長してくれるか楽しみにな事である。
ヤマトがこの世界を去るまでに出来る事を徐々にやって行きます。メリケン国の復興もその一環です。
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