黒龍王の来襲
黒の龍王をヤマトが迎え討ちます。
黒の龍王クロノワールは自らに流れ込んでくる力に飲み込まれまいと必死に抵抗している。
その力を使い世界を混乱に陥れろと悪魔の囁く声まで聞こえてくる。
彼は自分の力が金の龍王の域まで高められつつある事を感じていた。
俺がすべての龍を統べる者になる。
龍は龍同士で子を成すべきであろう・・・
様々な誘惑が彼を襲ってくる。
溢れてくる力と絶えず続く誘惑にとうとう彼は力に溺れ誘惑に負けてしまう。
まずは、メガライト王国の龍王たちを手に入れてやる。
その後、金の龍王に戦いを挑み俺がすべての龍王を従え龍の王国を造るのだ。
彼は、自分の居城を飛び出しメガラニカ王国へと飛び立つ。
彼を待ち構えている者がいた。
ヤマトである。
彼は、ヤマトに向け腐食のブレスを吐きだす。
ヤマトは風の精霊女王の力を使いブレスを受け流すが、ブレスが当たった大地や樹木は一瞬にして腐敗してしまう。
「クロノワール、どうした?何がしたいんだ?」
ヤマトは、黒の龍王に問いかける。
「以前は手加減した為に後れを取ったが、今の力を増した我の前ならお前など敵ではないわ。」
クロノワールがヤマトに対し、排除するというのだ。
まずは無力化しない事には話にならないだろうとヤマトは判断し、黒の龍王と全力でやり合う事を決めた。
黒の龍王は渾身の一撃をヤマトに叩き込んで来る。
ヤマトは、刀剣で受け止めるが依然とは比べ物にならないほどの威力であった。
龍王はその状態で尾の攻撃を放ち、ヤマトはその攻撃をもろにくらい吹き飛ばされる。
ダメージは然程受けてはいないのだが、今までのクロノワールとは違う事だけは感じることが出来た。
黒の龍王の攻撃を受け止める事を止め、受け流しつつカウンター気味で攻撃をヤマトは加えていき少しづつ体力を奪っていく。
すでに数時間が過ぎようとしているが、まだ黒の龍王には余力が残っていそうである。
防御中心の戦いを攻撃中心へとシフトしていくヤマト。
激しい連撃が黒の龍王を襲い、龍王はすべての攻撃を受け流す事が出来ず深手を負っていく。
ヤマトは、手加減なしの攻撃を次々と与え続ける。
黒の龍王が隙を付こうと反撃を試みるが、ヤマトはその攻撃を初動で防ぐ一撃を叩き込む。
さらに数時間が立った頃、黒の龍王は身動きが取れなくなった。
激しく消耗した後、ヤマトによる強力な拘束魔法で束縛されたのである。
「これで決着でいいかな?クロノワール」
ヤマトは尋ねる。
「我はまだ戦える。動けなくしただけで勝ったと思うな。人間が龍と子を成すなど許されぬ。」
そう叫ぶとクロノワールは腐食のブレスを吐き出す。
風の精霊女王エアルによってその攻撃は防がれ、ヤマトへ届くことはない。
黒の龍王は、激しく精神を犯され以前の高貴さが失われていた。
ヤマトはそれを哀れに感じ、黒の龍王にとどめを刺す。
長い時を生きて来た六龍王の一角が崩れた瞬間である。
ヤマトは龍王の命を奪った事に責任は感じてはいるが、後悔はしていないのだった。
彼は、王都へ戻り妻の龍王たちに黒の龍王の命を奪った事を報告し、金の龍王へとの連絡を望むのだった。
高貴なままの黒の龍王の姿を心にとどめ、ヤマトはクロノワールを思いながら自室で酒を煽るのだった。
無力化して、それで正気に戻る事を期待したヤマトでしたが裏切られてしまいました。彼がこれ以上生き恥を晒さないように(ヤマト視点で)とどめを刺す事にしました。誤字脱字等があれば、報告お願いします。
今日は、やはり予約投稿に間に合わないペースでの投稿になりました・・・




