お土産
王城へと戻って来たヤマト。お仕事がいっぱいです。
3日後の朝、ヤマトとジュビアは王城へと帰還する。
「ただいま。みんな迷惑かけたな。今、戻ったぞ。」
ヤマトは、ジュビアを連れ食事席で挨拶する。
「全くですわ。二人で何処にいってらっしゃったのかしら?」
ルナが少しだけ怒った口調で言ってきた。
「ジュビアと里帰りしてきた。彼女が少し元気なかったので、二人きりで旅行して来たぞ。」
別世界を簡単に旅行と言い切ってしまうヤマトである。
「ヤマトさまの故郷に?私も行きたかったですわ。私もまた連れて行ってくださいまし。もちろん、二人きりでですわ。」
ルナが自分も連れて行けと言わんばかりの勢いの発言だった。
「ヤマトさまの故郷でございますか?私はまだ行った事がありませんね。私も連れて行って頂けますか?」
控えめにビエレッタがヤマトに懇願する。
「私も連れて行って頂けますよね?他の方々からお話を聞いていて、私も一度は行ってみたいと思っております。」
エリーゼもビエレッタに追従してくる。
「今度、またみんなで俺の故郷へ行くとしようか。休暇は今度いつかな。しかし、妊娠してる者たちは留守番で頼む。どんな影響があるかわからなくて、怖いからな。」
ヤマトは全員に自分の考えを伝える。
「とりあえずお土産を買ってきたけど、それは今日の夜に出すとしよう。先にこれだけは出しておかないとな。」
ヤマトはベビー服などのベビー用品を大量に出して、別のマジックバッグへと収納してベビー用品と書いた紙を付けて備え付けの場所を作った。
嫁たちは、戻って来たジュビアに暗い翳が無くなった事を喜び、後で話を聞かせてねと耳打ちして各自の仕事を始めるために分かれていく。
「さて、王城をヤマトが留守にしたので業務が滞ってるでしょうから、また頑張って下さいね。」
ジュビアは、ヤマトにウインクして自分の収まる領地へと向かっていくのだった。
グレッグ達の残した爪痕は大きく、一家の大黒柱である夫を亡くした家もあれば妻や子供を亡くした家もあり街は悲しみに包まれている。
彼女は、前夫の起こした戦争の後始末を全力をもって処理していく。
働き手を失った家に補助を出したり、家族を亡くした家に見舞金を支払う。
中には街で重要な地位にいた者もいたようで、その代わりの人間を選考するのに議論が交わされ新たなる者がその地位をついでいくが軌道に乗るまではまだしばらくかかる事であろう。
破壊された建物も瓦礫の撤去作業や新築工事を急ピッチで進める為の人材を募集し、通常の作業料金の3割増しで支払いする旨を周知する。
手が空き時間を作れる者が応募してくれて、順調な感じで進める事が出来そうである。
補佐官と代官に命じ、住民台帳の更新を開始するが新たな入植者も紛れ込んだようで業務量がすごい事になっていた。
整備されていた交易路も所々破壊されているようであり、その修復をヤマトにお願いするために王城へと連絡を取ったりと忙しい日々が続く。
ヤマトはグレッグがいた街に使いを出し、領主との会談の日程を決めたりと忙しい毎日を過ごす事になる。
今回の戦乱の顛末をローゼライト国王に報告に行ったのは、ルナである。
ローゼライト国王は、その背景に冥界神がいるだろうとの予想にまた頭を悩ませることになる。
自国の貴族にはヤマトに対しよくない感情を持った者がまだおり、利用されるのではないかと・・・
グレッグが洗脳し蹂躙した街の復興の支援をメガライト王国が手伝うとの連絡も受けている。
ルナにヤマト王に感謝を伝えるようお願いして、謁見を終える。
シュタイム国王にしても、ヤマトに嫉妬を感じることはあるし恐れも抱いている。
冥界王が自分を尖兵として使わない保証は全くない。
自分が利用された時の被害を考えると、想像するだけでも怖い結果待っているだろう。
もし、周辺の国すべてがメガライト国を攻めた場合はどうなるだろう・・・
ある程度の戦果を得ることは出来るが、勝てる未来が想像出来ない。
神よ願わくは怒りを鎮め、そのような事態を引き起こさないでくれと祈る事しか出来なかった。
嫁たちが全員戻り、夕食を食べ終わった後にお土産に買ったケーキを並べる。
「食べ過ぎないように注意してくれよ。残った分は冷蔵庫に入れるかマジックバッグに入れておいて、明日以降の業務の合間に食べるのもいいだろう。」
ヤマトはそう伝える。
「ヤマト、お酒も少し出して貰える?」
前より距離が近づいたジュビアがヤマトにお願いする。
ヤマトは数本のお酒を出し、嫁たちの邪魔をしないように自室へと戻るのだった。
お土産を肴に嫁たちはどんな話をするのでしょうね?束の間のゆったりした時間を過ごせるといいですね。近いうちにビエレッタとエリーゼにもヤマトの事が詳しく教えられる事でしょう。誤字脱字等があれば、報告お願いします。




