闇への誘惑
ヨハンセンが三馬鹿貴族を唆します。
冥界より様子を伺っていたヨハンセンは、コジロウの失敗に歯噛みする事となる。
ヤマトの国の様子は、彼より情報を得てかなり精通する事とはなっているのだが、決定的な一打が打てずにいる。
ヤマトの事を恨んでいそうな人間の居場所も掴んでおり、コジロウはその情報をヨハンセンにも伝えてあった。
冥界では、ゴルゴンをはじめ闇の魔物たちを集め地上へと攻め込む軍団を形成していく途中である。
ヤマトを恨んでいる人間にヨハンセンは自らの神託を与えることにし、その相手はヤマトにより地位を剥奪されたグレッグ、ジュリウス、エンドルフである。
彼らに下した神託は
神敵ヤマトを討て。そのためにお主たちに儂の加護を与え、神器も与えるというものだった。
彼らには、ヨハンセンの加護が与えられ闇の魔剣、闇の鎧、闇の盾1式が下賜されたのだった。
ヨハンセンの加護は、与えられた人間の能力を上げすべてのステータスを10倍化するもののようだ。
彼らは移住した街で神の神託を受けた事を宣伝し、神敵を打ち亡ぼすため力を貸すように周りの人間たちにいう。
しかし、没落した彼らはなかなか信用されない。
そこで、神より下賜された装備を1式装備し人前にたち神より遣わされた力を発揮する事となる。
与えられた剣を掲げると住民たちは洗脳状態になり神の兵として付き従う効果を持ち、鎧は飛び道具の攻撃をすべて防ぎ、盾はそれを向け念じるとその方向にいる人間は石化するといった効果を持っていたのだった。
グレッグたちは、心の奥に残っていた嫉妬や恨みといった感情がヨハンセンにより増幅され狂気へと向かわされローゼライト国の人間を徐々に洗脳し城塞都市へと迫る大きな軍勢となっていく。
憂慮したローゼライト国王が彼らの行軍するルートにある国民に王都に逃げ込むように避難勧告をだし、王都より討伐軍が派遣される事となる。
グレッグたちが率いている軍が女子供も含め20万近い軍勢になりつつあり、王都の精鋭軍は10万程度である。
質より量といったグレッグ軍は、精鋭軍には勝てないだろうと思われる。
そして、二つの勢力がぶつかる事となるのだが、グレッグ、ジュリウス、エンドルフの3人が軍団の前線にたち王国軍に立ち向かってくるのだった。
王国軍がグレッグ達に接敵すると攻撃を止め、味方であるはずの王国軍へと襲い掛かりその者たちを倒し接敵するとまた人が変わったように襲い掛かってくる。
王国軍は、グレッグ達と距離を取り遠距離攻撃を仕掛けることとするのだがグレッグたちに攻撃は届くことがなく、周りの住民兵ばかりが死んでいく。
王国軍の将軍の判断により、王国軍は敗走し王都へ戻る事となるのであった。
狂気に包まれたグレッグ達は住民兵を率い、城塞都市まであと数日という所まで迫りつつあり、軍を上げた情報はジュビアによりヤマトへと連絡があり事の異常さにジュビアをはじめ代官副官などは首都へと避難させていた。
元は自国民という事で、対処に苦慮するヤマトがいた。
現在わかっているのは
冥界の神ヨハンセンが元三馬鹿貴族に加護や武具を与え住民を洗脳して城塞都市に迫ってきているという事実。
グレッグたちと対峙すると洗脳され、寝返って攻撃を仕掛けてくるという事。
住民たちは、死をも恐れず攻撃してくる事。
といった事が情報として入手する事が出来たのだった。
そこで、ヤマトはレグランド神に交神をする。
『神さま、ヨハンセン神が俺を攻めてきているようだがその事実は掴んでいるのか?』
ヤマトはレグランドに話しかける。
『うむ。ヨハンセンが裏で糸を引いて今回の事態を招いているだろう事は、わかっておる。それを対処しようとしているのじゃが、オーレン、リーベックが介入するなと儂を止めよる。』
『やってることは、数百年前にメルカーナが起こした事より質が悪いのに天上神として何も対処しないのか?』
『ぬう・・・確かにそうなんじゃが、お主がヨハンセンを封印した事が切っ掛けじゃからとオーレン、リーベックが反対し儂を抑えつけておるのじゃよ』
『それじゃ、大地の神ウェイシャン様にお願いがございます。我が城塞都市から2キロ離れた先の大地を人が渡れないように地割れを作ってください。それから、俺が全部対処します。』
『ウェイシャンよ。聞こえたな。ヤマトの言う通りしてやってくれ。』
『はい、お父様』
ヤマトの望む通りの地割れが発生し、行軍は不可の状態になる。
『それと、天と海の神に話があるのでそちらに俺を呼んでいただけますか?』
『うむ。よかろう』
レグランドの力によって、再び天界へとヤマトは召喚されるのであった。
三馬鹿貴族たち無双な状態で正面からやり合うのは危険と感じたヤマトが神にお願いし、大きな地割れを起こし進軍出来ないようにして、時間を稼ぎます。誤字脱字等があれば、報告お願いします。




