マリアに忍び寄る魔の手
ジェイムスが動き出します。
マリアは城塞都市の代表として、今日も忙しく公務をこなしていく。
様々な陳情や小さなトラブルが最近頻繁に起き始めているようで、その原因調査を指示し早急な原因究明及び対処を求めることにする。
複数の人間に調査を行わせているのだが、なかなか収束が難しいようであり何か裏ですべての事件が繋がっているような報告も上がっても来ている。
ジェイムスが煽動している集団の隠れ家を発見したと報告を上げてくる。
他の副官はまだそこまでの情報を得ていないようであった。
ジェイムスにマリアは詳細の情報を確認し精査してみると、彼の齎した情報が正確であろうという事がわかった。
彼女は守備隊に連絡を入れ、出来るだけ速やかにそして気づかれないように隠れ家を包囲するように指示を出し陣頭指揮に立つ事に。
マリアの周りには近衛を数人護衛としてつけておく。
いよいよ突入の段階となり、マリアは隠れ家の中の人間を一網打尽にするため作戦決行の合図をだす。
激しい抵抗にあってはいるが精鋭の城塞都市騎士団であるので、徐々に無力化していくことに成功している。
マリアはその煽動していると言われている集団の人間の眼を見て、誰かに操られていることに気づく。
それに気づいたとき、マリアは後手に回っていたのだった。
護衛の騎士がジェイムスたち数人に襲撃を加えられ、マリアの下へと迫ろうとしているのだ。
「マリア公、我が主の復讐のため犠牲になって貰うぞ!」
そう叫びながら、ジェイムスがマリアに襲い掛かろうとしたその時その攻撃を防ぐものがいたのだった。
「何故、マリアを付け狙う?貴様の正体を見せろ!ジェイムスという人間は存在しないことはわかっている。」
兵士の一人がジェイムスに向かって叫ぶ。
「俺の正体だと?この国には俺にも恨みがあるから、我が主の計画に乗ったまでよ。」
ジェイムスは、変装を解き真の姿を見せる事になる。
「なに・・・ コジロウだと?」
兵士がそう呟いた。
「ほう、俺の正体を知る者がいるか。ただの兵士ではないな?貴様」
コジロウが尋ねる。
「俺の嫁さんを殺そうなんて、百年ははええよ。お前は、死んだはずじゃないのか?」
兵士の恰好をした男がそう答える。
「そうか、お前はヤマトか。我が主の力を借り俺は復活した!前の俺と同じと思うなよ!」
コジロウは、全力で攻撃を仕掛けてくる。
兵士は、その攻撃がマリアの方に行かないように細心の注意をしながら位置取りをする。
攻撃を防御しつつ、反撃をするがコジロウもその攻撃を回避する。
「確かに以前より強くなっているようだな。だがしかし!」
兵士は、盾を捨て両手に刀を装備しなおし激しい攻撃を仕掛けていく。
コジロウは、攻撃の激しさに防戦一方となり細かい傷を作っていくが致命傷にはなっていない。
『このまま、コジロウを倒してもまた復活されるのも面倒だな。封印してしまうのがいいかもしれんな。』
ヤマトは、頭の中で考え剣戟で動きが止まった所に封印魔法を使用する。
神でさえ封印してしまう魔法の前に一瞬のうちにコジロウは亜空間牢獄へと入れられることになる。
「マリア大丈夫だったか?」
ヤマトは、兵士の恰好を脱ぎ捨ていつものスタイルに戻って聞く。
「ええ。大丈夫ですわ。まさか、あなたが傍にいてくれたなんて気づきもしなかったわ。あなたがいなければ、私は一体今どうなっていた事か・・・」
マリアは顔が若干青ざめながらも、安堵の表情を見せ返事する。
「精霊たちに情報収集させてたからね。襲うタイミングとしてはこれ以上ないシチュエーションだったので、変装して護衛に紛れておいたさ。」
ニコッとしながら、ヤマトがマリアに返事を返す。
無事コジロウの企みを阻止する事が出来たが、王都にも彼に賛同した兵士がいるのも掴んでいるのでその兵士たちの処分も考えなければいけないの頭を悩ますのだった。
兵士に変装して、マリアを護衛していたヤマトです。身重の嫁さんを放置しないですよね~。誤字脱字等があれば、報告お願いします。




