冥界の神の斥候
斥候として以前に死んだコジロウがやってきます。
ヨハンセンは、メガラニカ王国を混乱に陥れるための斥候としてコジロウを選んだ。
彼は、ヤマトに倒され強い恨みを持っている人間の一人でありヨハンセンは自分の力の一部をコジロウへと渡す。
「ヨハンセン様、ありがとうございます。あなた様の恨みと俺の恨みを奴に教えてやりましょう。彼の大事にするものを一つ残らず奪ってやります。」
コジロウはそう言い、王国へと向かって行った。
変装の術を使い、まずは情報集めをする。
旧アークトクルス公国であるため、それとの違いを擦り合わせ最適化した情報にアップデートしていく。
情報収集の途中で、元部下たちに声をかけ戦力の切り取り工作もする。
水面下での工作はコジロウの得意とするものであり、順調に計画は進んでいく。
ヤマトを苦しめる一番の策は、嫁共の命を奪う事であろう。
しかし、並みの者では彼女たちにでさえ歯が立たない。
コジロウは、考える。どうすれば、彼女たちとヤマトを分断しうまくいくのかを・・・
彼にとって幸運だったのは、彼女たちは領主として領土を運営している時間がある事であった。
護衛やヤマトとたちの傍にいる人間はすぐには無理だろうが、離れて領地を任されているマリアたちであれば隙があるだろう。
まずは、そこの守備隊などに入り込み信を得て、近づく機会を得られるように工作を始める事にする。
コジロウは城塞都市ワッカに向かい、ジェイムスと名乗り仕官をする事にする。
ジェイムスは有能であり、周りからの信を得るのに然程時間がかからなかった。
マリアは妊娠しているという事で、最近はあまり外に出る機会が減っているようであり、館内部に入り込むだけの実績がジェイムスにが必要であった。
城塞都市での雑事を黙々と熟し、その働きがマリアの耳にも届くようになってくる。
何今頃になってこんな有能な人物が出て来たかと勘繰る部分もない訳ではないが、彼の有能さのおかげでマリアの負担が減ってきている事も事実なのである。
そこで、マリアはヤマトに相談する事にする。
「ジェイムスという有能な者が、城塞都市に仕官して来ています。彼の経歴を知らべても、怪しいところが全くないの。それが逆に心配であなたに見て欲しい。」
マリアからヤマトに対し、連絡が入る。
「わかったよ。精霊たちにしばらく調査をさせるようにするから、安心してくれ。何かわかれば、報告するよ。」
それだけをマリアに伝えヤマトは話を終える事にする。
マリアはジェイムスを副官の一人に加え、日々の業務を熟していく事にする。
ただし、彼と二人きりにならないようには気をつけてはいる。
そして、彼女のお腹がだいぶ大きくなり身動きがとりずらくなった頃に事件が起きることになる。
コジロウはなかなか足を掴ませないようです。精霊たちの監視に彼は気づくでしょうか?誤字脱字等があれば、報告お願いします。




