領地視察
ヤマトたちは、代官を任せた街の視察に向かう。
アークトゥルス公国との戦争が終わったその後
ヤマトは補佐官2人を連れ、各代官の元を訪れる事を決めた。
護衛にはアイシャ、レミーア、シュリ、サフィ、アクリス、クルスを連れ、まずベリルを訪れる。
代官をレーカに据えた街であり、当初邪魔になりそうな輩は排除してあった。
彼女は街をいくつかの部門に分け、その代表を街の運営のためのブレーンとして定期的な会合を開き方向性を決めているという事らしい。
彼女が治める街は、以前あったスラムというものをなくすため領民の就職の斡旋をする部署を作り、親のいない子供たちを集め教育舎という寮を建て職業学校に通わせる事とした。
職業学校は一定年齢までの希望する子供たちを集め、読み書きや様々な職業の人間を講師として招き好きな職業を選べる選択枝を作る事を目的とし設立された。
やはり子供たちの人気を集めたのは冒険者であり、命の危険と隣り合わせではあるが実力が上がると実入りが大きいというのは魅力らしい。
また、街の経営を補佐する補佐官や政務官といった職業を希望するもの、商売のノウハウを勉強し商会を作ろう考えるものなど子供たちの夢は膨らんだようだった。
不正支出や賄賂など厳しくチェックし、健全な街の運営を心掛けるようにしているようである。
定期的な報告も上がってきているが、徐々に税収もあがりいろいろな事業にも手が届きそうになっている。
代官のレーカは当初と違い、だいぶ仕事に慣れ自信も付いて来ているようで補佐官2人をうまく使っている。
もともと有能な補佐官たちなので、レーカの希望と擦り合わせ修正しつつもうまくやっているようだった。
次に訪れたのは、代官がブレイブのビスマスである。
彼は、元々の商会主を大事にしそれに加え新規参入者の制限を加えず商業の発展を目指している。
商業都市にするために奮闘中らしい。
スラムの子供たちに商会に丁稚奉公させ、経験をつませ行商人や新商会設立の支援もしていく予定である。
子供たちの中でも有能な才能を持っているものは、役人として登用する考えもある。
住む家とかがない家族に対しても住宅斡旋も行い、働ける下地の作成もしている。
身寄りのない子供たちは、里親を募集して養子縁組等の仲介もしている。
完全にうまくいっている訳ではないが子供のいない家庭には、喜ばれている。
里親とうまくいかなかった子供のフォローを教会のシスターに任せ、心のケアも頑張っているようだ。
徐々に商業都市としても有名になりつつあり、支店を建てたりするもの現れているようで街の運営としてはまずまずのようだった。
代官と補佐官の関係も良好のようで、補佐官が代官の許容量を越えそうな部分を各自フォローする関係となっているようだった。
最後に訪れたのはヘマタイトで、代官がレーリウスが務めている。
任官直後には、彼の家族が押しかけ甘い汁を吸おうとしていたことは聞いていた。
妹のマリンだけがヘマタイトに残り、孤児院を経営する事になったようだ。
彼は、他の街と違い農業や畜産業も主幹産業としていくことを決定した。
騎士団の人間であっても、平常時は農業に従事させ基礎体力の向上を図る。
彼の街の周りは農地で囲まれ、外側には交代制で騎士を派遣し夜盗や魔物の侵入を警戒していた。
農地に関しては開墾した者に所有権を与え、その分税を多めに支払って貰う事にした。
開墾された農場主の所には、孤児院の子供たちや新たに入植目的で来た者を雇い入れ小作人といった感じで給金を支払う。
そこで開墾のノウハウや農場経営を覚え、自立していく者を育てるような支援も政策として周知した。
畜産業に関しては、鶏や牛や豚といった家畜を育てる者がメインで卵や牛乳そして肉といった物が商品として出荷されている。
畜産業は生き物相手であり、年間を通して休みが取りにくい仕事のため作業員の派遣のための組合みたいのも出来る事となる。
ヘマタイトは、農地拡大や牧場の数が増え広範囲に開かれていくことなる。
食料自給基地として、領地の生産量の約60%を担うまでに発展する事となっていく。
ヤマトたちが選んだ代官たちは、お互いが切磋琢磨し街を発展させていっているようだ。
領地の視察を終えヤマトたちはほっと胸を撫でおろし、さらなる発展を望むのだった。
各代官が違った路線で街を発展させていく。これは、代官同士が話し合ってどのようにするかを決めた事であった。3人の代官は、連携を取りヤマトを支えていくことを誓うのだった。誤字脱字等があれば、報告お願いします。 今日は、診察があり思ったより時間がかかり14時の更新が間に合わないかと思っちゃいましたw間に合ってよかった・・・




