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テイマー転生  作者: 結城凛
第3章 転生者たち
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鉱山の奥深く

鉱山に送られていた三馬鹿さんたちのお話です。

ヤマトにより強制労働させられている三人の元貴族がいる。


逃げようにしても、鉱山の最深部であり貴族たちの実力では部屋を出た瞬間に命がなくなるかもしれない。



グレッグだけは、月に1度この場所を離れ子供に会う事が許されている。


他の二人はそれを羨ましくも思いつつもそれを口に出せないでいる。



この三人の貴族の名は、元侯爵の名はグレッグ・フォン・ゴーイン、元伯爵がジュリウス・フォン・キットカス、そして元子爵がエンドルフ・フォン・マズクズである。



グレッグは、二人の思いをなんとなく感じていた。



『アマツ公爵にお願いして、ジュリウスとエンドルフにも家族と会う機会を作ってやりたい。』



その思いを抱きつつ、ジュビアと息子に会う。



「ジュビアよ。お前から公爵に執成して、ジュリウスとエンドルフも家族と会えるようにして貰えぬか?」


「わかりました。私の方からあの方にお伺いを立てることに致します。でも、元はと言えばあなたがあの方の所有物に要らぬ手出しをしようとした事に端を発しており、お二方は巻き沿いを食ったといはないですからね。それは、お忘れなきよう。」



ジュビアは公爵にグレッグの願いを伝える事をするのを約束し、同時に夫に釘を刺す事を忘れてはいなかった。


グレッグが鉱山に戻り、その後ジュビアは夫に頼まれた話をする。



「ふむ。そろそろ3人を解放してもいい頃だと思っていた。近日中に3人を城塞都市に連れてくるが、他の二人の家族には連絡が取れるのかな?」


「ええ。彼らの家族の行方は私が把握しております。すぐにでも、城塞都市に連れてくるように致しますわ。」


「頼むぞ。ジュビア」



会話が終了し、ジュビアは元伯爵と元子爵の家族を城塞都市に呼ぶ手はずを整えた。


城塞都市に二人の元貴族の家族を呼び、ジュビアは先に会う事とした。



その際、その家族たちに厳しく責められることとなった。


彼女らは、身を寄せた親戚筋で厄介者扱いされつつ肩身の狭い思いをしていたのだった。



それに対し、ジュビアは爵位まで得て今新進気鋭の貴族として有名な公爵家に仕える事になっている。


妬んで当然だったのだろう。



しかし、ジュビアにしても元ゴーイン侯爵の妻として周りから腫物扱いとされていた時期があった。


アマツ公爵がそれを見かけ、激しく叱責。


そういう部分においてはかなり恵まれているのであろうが、その待遇に甘んずることなく日々の職務を熟し公爵や王女からの信頼を得る努力は怠らなかったのである。



数日後、家族たちは領主の館の応接室へ呼ばれる事となった。


ヤマトは事前にシュタイム王に許可を得て、鉱山での労役を終了させる旨を伝えている。



三人の元貴族を館に連れてきて、まずは今までの汚れを落とすために風呂を勧める。


着替えも上等なものを用意し、それに着替えるように指示。


準備が出来た所で、彼らを家族の待つ応接室へと連れて行った。



数か月ぶりで会う家族たちは、涙ながらに再会を喜んでいた。




「グレッグ、ジュリウス、エンドルフは、このまま放免とする。国王よりの許可も貰っている。今後、どうするか相談してくれ。」



そう言うとヤマトは、部屋を出て行った。



各家族は分かれて、話し合う事に。



ジュリウス家、エンドルフ家は元の街に戻り、今までの罪滅ぼしの為に働きたい。と言う事で話は纏まったようだった。


一方、グレッグ家だけが話し合いが難航している。



「儂たち一家はベリルに戻り、再出発しようではないか。領主の任を解任されたとしても、まだ伝手は残っているはずだしな。」



グレッグがそういう。



「いえ。あなたが頼りにしている者たちはすべて解任になっております。不正に関与した者は、すべて現代官のレーカ様によって処分されています。」



ジュビアが答える。



「公爵さまはマリア様と私を頼りになさっており、私はこの都市から離れる訳に行かないのです。それを私も望んでいます。」


「儂にここで働ける場所があると思うか?家族離れ離れは、もうごめんだぞ。」


「あなたは夫しては素晴らしいと思いますが、政治家としては落第だと私は思っております。」


「僕は、パパと一緒に暮らしたい。」



息子がそういうと、ジュビアは少しだけ表情を曇らせる。



「あなたに私の下で働く覚悟はございますか?」


「何?お前の下で儂に働けというのか?」



グレッグは、不機嫌にそう言い放つ。



「私にも部下を雇う裁量権が与えられています。私の部下としてであれば、公爵もあなたを雇う事を反対はしないと思います。」


「ママは、最近仕事ばかりで僕の事を構ってくれる時間が減ってる。パパならそんな事しないよね?」


「儂がお前の下で働くなど出来ようはずがない。儂が別の街で仕官すればいいだろう。」



一向に話し合いに決着がつきそうにもない。



「息子の事を考えれば、儂に付いて来て子供の面倒を見ればよかろう。少しの間であれば、お前の蓄えもあるだろうしな。」



土壇場で夫の本音を知ってしまったジュビアは、悲しそうな表情をする。



『夫は、結局自分の見栄が大事な人なのね・・・ 息子も私が働いている事には反対なのか・・・ 悲しいわね。』



ジュビアは心の中でそう思い、



「わかりました。今まで蓄えたお金があなたに渡しましょう。それを持って息子を連れ別の街で仕官出来、暮らせると確信が出来たのならばまたご連絡をお待ちしております。」



そう言ったのだった。



「なに?お前は、儂と共に来ぬのか?なんて、薄情な女だ。よかろう、息子を連れここを出ていく。お前とは、離縁する事とする。」



グレッグは息子を連れ出ていき、ジュビアと別れる事を決断したようだった。



話し合いが終わった頃にヤマトが入室してきた。



「話し合いは終わったか?結論を聞かせてくれ。」



ヤマトは話し合った内容を確認し、



「ジュリウス家、エンドルフ家には俺の方から代官に連絡し、職を与えるように申し渡す。準備金として、2プラチナ貨を渡す。グレッグ家については、ジュビアは金を出さなくてもよい。俺がグレッグに10プラチナ貨を出す。それで、話は終わりだ。今後、ジュビアには近づくなよ。」



ヤマトはそう通達する。


懐より提示した金を各家に渡し退出を命じ彼らは出て行った。


部屋にはジュビアとヤマトだけが残り、



「ジュビア、よかったのか?俺としては、あなたが残ってくれた事が純粋に嬉しく思うが。」


「はい。構いません。今日、グレッグと話し気持ちの整理がつきました。息子と離れ離れになるのは、確かに寂しいですが私が選択した事です。」


「そうか、ジュビア。これからもずっと俺といてくれるか?」


「ええ?それはどういう意味でございますか?」


「えっとだなぁ・・・ そのままの意味で捕えて貰っても構わないが、他のみんなと一緒に俺を内から外から支えて欲しいって意味なんだが。」



ヤマトは、照れくさそうに言った。



「私みたいなおばさんが公爵さまのお傍において頂けるの?」



ジュビアは頬を赤らめつつ言い、ヤマトは返事の代わりにジュビアを抱きしめ口づけた。



ジュビアが嫁候補して参加することになり、さらに城塞都市は盤石なものとなっていくのだった。

ジュビアを手に入れたヤマト。彼のハーレムが着々と形成されていきます。誤字脱字があれば、報告お願いします。

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