勇者将軍ロト
勇者ロトのお話です。
僕は、異世界で冒険者をやりながら暮らしていた。
普段はパーティーを組んでダンジョンを攻略するのだが、今日に限ってはソロでレベル上げ目的でダンジョンに潜る事になる。
低層の魔物を倒しながら、素材や討伐証明を採取しながらセーフマージンを取りながら慎重に階層を進んでいく。
低層ボスを倒した所で、僕は光に包まれた。
光が消え周りを見渡すと、清楚で美しい女性が目の前にいた。
「我が名は、ルナ・エレガント。アークトゥルス公国を治めている者じゃ。そなたを召喚したのは、我じゃ。この国の為、ご助力いただけないか?勇者どの。」
目の前の女性が告げる。
「え?僕が勇者ですか?僕は、普通の冒険者でダンジョンを攻略してたはずなのに・・・アークトゥルス公国とは何処なのでしょうか?」
僕は混乱し、ルナに問いかける。
「まずは、お名前を聞かせ願えるか?我の事は、ルナと呼んで欲しい。」
「すいません。ルナさん 僕の名前は、ロトです。マスタッシュの街の冒険者です。」
「では、ロト殿。お主は、我に異世界召喚をされたのだ。この世界は、お主がいた世界とは違う場所なのだよ。」
ルナは、返答する。
「まだ理解が追いついていませんが、ここは異世界で僕はそこに召喚されたという事ですね。しかし、勇者というのは理解が出来ていません。」
「では、こちらに国の秘宝である詳細鑑定の宝珠がある。触れて貰えるか?」
「わかりました。」
ロトが宝珠に触るとステータスが虚空に表示される。
名前:ロト(勇者)
Lv:Lv500(上限500)
STR 18421
HP 187325
MP 164512
INT 2498
WIS 1941
LUK 2000
AGI 511
SPD 1424
スキル 聖剣術、聖魔法、勇者魔法、転移、会心の一撃
年齢 19
性別 男性
特記事項 異世界よりルナ・エレガントが召喚した勇者。
その情報をロトは確認し、
「なんだこれ・・・ 僕はもっと弱かったはずなのに。しかも、勇者ってなってるぞ。」
「ロト殿、ご理解いただけたかな?我がそなたを勇者と呼んだ訳が。どうか、この国のためにその力を振って欲しいのじゃ。」
再度、ルナは助力を請う。
「僕は、もう元の世界に戻る事は出来ないのでしょうか?」
「すぐには、無理じゃ。しかし、そなたを元の世界に戻す方法はあるのじゃ。それまで、我にこの国に助力をお願いいたす。」
「わかりました。この世界の事もいろいろ教えてくださいね。ルナさん」
僕は承諾した。
それから、他に召喚された3人と共にこの国の師団を任せることになったのだった。
この国の窮乏状態を救うには、他国の肥沃な領土が必要で軍備拡充することになり僕たちは師団の練兵を続ける。
ある日、志願兵の中にヴァイス傭兵団という一団がやってきた。
僕の師団のサルバド分隊長が力量を確かめるべくヴァイスと模擬試合を始めた。
予想外に彼は強かった。
分隊長クラスでは、まったく歯が立たない。
僕はそこで交代し、彼と対峙する。
彼が全く本気を出していなく、限界値が見えなかったからだ。
僕と相対した彼は、僕の力を推し量るべく動向を伺っている。
彼は、突如全力で双剣攻撃を仕掛けてきた。
盾で攻撃を防ぎつつ、隙に向かって剣を振う。
彼が双剣で僕の攻撃を止めた刹那、盾による攻撃を仕掛ける。
これで、決まるはずだった。
彼は、加速し僕の攻撃を間一髪で回避する。
しかし、結局最後は僕が勝った。
僕を追い詰めるまでは行かなかったが、力量は僕の現副官さえ超えている。
その後、彼の傭兵団の処遇で他の2人の師団長と揉めることになる。
結局、彼は僕の師団、彼の副官は魔術が得意で有ったのでデスバーンのところ、残りの人間をノブナガ引き取る事で話が着くことになる。
副官としても彼は優秀で、僕の仕事が減る事になった。
しかし、事件は起きた。
コジロウが何者かに襲撃を受け、怪我したのだ。
コジロウは僕が犯人だというが、僕に覚えはない。
コジロウがヴァイスとその副官に暗殺指示を出したと邪推して襲ってきただろうと言うのだ。
暗殺!?
僕の流儀に反する行為であり、コジロウへの不信感が胸にチクリと刺さったのだった。
勇者という職業だけに卑怯な真似は許すことが出来ない。コジロウに対する不信感が彼の脳裏に宿る。誤字脱字等があれば、報告お願いします。




