7話 うなれ、センエースエンジン!!
7話 うなれ、センエースエンジン!!
(トウシ……何とかしてくれ。これ、俺じゃあ無理だ)
(自覚せぇ、センエース。あの強大な敵は、おどれしか勝てん。おどれが何を言おうと、田中トウシよりセンエースの方が上なんや。あいつに勝つんは、センエースにしかできん不可能!!)
(俺に押し付けんな! ここまで散々やってきてやっただろ! 最後ぐらい、お前がフィニッシュを決めてくれ! 俺は寝る! 8時間後に起こしてくれ!)
(シャレとる場合やない!)
(シャレてねぇよ! マジで言ってんだ! もういい! こんなところにいられるか! 俺は部屋に戻るぞ!)
(ボケんな言うとるやろ、かすぅ! セン! とりあえず、覚醒せぇ! こんだけ危機的状況やったら、いつもみたいに、サクっと覚醒できるやろ! センエースエンジンとやらを吹き鳴らしたれ!)
(んなもんはねぇんだよ! 徳川埋蔵金と同じだ! 単なる都市伝説で、実在はしねぇ!)
などと、心の中でもめている間も、
バーチャは、的確に、センキーの急所をついていた。
「うんべがぁああ!」
きっちりと、HPを削られていくセンキー。
「ぐ……はっ」
気付けば、当然のように、センキーの生命力はゼロになった。
もちろん、『センエース』はHPがゼロになったくらいじゃ死なない。
驚異の根性という、謎のチートで、どうにか生き残って、バーチャと戦っている。
……相手が普通の敵であれば、HPがゼロになっても死なないセンにおののいて、そこにスキが産まれるわけだが……
「生命力が尽きても死なない……その程度で、いまさら驚きはしない。ここから、100回、1000回、100億回と、殺し尽くしても、おそらく、貴様はまだ死なないだろう。分かっているさ。もちろん、最後まで付き合う。100億でダメなら、100極でも、100不可思議でも殺してやる……その覚悟をもって、私は貴様の前に立っている」
「ぴえん!!」
思わず心の悲鳴を口にしてしまうセンキー。
追い込まれると、人は本当に、ぴえんと泣いてしまうのだ……と、センキーは初めて理解した。
(トウシ! マジでどうする?! これ、どうすればいい?!)
(せやから、覚醒せぇって!! 究極超神化10……いや、究極超神化39ぐらいになれ! そうすれば勝てる! いてまえ、センエース!)
(そういうのいいから! ……ほら、あの……『龍化』とかあったじゃん? あれ、戦闘力が上がるんだろ! あれをしよう! どうしたらいいか分からんから、サポートしてくれ! 『究極超神龍化9』とかになれば、まだ可能性は――)




