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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
裏・最終章 センエース死す。

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3話 命の壁を超えていく愚かな神の果て。


 3話 命の壁を超えていく愚かな神の果て。


 次の瞬間だった。


 躊躇は、一切ない。

 思考を挟む余地すらなく、バーチャはごく自然な動作でセイラへと手を伸ばす。

 それは敵意や殺意ですらなく、単に必要なものを回収するための、あまりにも合理的な動き。


 抵抗する暇も、叫ぶ時間もない。


 セイラの身体は、輪郭から崩れ、光へと変換されていく。

 それは溶解ではなく、分解。

 光の粒子となったセイラは、そのままバーチャの内部へと吸い込まれていく。


 境界が消える。

 肉体と精神、個と他者の区別が曖昧になり、存在そのものが情報へと還元されていく。


 分解。

 最適化。

 再構築。


 バーチャは胸元に手を当てたまま、深く息を吐いた。


 自分の内部に組み込まれたセイラ――

 すなわち『田中裏吉というCPU』。


 演算速度。

 処理能力。

 冗長性を排した、極限まで洗練された思考回路。


 それらが自分の内部で稼働している事実を、バーチャは即座に理解した。


 その顔に、初めて明確な表情が浮かぶ。

 恍惚。


「素晴らしい……」


 快楽にも酷似した、純粋な陶酔。


「これでも半分。完全版になれば……」


 ゆっくりと視線を上げる。

 その目が、動けずにいるセンキーを正確に捉えた。


「私の存在値は、間違いなく壁を超える」


 センキーは、ただ立ち尽くしていた。

 理屈では現状を理解している。

 『やべぇ』と魂が叫んでいる。

 だが、どうすればいいのか分からない。


 身体が動かない。

 思考も追いつかない。


 そんな彼に向けて、バーチャは淡々と告げる。


「返してもらうぞ……私の裏介を」


 そして、軽く指を鳴らした。


 パチン、という乾いた音が、やけに大きく響く。

 その瞬間、センキーの内部で『裏介』が引き剥がされた。


 胸の奥を抉られるような感覚。

 魂の一部を、直接掴まれて引き抜かれるかのような痛み。


 存在の一部が、強制的に剥離していく。


 『田中裏介』は光となってセンキーの身体から離脱し、迷いも減衰もなく、一直線にバーチャへと吸い寄せられていった。


 バーチャの内部にいる『裏吉』と、即座に重なり合う。


 二つのCPUが、一つへ。


 統合。

 最終化。

 完全な演算体の誕生。


 次の瞬間――


「はっはぁああああ!!」


 バーチャの咆哮が、空間そのものを震わせた。


 存在値が跳ね上がる。

 段階的な上昇ではない。

 爆裂的な増大。


 圧が質量を持ったかのように周囲へと広がり、床が軋み、センキーの足がわずかに沈み込む。


 それは、もはや同じ次元に立つ存在ではなかった。


「超えたぞ……ついに……存在値9999京の壁を……」



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自作コミカライズ版深淵1話(37話)公開中!ここから飛べます。 『廃神~ぼくのループものクトゥルフ高校生活もついに100周目突入~』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
ついに「壁」を超えてしまった……! バーチャがセイラを「部品」のように淡々と回収していくシーンの合理性が、かえって底知れない恐怖を感じさせてゾクゾクしました。
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