68話 センエースねぇ……
68話 センエースねぇ……
ゼンの威容を目の当りにして、
センは、
「……どうやら、お前が背負っている荷物は、『春休み前日の怠惰な小学生のランドセル』ぐらいは重かったらしい」
などと、ファントムな言葉で軽やかに場を濁してから、
グっと全身に力をこめる。
「ちょうど、俺も退屈していたところだったから……特別に、本気で相手してやるよ。狂気を積んだ命の高みを前に震えるがいい」
膨らんでいく。
狂気的に。
|
/・─|─・\
\\/:・─|─・:\//
\\/ : \\/
\\// /〈* *〉\ \\//
\\// /[*☆☆☆*]\ \\//
\\// [**☆極☆**] \\//
| | |
―・ / :命: \ ・―
//\\/〈* *〉\//\\
\\// [☆☆*月*☆☆] \\//
\\//[☆*☆*華*☆*☆]\\//
[☆☆**☆*/ *☆**☆☆]
\\//[☆*☆*図*☆*☆]\\//
[☆☆**約*・*戮**☆☆]
「―――/\☆*【【 究極超神化9 】】*☆/\――」
[☆☆**殺*永*束**☆☆]
//\\[☆*☆*久*☆*☆]//\\
[☆☆**☆*\ *☆**☆☆]
//\\[☆*☆*閃*☆*☆]//\\
\\// [☆☆*光*☆☆] \\//
\\// \〈☆☆ ☆☆〉/ \\//
―・ \ :虚: / ・―
| | |
//\\ [**☆天☆**] //\\
//\\ /[*☆☆☆*]\ //\\
//\\ /〈* *〉\ //\\
// : \\
//:・─|─・:\\
\・─|─・/
|
パーフェクトコールの究極超神化9に変身したセンは、
澄んだ目で、ゼンを見つめて、
「俺は神界の深層を統べる暴君にして、運命を調律する神威の桜華、舞い散る閃光センエース」
シッカリと名乗ってから、これまで、『ゼンやシグレに対して見せていた幻影の姿』をといていく。
「さあ、やろうか……俺に勝ってみろよ、ゼン」
『本来のセンエースの姿』を確認したゼンは、
呆れたように笑ってから、
「……まあ、ぶっちゃけ、もう、ここまできたら、そうだろうなぁ、とは思っていたよ、神様……しかし、センエースか……センエースねぇ……」
ゼンは、何か言いたげに口の中で言葉を転がしてから、
「まあ、いいや……行くぞ、殺してやる、センエース。初めて会った時からずっと、1発……いや、2発は殴ってやりたいと思っていたんだ!」
そう叫んでから、ダっと飛び出した。
とんでもない加速。
強大な力を得たゼンのフルパワーは、
確かに、センエースへと届きうる領域にあった。
「おらおらおらぁああああ!!」
剣に乗せた一撃一撃は重く、鋭く、
空間そのものを押し潰すような圧を伴っている。
しかし、
「ぐっ! くそぉお!!」
ゼンがどれほど剣を振るおうと、
その切っ先がセンに触れることは、一度もなかった。
かわされている、という感覚ですらない。
避けられているのは理解できるが、
なぜそうなっているのかが、まったく分からない。
まるで騙し絵みたいに、
鋭利な錯視みたいに、
距離感がバグって、
空間と時間がキテレツになっていく。
――全てが、完璧な紙一重。
ほんの数秒ほど打ち合っただけで、
ゼンの中に、嫌というほどの理解が染み込んでいく。
「ぁ、当たる気がしねぇええ!」
このまま十億年振り回そうが、
百兆年振り回そうが、
絶対に、かすりもしない。
その結論だけが、脳内にべったりと貼りついた。
そんなゼンの理解を肯定するように、
センは淡々と口を開く。
「ああ、あたらねぇよ。てめぇが俺に勝てる確率は、誇張なしで完全にゼロだ」




